冒頭説明『神々による人界への干渉を調整する協議機関の設立 』
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議題:神々による人界への干渉を調整する協議機関の設立
開催場所:オリュンポス大会議室
司会・書記:テミス
参集メンバー
出席:ゼウス、ヘラ、ポセイドン、アテナ、アポロン、アルテミス、アレス、ヘパイストス、アフロディーテ、ヘルメス、ディオニュソス、ムネモシュネ
欠席:ハデス(冥界業務のため。正式な欠席届を提出)
提言者:モイライ達
運営補助:ホーライ達
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会議室の正面には、司会席と記録用の机が並べられていた。
その前に座るのは、オリュンポスを代表する神々である。
掟を司る女神テミスは、司会席で積み上げられた書類を見渡した。右手には木槌。左手には議事資料。
会議はまだ始まっていない。両手はすでに塞がっていた。
ゼウス:「それで、今日は何の宴だ?」
豊かな白髪と白髭、力強い眼光。天空を統べる神々の王、ゼウス。
オリュンポス最高神であるが雷と子種を落としすぎるのが難点である。
テミス:「宴ではありません。会議です」
ディオニュソス:「酒は出るのか?」
葡萄の飾りを頭に付けた、中性的な顔立ちの少年。豊穣と葡萄酒を司る男神ディオニュソスが尋ねた。
テミス:「出ません」
コツ。
―木槌が小さく打ち鳴らされた―
ディオニュソス:「では、何を楽しみに参加すればよい?」
テミス:「自らの行いを省みる機会です」
ディオニュソス:「楽しくないことだけは分かった」
ディオニュソスの酔いが醒めた。
アレス:「俺は戦の途中なのだが」
テミス:「その戦を必要以上に拡大させた件も、本日の資料に含まれています」
アレス:「……そうか」
赤銅色の重厚な鎧をまとった屈強な男神アレス。戦を司る彼は、何事もなかったように座り直した。
鎧も槍も、資料には勝てなかった。
ゼウス:「ところで、テミス。その書類の山は何なのだ?」
テミス:「直近に寄せられた苦情の一部です」
ゼウス:「全部ではなく?」
テミス:「一部です」
会議室が静まり返った。
書類の山は、ゼウスの頭よりも高かった。
ゼウスは、そっと視線を逸らした。
コン、コン。
―木槌が二度、打ち鳴らされた―
テミス:「それでは、神々による人界への干渉を調整する協議機関の発足会議を始めます」




