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神話系ミーティング ~その問題、神々が議論します~  作者: すばる ゆう
第XX回 『人類のエネルギーについて』—オリュンポス本部—

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人類のエネルギー利用の歴史について


テミス:「まずは、人類がどのようにエネルギーを利用してきたのか、振り返ってみましょう」


会議室の画面に、焚き火、蒸気機関、火力発電所、水力発電所、原子力発電所の映像が並んだ。


テミス:「最初に火を人類へ与えた第一人者として、プロメテウス様にご意見を伺います」


口髭をたくわえた、紳士的な雰囲気の男神プロメテウス。寒さに凍える人類を憐れみ、火を与えた、不死の体を持つ神である。


プロメテウス:「うむ」


プロメテウスは資料を眺めた。


プロメテウス:「私が火を与えた頃は、暖を取り、獣を遠ざけ、食物を焼き、金属を加工する程度を想定していた」


テミス:「はい」


プロメテウス:「……まさか地面を掘り返して、太古の生物由来の物質まで燃やし始めるとは思わなかった」


ヘパイストス:「石炭と石油だな」


プロメテウス:「しかも、ものすごい勢いで燃やし始めた……」


ゼウス:「わしは反対したのに、お前が火を与えたんだろう!」


プロメテウスの発言に食って掛かるゼウス。


プロメテウス:「俺のおかげで人類は暖を取れるようになったんだぞ!」


猛然と反論するプロメテウス。

プロメテウスには、火を盗んだ罰として磔にされ、長期間の責め苦を味わわされた過去がある。


今、復讐の炎が燃え上が――


カン!

―木槌が強く打ち鳴らされた―


テミス:「数万年来の喧嘩を再開しないでください」


――らなかった。

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