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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
メルア大陸編
346/350

ミハイルと私

ミハイルの部屋に入ると私たちはテーブルを挟んで座った。


「…ヴィクトリア…。あのさ。」

「ええ。」

「…言いにくいんだけど…、正直、君への対応に困る。」


「…うん…。あたしもこんなつもりじゃなかったの。困らせてごめんなさい。」

「謝る必要はないんだ。だけど…君が幼馴染みの侯爵を好きでいてくれないと、私もリネアを好きでいるのに罪悪感を感じるというか…。」

「罪悪感なんてあなたが私に感じる必要はないわ。分かっていて婚約したんですもの。」


「…困ったな…。」

困っている顔も可愛いとか思ってしまう…。


「ねぇ、ミハイル。あたしは…リネアみたいには仕事できないと思う?ニコライ大統領が言ったみたいに無理なのかな?」

「ヴィクトリアはスクールで医学の研究をしていたよね?せっかくだしそちらの道に進んだら?無理して政治やビジネスに参加する必要はないんじゃない?」

「…あたしもあなたと何か一緒にやってみたいの。」

「…じゃあまずソフィアの元で勉強させてもらうといい。彼女は起業家としても凄いし、きっと君の将来に役立つ事を教えてくれると思うから。」

「ええ。そうするわ。…リネアは参考にならないの?」


「リネアは元男だしね…。考え方とか行動の仕方も君の参考にはならないと思う。まぁシャーロット様ならリネアを参考にできそうだけど…。」

「あたし、これでも男勝りってよく言われていたのよ?」

「でも違うよ、君は女性らしいよ。」


ミハイルと目が合った瞬間、キスをしたい衝動にかられた。

…会いたかった。彼に触れたかった。


「…ミハイル、キス…していい?」

「いいよ」


私がミハイルの首に手をまわすと彼がそのまま私をベッドに連れていった。

…ゲオルグと別れた後、二度とあんな恋はできないと思った。

それなのに、私はー


ミハイルを好きになってしまった…。

報われなくても側にいたい…。


◇◇◇


「…何?戻ってこないね。あの二人。」

「ニコライ、そういう野暮な事を言うのはやめなさい。」

「だって…。ねぇ、セルゲイ?」


「…私に話をふらないでください。そろそろ私も部屋に戻ります。」

「私も。」

「俺も。」


「えー?シャーロットもイーチェンまで?」

「だって明日はパーティーがあるんだぞ?あんまり疲れた顔で行きたくないし。」

「そうだね、僕もそろそろ帰るよ。」

「デイヴィッドさんまで…。」


「リネア、お前は?」

「うーん…、久しぶりにニコちゃんとも話したいしなぁ。」

「僕も。二人で話そ?」

「いや…二人にはしたくない。」


「フリードリヒ、君は僕を信用してない訳?」

「…そうでもないですがニコライ大統領は魅力的ですから。」

「まあそうだけど…。」

「やめてよ、ニコライ。あなたの言動はこっちが恥ずかしくなるわ。」

「ソフィア、いちいち僕につっこむのやめてくれない?」


「…ですからはリネアは俺と部屋に戻ります。俺も久しぶりにゆっくり話たいし。」

「んー、仕方ない。リネア、また明日話そう。ちょっと仕事の話も事前にしておきたいんだ」

「分かった、じゃあ明日。」




フリッツは僕の部屋に入ると僕の部屋をしげしげ観察しはじめた。こっちに来てからはスモーランドやその隣国の家具ではなくメルア大陸の昔のアンティーク家具を置いている。

「相変わらず色気のかけらもない部屋だな。…俺好みだけど。」

「でしょ?フリッツっぽいよね。」


「…お前、俺の婚約者なんだよな?離れてもまだ。」

「そうですよ?」

「うわ…。めちゃくちゃ嬉しい。」

フリッツが僕の膝に寝転んだ。可愛い。尻尾をパタパタしていそうだ。フリッツ犬…。


「幸せすぎる。」

「私もフリッツの匂いかがせて。」

「…やだ。」


「んー…。いい匂い。」

「リネア…なんか恥ずかしい。」

「なんで?」


フリッツの顔が赤くなる。

「フリッツ…可愛いすぎるよ。」

僕がフリッツにキスをするとフリッツがそのまま僕を抱き締めてキスを続けた。


「…起きたら夢だったとかいう落ちじゃないよな?」

「…そういえば昔フリッツとキスをした夢をみたことあるな。付き合う前。」


「…ああ、あれ、夢じゃないぞ。」


「…嘘?!」


「本当。俺がお前の寝てる部屋に行ったらお前がめちゃくちゃ可愛くキスをねだった話だろ?黙ってたけど。」

「…恥ずかしすぎるっ!」


「…キス以上の事今からするのに?」

「それはそれ。」

「…リネア」

「ん?」


「…ずっと好き…。」

「フリッツ…。私もフリッツが大好きだよ。」


幸せだ…。


「…リネア、明日起きれるか?」

「…分かんない。」

「…早く寝る?」

「寝ない。」

「…がんばります。」


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