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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
メルア大陸編
337/350

ソフィアに相談

「…なるほど。それは複雑よね。」


「…そうなんです。こんな事、考えるのも無駄だって分かっているんだけど…。セルゲイやシャーロットにも仕方ないって言われてるし。」


「…そうねぇ。あの二人はフリードリヒ皇太子よりミハイルと距離が近いから余計そうなるわよね。」

「ええ…。誰も悪くないのに、なんだかモヤモヤしてしまって。」


「…少しずつ、時間をかけて親しくなっていけばいいんじゃない?リネアとミハイルは5年くらい一緒にいたんでしょ?いきなりそれに近づくのは難しいわよ。そんなにミハイルに近づきたいなら帰国を早めるのもありかもしれないけど。」

「いえ、私もこっちで新しい経験をしてみたいという思いは変わらないんです。…でもおっしゃる通りですよね。あの二人はずっと一緒にいたんですよね。」


「ええ。…焦らなくても大丈夫だと私は思う。だって殿下と離れたくないからリネアと別れてあなたを選んだんでしょ?じゃあ、絶対にリネアに戻ることはないわ。今は形式的だとしても。」

「確かに…。」


「あなたは素敵な女性よ。確かにせっかく新しい場所に来たんだから色々な経験をした方がいいわよね。ねぇ、ヴィクトリア。何故ミハイルがリネアにひかれたと思う?」

「優しくて、素直で一緒にいると楽しいから?」


「そうね。でもそれだけじゃミハイルはリネアを選ばなかったと思う。」

「…分からないわ。」


「彼女が12歳の時に不幸な事件に巻き込まれたのは知っているわよね?その後の不思議な出来事も。」

「はい。」

「それから、祖国と幼馴染みを守るためニコライの養子になったことは?」


「理由は知りませんでした。」

…そんな事情があったんだ。


「それから国を救うためニコライと交渉したり、そうそう、それ以前にミハイルとセルゲイを守るために彼をエンゲル王国に呼んで交渉したらしいわ。違法貿易を止めさせるようにしたのも彼女よ。」


「…すごい。」


「たった14、15歳くらいの時よ?ニコライが病気で死にかけた時はフリードリヒ殿下の所へ行って仲間に頼んで世界中の優秀な医者や技術を集めて彼を助けた。その間にリスラ共和国でミハイルの手伝いとマルク達の世話もした。」



「…言葉がありません。」


「彼女がみんなに愛されているのは、性格や気質以外に彼女の努力が大きいし、彼女がしてきた事は他の人が簡単にできる事じゃない。私も彼女に会わなかったら今ここにいなかったもの。」


「私も同じです。」



「…あなたに必要なのは経験と自信だと思う。私の元で少し仕事をしてみる?学生以外にたくさんの人と出会えると思うし。」

「いいんですか?」


「ええ。あなたにしかできない事もあると思う。」


「ありがとうございます。」


「あと一つ。余計なお世話だけど。」

「何でしょう?」


「素直で真面目が取り柄より一癖あるタイプの方がミハイルは好みだと思うわ。」

「…私も結構癖があると言われていましたが。」


「シャーロットやリネアを見てごらんなさい。あの域までいけとは言わないけど。」

「なかなか難しそうですね。」


「リネアはあなたが思っているより自分に気のある男を使うのが上手よ。」

「リネアが?」


「ええ。ニコライでさえリネアには甘いんだから。飛行機を簡単に出してあげちゃうくらい。」

「…それはまた。」


「リネアを好きな人たちは彼女との駆け引きを楽しんでいたわ。殿下も含めて。」

「…確かに。」

フリッツもそうだった。


「思いどおりにならないくらいの方があのあたりの変な男達は喜ぶのよ。」


「…ソフィアは?」


「え?」


「ニコライ大統領と復縁されないんですか?」


「…聞いてくれる?」


「はい?」


「あの男、おかしいのよ。私に電話をかけてきてまず'リネアは元気か?'って聞くのよ。それから子ども達の様子を聞いてね、私の事はろくに聞きもしないの。失礼だと思わない?」

「…さすが親子ですね。」


「でしょ?イラっとするわよね?しかもね、その後気になる事があるとリネアに電話してるのよ?だったら最初からそっちにかけろって思わない?」

「思いますね。」


「しかも滅茶苦茶くだらない話なの。ボロい服をミハイルだけ頼んでズルいとか、次は僕も頼みたいとかね。あのテーマパークのネズミの帽子が欲しかったとか…くだらなくない?」

「…ですね。ミハイルのお父さんの方がさらにヤバいですね。」


「そうなの。そんな変な奴と復縁したいと思う訳ないでしょ?だいたいね、あれはリネアに恋してるから。」

「本当に…?」


信じられない。確かに二人でいる時の雰囲気に少し違和感を感じたけど。


「ええ。だからそのうちこっちに会いにくると思うわ。」

「…なんて言ったらいいか。」


「だからね、ヴィクトリア。」

ソフィアが私の両腕を掴んだ。


「あなたも少しくらいミハイルにやきもちをやかせるくらいの事をしたらいいのよ。」

「ソフィア様もしてるんですか?」


「…私の事はおいといて。」

「…そうですか。」


「ミハイルに成熟した女性の良さを見せつけてやりなさい。」

…個人的恨みが入っていますね?とは言えなかったが…。


ソフィアに相談して良かった。なんだかすっきりした。


「私、がんばってみます。」

「…。また何かあったら相談しなさい。」


「ありがとうございます。」



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