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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
メルア大陸編
335/350

週末に向けて

「…だから、欲しいのがあったらリクエストしておくから。」

「うわー。めちゃくちゃ嬉しいな。」


リネアとミハイルが例のジーンズの話で盛り上がっている。

横で話を聞いているフリッツと私は蚊帳の外だ。


「そうしたら、私が持っていないのはね…。」

「…なぁ、ミハイル。」

「何?」


「欲しいのって…その穴のあいたボロい服か?」

「そうだよ?」

「それがいくらくらいするんだ?」

「…色々だけど私が欲しいのは高級車が買えるくらいの物かな。」


「えっ!?ユーラが私にくれたのもそんな高い奴なの?」

「まぁそれなりに?」

「うわー、気軽に履けなくなっちやった。」


「ああいうのは実際に普段使いするものじゃないよ。デイヴィッドさんは特別だよ。」

「そうなんだ。じゃあユーラの欲しいのが見つかっても私には買えないな。」

「君は私の会社の社員のままだから会社のカード持ってるだろ?それで買って。」

「会社のカードで私物を買うの?」

「投資目的だと言えば済むから。エンゲル王国でも色々なアンティークや芸術作品を買っていただろう?あれと同じだよ。」


…ミハイルは学生時代から一体何をしてきたんだろう。

お金の使い方が私たちとは違いすぎる。


「リネアも欲しいのあったらカードで買ってもいいよ。」

「えー?」


「ミハイル…、お前今迄リネアにいくら使ったんだ?」

「さあ?数えたことないし…。」

「だいぶ返したと思うけど一時は家やアパート買えるくらい借りたよね。」

「仮想通貨を購入した時だね。あれからほとんど返して貰ったよ。」

「…お前たち…。」


一体この二人はどういう感覚をしているんだろう?

ちょっと不安になってきた。弟もそんな顔をしている。


「別に驚く事でも心配する事でもない。投資はどこの国の人でもやっている事だ。リネアには財産の増やし方を少し教えたのと初期投資を少し手伝っただけだよ。」


「ミハイル、あたしにも教えてくれる?」

「もちろん。」


「ヴィッキー、それならイーチェンやデイヴィッドさん、それにソフィアも教えてくれるよ?みんなすごい投資家だから。」

「そうなの?」

「うん。」


「…お前の回りにはすごい奴ばっかりいるな。」

「フリッツも大国の皇太子でしょ?」

「そうだけど、俺は仕事一筋でやってきたからなぁ。投資とかやってこなかったし。」

「ユーラに教えてもらったら?すごいよ。」

「そうだな、面白そうだ。なぁ、俺にもそのジーンズ買ってきてくれないか?」

「いいよ。じゃあユーラのオススメから買うね。」

「ああ。」


やはり弟はノリがいい。


「ヴィクトリア、君も欲しいのがあればカードから買うといい。有名な女優が履いていたモデルなんかは君に似合いそうだよ。ヴィンテージでもそれほど古くない物もあるから。」

「…ありがとう。」

ミハイルの気遣いが嬉しい。ジーンズはいらないけど。


「じゃあユーラ、ついでに色々買いたいんだけど。」

「何?」


「不動産。この街の。会社でその部門始めない?」


「…。まずソフィアに相談してみて。」

「分かった。…それから水資源。」


「それってイーチェンとソフィアがやっているビジネス?」

「そう。」


リネア…。この数日の間に何をしていたの?一緒にスクールに通っていたはずよね?


「リネア…お前、ミハイルとこれからも会社を大きくしていくつもりか?」

「元々ユーラとここでビジネスをするつもりだったしね。」

「…なんだかなぁ。複雑だ。」


「個人のアカウントからだから、フリッツには迷惑かけないよ?」

「それは分かるんだが…。」


「フリッツ。ビジネスはビジネスだよ。」

「理屈は分かるがズルくないか?二人で楽しそうだし。」


「私はソフィアやイーチェンからも何かやろうって誘われてるんだ。」

「お前は…。」


リネアはすごい。

私が引っ越しからようやく落ち着いてほっとしている間に、すでにスクール以外で行動をおこしているなんて。


「ヴィクトリア、リネアの動きを参考にしたり手本にしたりしないように。」

「何故?」

「彼女は普通じゃない。危ないこともするし、投資の仕方も君の参考にはならないだろう。君はソフィアに指南してもらうのがいいと思う。」

「分かったわ。」


「君には君の良さがあるし、性格も性質も違うんだ。リネアに全部合わせてると疲れるからね。」

「失礼な。」


「リネア、水資源の件は私も少し調べてみるからまだ他の人に話さないように。」

「はい。」


「…お前たち二人の関係ってかなりややこしいな。」

「本当よね。婚約者があたしたちじゃなかったら絶対にやきもちをやかれるはずよ。」


「…だって、ユーラ。」

「…まぁ、そうだろうね。」




週末、約束どおりデイヴィッドは私たちを秘密の売人の所へ連れていってくれた。

リネアはミハイルに頼まれたものを探してもらうよう依頼してからフリッツと自分の物を購入していた。

私も意外にも気に入ったものが見つかってしまいお言葉に甘えてミハイルの会社のカードから買って貰った。


私も買えそうな値段の物だったから、スクールで履いてみようと思う。デイヴィッドが似合うと誉めてくれたのも嬉しかった。


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