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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
フレーデル王国編
303/350

イーチェンとの再会

「嘘…なんでここに?」


「セルが教えてくれたから。リネアがこっちに来たって。」


チャーリーズの店の前に

イーチェンがいた。



…緊張する。

背が高くなって男の人らしい雰囲気になった。


「…久しぶりだな。」


「久しぶり…。」


イーチェンが僕を抱き締めた。

「ミハイルと婚約したんだって?」

「…した。」


鼓動が早くなる。


「…もう薬嗅がせて誘拐したりしないよね?」

「しない。本当に悪かった。どうかしていたよ。」


「…ならいいけど。」

「俺もさ、メルア大陸に行くから。ずっと楽しみにしてたんだ。」

「うん…。」


イーチェンが僕を見る。

「…なんか変わった。」

「そりゃ…もう19歳だし。昔よりは成長するだろ。」

「格好良くなった。」


「え?!」

イーチェンの顔が赤くなる。…あ、変わらないな。


僕もイーチェンを抱き締めた。

「久しぶり。」

「ああ。ずっと会って謝りたくて…。」


「もういいよ。」




「また浮気か。」

「…シャーロット様…。」

「店の前で抱き合うな。君はあちこちでそういう思わせ振りな態度をとっているのか?けしからんな…。私が君の恋人なら不安で常に監視させたくなるだろうな。」


「いや、そういうのじゃないんです。再会のハグですよ?」

「…どうだか。久しぶりだな。イーチェン。」

「お久しぶりです、シャーロット様。店にはでていないんですか?」


「残念ながら変装がばれてしまって…。今日はたまたまセルゲイについてきたんだ。」

「そうでしたか。リネア、久しぶりに俺と店にでるか?」

「いいね。メニューとか変わってないかな?」


セルが僕たちに店を案内した。

「少しは変わったよ。でもでてみたら?様子が分かるだろうし。」

「うん。」


僕とイーチェンは久しぶりにホールに立って接客をした。常にたくさんのお客さんが入ってくる。テイクアウトも好調みたいだ。

セルとシャーロット様はそれから二人で出かけてしまった。

僕とイーチェンはしばらくホールで接客した後、他の2店舗も回った。


「…良かった、どの店もそれぞれうまくいっているみたいだね。」

「ああ。最近ここから少し離れたところにチャーリーズを真似た店ができたみたいだぞ?」


「何それ?楽しそう、行ってみよ!」

「…そう言うと思った。」




僕たちは歩きながら僕がシアナ共和国を出てからの話をした。

「へー、イーチェン、新しい会社を立ち上げたんだ、さすがだなあ。」

「…お前と会ってから仕事が楽しいって思えて。だからどうしてももう一度一緒にやってみたかったんだ。お前、会社の数人と連絡とってたみたいだな?」

「うん、そうなんだ。今も定期的に連絡してる。」


「…俺には一度も連絡くれなかったのに。」

「…ごめん。」


「…セルが連絡くれてたから。お前がフリードリヒと婚約状態になった話も聞いてた。」

「そっか…。」


「おまえに会いたかったんだ。ずっと。」

「イーチェン…。」

真っ直ぐな目で見られたらどうしていいかわからない…。


「…友人でいいから側にいたい。」

「…もちろんだよ。」

「…良かった…。」



それから僕たちはそのチャーリーズを真似た店に行ってセットを注文してみた。

「…確かにインテリアも似てるね。」

「ああ、…味は…。」

完全にチャーリーズが勝ってる。食いしん坊の僕と美味しいものを食べていたイーチェンやユーラ、セルが立ち上げた店だ。

そうそう負けるはずがない。


「…。」

「うん、このままでは長くは持たないだろうな。」

「…買収の候補に入れておこう。」



「リネア、お詫びに久しぶりにあの店の食事をおごらせてもらえないか?」

「いいの?!」

「もちろん。」

「嬉しい!」


イーチェンは僕の大好きなバォズをたくさん食べさせてくれた。それからメルア大陸でやりたいことを色々話してくれた。

メルア大陸に行けることがワクワクしてきた。

イーチェンはデイヴィッドさんにも定期的に連絡をとっているらしい。


「今やっている会社のプロジェクトにも関わってもらってるんだ。」

「…いつの間に。」



イーチェンが僕の知らないうちに大人の人になっていた。

誘拐されて叩かれたのが嘘みたいだ。

イーチェンと話し込んでいたらすっかり遅くなってしまった。






「…だからってさ、こんな時間に帰ってくるとか止めてよ。」

「セル、まだ次の日になった訳でもないし。」

「あのさー、君がこんなんだから父上が僕をメルア大陸に行かせるんだよ。心配で。」


「もうこどもじゃないよ?」

「…兄上に電話するよ?」

「駄目っ。帰ってきなさいって言われたら困る。」

「…じゃあ、言われないような行動をとってよ。」


「…セルまで母上状態…。」

「何?」

「いや…。」


「…で、シャーロット様の話、聞かせてよ。」

「…。」

「セル君?私にはちゃんと報告しなきゃ。」


「…分かった…。」



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