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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
フレーデル王国編
285/350

歓迎パーティーにて 1-1

スクールのホールで新入生歓迎パーティーが行われた。主催は王室で企画はフリッツが行った。僕も手伝いがしたくて、料理の選定や会場のレイアウトを引き受けた。


パーティー当日主催のフリッツは誰もエスコートせず、パーティーにきた新入生に声をかけていた。


僕はユーラと一緒に来たけどユーラがあっという間にファンクラブの人に囲まれてしまい僕はホールの隅に座っていた。


「主役級の人がこんな所で何をしているの?」

「ルイ、久しぶり。」


「久しぶり。ミハイルと付き合っているんだって?」

「うん。」


「なんか…不思議な感じだね。」

「…ルイは?彼女できたの?」


「特定の人はまだ。まあいいんだ。」

「そっか…。」


「メルア大陸には行けそう?僕楽しみにしてるからね。」

「…どうなるかな。私も行きたいんだけど…。」

「決まったら教えてね。」

「うん。」




僕たちが話しているとルドも来た。

「久しぶり、リネア。」

「久しぶり!まだフレ-デル王国にいたんだね。最近みなかったから…。」

「ほぼ研究室にしかいないからね。」

「そうなんだ。…あ、ユリア。」


「リネア、探したわ。」

「ごめんね。ユリア、すごくたくさんの人に声をかけられていたからさ。」

「…困るわ、知らない人は苦手だし。」


「そんな事言っていたら出会いがなくなるよ。あ、ちょうどいい、紹介しよう。ルド、ルイ、彼女はヴィルの妹のユリア。ユリア、こちらはランク王国のルイーズ、ロマーナ王国のルドルフだよ。どちらも王族だけど話しやすくて、私やフリッツの友人なんだ。」


「初めてまして、ユリアです。」

「初めてまして。」

「へー、こんな可愛らしい妹がヴィルにいたんだ。」


「あ、二人とも、彼女は真面目だから手をだしたりしないでね。君たちには誰かいい人いたら紹介してほしいだけだから。」

「君はいきなり失礼だよね?」

ルドが僕の頭をくしゃくしゃにした。


「それゃそうだよ。プレイボーイで有名な君たちなんかにユリアは任せられない。彼女は私の幼なじみで大切な妹みたいなものだからね。」

「あっちこっちの男から求愛されている君に警戒されたくはないね。」

「ルイ…、余計な事を。」


僕たちがくだらない話をしていると後ろからいきなりユーラに抱き締められた。

その瞬間会場から女子生徒の悲鳴が上がった。


「ユーラ…。私は目立つのは嫌だって言ったよね?」

「だって君は放っておくとすぐ男性に囲まれるから。」


「この二人は私を女認定してない人達だから。」

「どうだか。」


「ミハイル、久しぶり。」

「ルイーズ、エンゲル王国以来だね。」


「まさか君が、リネアと付き合ってるなんてね。」

「えっ?!誰と誰が?」

ルドが僕を見る。


「…ルド、私はミハイルと付き合ってるんだ。」

「えー?!何で?」


「君には関係ないよ。」

ユーラがルドに冷たく言い捨てた。

「うわっ。相変わらず感じ悪っ。リネア…なんでミハイルなの?理解できない。」


「君に理解してもらう必要もないしね。」

「うわー。本当に無理。君にはフリッツがお似合いだったのに。」


ユーラがルドを睨んだ。

…なんか面倒くさい事になってきた。

そうそう、ユーラって元々こんな感じだったよな。


「リネア、テラスに行こう?クラウディアの事でちょっと話があるんだ。」

「あ…、じゃあ。ごめん、みんな、また後でね。」






僕がテラスに出るとユーラがシャンパンを僕に持ってきてくれた。シャンパンを一口飲むとユーラが僕にキスをした。


「ユ…ユーラ?」

「…嫌だ。」


「何が?」

「君が他の男性と楽しそうに話しているのを見たくない。君は私の恋人なのに。フリッツは仕方ないけど他の人は嫌なんだ。」

そう言ってさらにキスをする。


「…ユーラ…、ちょっと我慢してよ?みんな見てるし私は落ち着かない。」

「君は分かってない。君は明るくて可愛いし、スクールでも君にひかれている人はたくさんいるんだよ?フリッツや私が近づけないよう牽制してるけど。」


「私が?まさか。」

「はー…。これだからな。」


僕はとりあえずユーラから離れた。

「ところでさ、クラウディアの話。」

「ああ、今日彼女は例の補佐官を伴ってきてるんだ。」

「あ…あの人。」


「フリッツが明日、彼女と補佐官を来賓の部屋に来るよう手配したと私に知らせてきた。…君の望むとおりになるかどうか分からないけど、とりあえず内密にコンタクトをとる。私も出るから君も行く?」


「…行くよ。」


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