フリッツの願い
「話って何かな?もうそろそろ出発の時間なんだけど。」
「ニコライ大統領、お願いがあります。」
俺はニコライ大統領を出発前の朝食に合わせて面会を依頼した。
「…何?」
もの凄く面倒くさそうな返事だ。
「リネアの養子縁組を解消してください。」
「断る。」
「お願いします。」
「フリッツ…、僕は君が好きだし、君には病気の事で感謝してるけど、その要求はのめないな。…それとも何?君はリネアの対価を用意する事ができる?彼女は僕の計画に必要な人なんだ。」
「分かっています。私もあなたに彼女が必要な事は分かるんです。だけど私は、彼女を自由にしてあげたい。彼女を政治利用したくないので対価を用意するつもりはありませんが、あなたもリネアが大切なら、彼女の幸せを少しでも望むなら…考えてください。」
「…僕はそういう感情論には乗らないんだ。」
「分かっています。でも、そうじゃない所があることを期待しています。私の言いたいことはこれだけです。…リスラ共和国に行けなくて残念でしたよ。」
「チェスもやり損ねた。」
「本当ですね。」
「フリッツ…。僕を恨む?」
「…いえ。恨みません。私は時期国王になります。あなたが国の事を一番に考えているのは分かります。私も同じだからリネアを婚約者に望みました。彼女が皇太子妃に相応しいと、一緒に国を作っていきたいと思っていましたから。」
「…うん。」
「では、失礼します。カジノの担当はリネアを外さないでくださいね。必ず成功させましょう。」
「分かった。」
俺は部屋を出た。
リネア、俺はお前に何もしてやれなくてごめん。
自分勝手でごめん。
だけど俺は自分の生き方を変えられない。
俺は、フレ-デル王国の未来の為につくしたい。
それが俺の一番の望みだから…。




