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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
シアナ共和国編
240/350

帰宅と再会

スモーランドへの道のりは楽しかった。

移動しながら僕たちは田舎の街を観光した。

ユーラは物凄く物知りで色んな事を教えてくれた。


移動3日目に僕たちはリスラ共和国へ入ったようだ。

ユーラは街で電話を借り、自宅へ連絡した。

ユーラのお父さんがみんなに僕が見つかった事、スモーランドへ行く事を伝えてくれたらしい。


僕がびっくりしたのは電話をして半日後には飛行機が迎えに来たことだ。飛行機に乗って、それから5時間後、僕はスモーランドについた。





「父上、母上!!」


僕は二人に抱き締められた。

会いたかった…。やっと会えた…!!


「あの、リネアはどこ?」


「オスカル…。」



父上は言いにくそうにこう言った。

「リネアはいない。正確にはオスカルはもう死んでいないんだよ。君はオスカルではなくリネアなんだ。」

「意味が分からない…。」


父上はオスカルの事件を丁寧に話してくれたが僕には全く理解できなかったし、リネアが死んだなんて信じられなかった。


「そんな、生まれ変わりなんて馬鹿な事を信じろといわれても…。」

「じゃあ君の今の姿をどう説明したらいい?」


「それは…。」



僕が動揺していると部屋にヴィルが入ってきた。

「ヴィル!」


僕はヴィルを抱き締めた。


「ヴィル…会いたかった!僕は…どうなっちゃったんだ?!リネアは死んだって嘘だろ?!」

「…どうなっちゃったのかこっちが聞きたい。」



「リネア。とりあえず、まずは実家でゆっくりするといい。疲れただろう?」

「ユーラ、ありがとう…。僕、疲れたから部屋に戻って少し休むよ。ユーラは…帰っちゃうの?」


「どうしようかな…。君が心配だからしばらくは側にいたいけど、いいかな?」

「うん。いて。じゃあ、お休み。ヴィル、またな!」

「うん…。お休み。」






◇◇◇


僕はミハイルとリネアの実家の客間に二人にだけにしてもらった。


「まずは…見つかってよかった。山奥に3ヶ月匿われていて、ある意味よかったのかもしれないですね。」

「そうなんだ。安全な場所で穏やかな暮らしをしていたからね。」


「ミハイル…、あなたは本当に凄い。」

「別に凄くなんかないよ。元々父が彼女を養子にしなかったらこんなことにはならなかったんだからね。」


「それでも…、あなたのしたことは誰にでもできる事じゃない。オスカルもすっかり君に懐いているし。」

「…ただ私が会えなくなるのが嫌だっただけだよ。」


「…ミハイル、リネアを今後はどうしますか?」

「そうだね、まずはリネア次第かな。こちらでゆっくりしたいと言えばそのようにさせてあげたい。」

「あなたは、どうするんですか?」

「状況をみて一旦帰国するつもりだよ。父の仕事もたくさんあるだろうしね。その時は君に任せていいかな?」

「もちろんです。…フリッツには連絡しましたか?」


「ああ、父が連絡したからすぐに馬車でくるんじゃないかな?」

「そうですか。」


「私もさすがに疲れたから今日は休むとしよう。また明日からよろしく頼むよ。」

「分かりました。」







それから数日後、フリッツがスモーランドへ到着して、リネアと対面した。


「リネア!」


フリッツがリネアを抱き締めると、リネアはまた匂いをかいでいた。


「…なんだ?」


「うん、お兄さんの匂いも知ってる気がする。」

「お兄さん…。」


「ユーラ、この人がフリッツで僕の恋人なの?」

「そうだよ。」


「…ごめんなさい。僕、全然記憶がなくて。」


「…ニコライ大統領にも聞いてはいたが実際に会うと物凄い衝撃だな。俺が最初にリネアと会った時を思い出す。」


「そうなんだ?…ヴィル、僕もう部屋に戻ってもいいか?」

「…ああ、うん。」


「じゃあ、みなさんごゆっくり。あ、ユーラ、後でキリム語をまた教えてくれる?レフに手紙を書きたいから。」

「いいよ。」


「じゃあ、また後でね!」







「…滅茶苦茶ショックなんだが。」

「君はあらかじめ心の準備をできただけマシだよ。私なんか山奥での再会が、怖がられて隠れられたからね。」


「…リネアの記憶が戻らない可能性もあるんだよな?」

「ないとは言えないかな。」


「…とりあえず見つかったという事が一番大事だよな。ミハイル、本当にありがとう。」


フリッツが私を抱き締めた。


「私も数年前なら君からハグされたらときめいたんだけどね。」

「…思い出さなくていいから。」


「それにしても何でリネアには次から次へとおかしな事が起こるんだ?」

「さあね…。」


「リネアを伴侶にするなら一生こんな事がつきまとうのかもしれませんね。」

「ヴィル…。お前他人事になったからって恐ろしい事をいうな。」


「いや、ヴィルフリートは正しい。彼女は自分が望む望まないに関わらず色んな事に巻き込まれる星のもとに生まれんじゃないかって気がする。」


「…。」


「フリッツ、君はこれからどうする?しばらくここにいる?」


「…とりあえず様子も見る事ができたし、リネアの誕生日を祝ったら帰国する。記憶を取り戻すのには時間がかかるだろうし。」


「そう言えば明後日が誕生日か。もう16歳なんだね…。」


「去年の予定通りなら今頃俺があいつと婚約していたんだがな…。」

「それはフリッツの妄想の世界だよ。それにしても一年が長いね。充実しているというか。」


「充実しすぎですよ。」



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