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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
シアナ共和国編
239/350

リネアとの再会

村へ着くと、ローラがレフという男性を呼びにいった。


レフという男性と、私のずっと会いたかったリネアが歩いてきた。約半年ぶりだろうか?少しみないうちにまた綺麗になっていた。


「リネア…!!」


私は彼女に駆け寄ってリネアを抱き締めた。

「会いたかった…。ずっと探していた…。」



リネアはびっくりして私から離れレフという男性の後ろに隠れてしまった。

「…お兄さん、誰?」


「リネア…私が分からないのか?」


リネアは首をふった。


嘘だろう…?


「僕はリネアじゃない。兄のオスカルだ。」

「私は…いろいろあって今君の兄で、そして友人だ。」


「お兄さんが私のお兄さんになったの?なんで?」

「…すぐには説明できない。ヴィルフリートの事は分かる?」


「ヴィルを知っているの?僕、スモーランドに帰りたいんだ!」

「…分かった。じゃあ君がスモーランドに帰れるよう協力をするよ。」



「ちょっとまってください!」


レフが私たちの会話を遮った。

「あなたがオスカルの友人だなんてどのように証明することができるんですか?彼女は山の麓に縄で縛られて捨てられていました。怪我もしていました。あなた方がそうした犯人でまたオスカルを連れにきたんじゃないと、証明できますか?」


「…あなたの懸念する気持ちはごもっともだ。リネアを助けてくださって本当に感謝しています。この村の村長はいらっしゃいますか?話がしたい。」



「父を呼んできます…。」



私は村長と話をすると、村長がレフとローラ、リネアを集めた。

村長は私がリネア共和国大統領の息子であること、そして彼女がそのきょうだいであることを説明してくれた。


「まさか…。彼女が大統領の娘だったなんて…。」

レフががっくりと肩を落とした。


「一度、彼女をスモーランドに帰国させてみようと思います。もしかしたら誘拐された恐怖で記憶を失くしているかもしれませんし、彼女の両親も彼女に会いたがっていますから…。」

「そうですね、そうした方がいいでしょう。ただ、どうやって首都へ帰るつもりですか?」

村長が私に尋ねた。


「警察がいる最寄りの街まで馬車で出て、それから迎えを依頼します。乗ってきた車はすでに盗まれましたし。こちらの国なら私の国へ入る方が早いかな。」

「首都へ連絡できる街まで行くのは馬車で一週間近くかかるかもしれないが大丈夫ですか?」


「私は妹に会うため半年我慢しました。一週間馬車に乗るくらいなんてことはありません。」


「とりあえず疲れていらっしゃるだろうから食事を用意します。」

「ありがとうございます。」


リネアが僕をしげしげ見ている。猫みたいだ。

本当なら抱き締めて思い切りキスしたいところだがしばらくは無理そうだ。


リネアが僕の匂いをかいている。本当に猫のようだ。

「…この匂い、知ってる気がする。」

「…君の好きな香水の匂いだからね。」

「…お兄さんの名前は?」

「君は私をユーラって呼んでいたよ。」


「ユーラ…」

リネアが僕を見つめてそう言った。


「…お兄さん?…泣いてる?」


「ごめん…。ずっと君を探していたんだ。ずっと会いたかったんだ。」

「ずっと僕を探してくれていたの?」

「うん、みんな君に会いたがってる。」


「みんな?」

「君の両親も、ヴィルフリートも、君の恋人のフリッツも、君のリスラ共和国の父親も弟たちもね。」


「僕には恋人がいるの?女の子じゃなくて?」

「…男だよ。」


「…ピンとこない。僕は男なのに、男の恋人がいるなんて。」


「リネア、とにかく帰ろう。」

「うん。村長さん、レフ、ローラ、僕は帰ります。ありがとうございました。みんなにお礼を言ってきます。」


「寂しくなるな…。うちのレフの嫁にと思っていたが、それは難しそうだな。」


「村長、後で何かお礼をしたいのですが、必要な物はありますか?」


「私たちは必要なものはすべて自分達でつくる事ができますからね、ご心配なく。」

「分かりました。」

「ユーラ、本がいいよ。ここのみんなは本がないから識字率が低い。」

「分かった、じゃあそうしよう。本当にありがとうございました。」




◇◇◇


馬車に乗ると僕はユーラの膝の上に乗せられた。この人、物凄い美形だ。今まで見た事がないくらい整った顔をしている。


「まさか君が記憶を失くしてしまうなんてなぁ…。」


「ユーラはどうしてこんなに僕を一生懸命探してくれたの?」

「君が好きだから。」

「え?僕のお兄さんじゃないの?」

「そうだけど血は繋がっていないしね。」


「そうなんだ。でも僕には恋人がいるの?」

「うん、そうだよ。」


「へー、ユーラは違うの?」

「私は…。どうかな、私が君に聞きたいくらいだ。」


このユーラは僕をこんな所まで探しに来てくれたんだ。きっと仲が良かったんだろう。それに僕はこの匂いを知っている。

安心する匂いだ。


「ユーラ」


「ん?」


「僕を見つけてくれてありがとう。」


「見つかって良かった。」


そういってユーラは僕の頬にキスをした。


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