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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
シアナ共和国編
230/350

里帰りの準備

「…まだ怒ってるの?」


僕がスモーランドに里帰りする用意をしていたらイーチェンがタオルを投げつけてきた。


「お前は、そんなに俺と婚約するのが嫌なのか?」


「嫌だよ。」


「リネアの馬鹿。ミハイルやフリードリヒの婚約は受け入れるくせに何故俺は駄目なんだ?」

「だって誘拐して、監視して、好きになれというのに無理があるよ。元々好きだった人でもそんな事をしたらそれでアウトじゃない?私はイーチェンの事は友人としては好きだよ?一緒にいて楽しいし…それじゃ駄目なの?」


「だってそれじゃ、いつか俺の前からいなくなっちゃうじゃないか…。」

イーチェンが泣きそうな顔をしている。


「イーチェン…そんな顔しなくてもクリスマスが終わったら帰ってくるよ。」

僕はイーチェンの頭を撫でた。


「俺もスモーランドへ連れて行ってくれないか?」

「…行きたいの?」


「だって、俺だってお前の国を見てみたいし、お前の両親に会ってみたい。ダメか?」

「いいよ。じゃあ用意しないとね。行くのは明後日だから。」


「わかった。すぐに予定を調整して用意する!国にはお前の幼馴染もいるんだろう?」

「うん。彼はユーラの妹と婚約しているから二人に会えるはずだよ。」


「…まさかミハイルも来るのか?セルゲイも?」

「さあ…?そんなことはニコちゃんからは聞いていなかったけど、どうかなあ?」


「…いやだな。ミハイルには会いたくない。思いっきり怒られそうじゃないか。」

「当たり前だよ。彼の妹を誘拐したんだからね。」

「う…やっぱり行くの不安になってきた。」


「まあ、せっかくだから一緒に行こうよ!イーチェンのビジネスになりそうなものはあまりないと思うけど、中世にタイムスリップしたかのようなアナログな生活が新鮮かもしれないよ?中世の服装をした人もたくさんいるからね。」

「それはそれで面白そうだな。やっぱり行く。」


「うん、じゃあ行こう!」



スモーランドへ里帰りしたのはそれほど前ではないけど、クリスマスの里帰りはやっぱり特別だ。母上のつくったクリスマスの料理やクリスマスの色、におい、どれもスモーランドに生まれた人間にとっては特別なものだ。


イーチェンが言っていたとおり、ユーラも来るんだろうか?ユーラに会ったら僕はどんな気分になるのか想像ができない…。僕も正直会うのがこわい。


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