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僕が妹に転生したら皇太子の婚約者にされました  作者: とらまる
エンゲル王国編
203/350

新店舗に向けて

僕とイーチェンとユーラの3人で新店舗の候補地を見に行った後アパートの客間で相談する事にした。久しぶりにセルが夕方早く帰ってきたから4人で食事する事になった。


今日はイーチェンがシアナ料理をテイクアウトしてきてくれたから嬉しい。どれも美味しそうだ。


「ミハイル…どう思った?」

「そうだね、二件目の方が広さも今と似ているし立地もいいと思った。イーチェンは?」

「ん…。店の方向性を統一するなら二件目で、イートインの可能性を探るなら最初のかな。今後の展開をどうするかによると思った。」


「なるほど…。セルはどう思う?イートインも増やすべきかな?」

「…スタッフの十分な確保や教育について考えると今みたいなテイクアウトメインも悪くない気がする。リネアは?」

「んー。サンプルの為に大きい店でやってみるのもありかな?今後どちらでいくか比較してみたい。メルア大陸に行く前に色々検証してみたらどうなかな?」


「…なるほど。俺はそれに賛成だな。」

「…じゃあ私もそれで。」

「分かった。」


「インテリアは前回と同じでいきたいな。統一した方が店のイメージが伝わるし。」

「異議なし。」


「スタッフの募集は?イーチェンはあてがある?」

「数人はあるな。あとは募集をかけよう。」


「今回はシャーロット様の裏技は使えないけどまたイベントやる?」

「…微妙だなぁ。俺はもうでたくない。」


「セルがでる?」

「体重気にしてるからでない。」


「ユーラは?」

「…君は私が早食いをしている姿が想像できる?」

「想像するだけで笑えるよ。」

ユーラが僕の頬をつねる。


「じゃあ、私とデイヴィッドさんでやろうかな?」

「…聞いてみたら?私達はやらないから。」

「そうするよ。」





イーチェンが帰宅した後久しぶりにセルと僕の部屋で話をした。

セルは次の舞台公演に向けてトレーニングの最中らしい。ブランクが長かったから役はもらえないみたいだ。


「…それでも、また舞台に戻れるだけで嬉しいんだ。」

「…友達はできた?」

「話をするくらいの人はいるよ。」

「毎日楽しそうで良かった…。」

僕はセルの頭を撫でるとセルが嬉しそうな顔をした。


「リネア、久しぶりだね。会いたかった。」

「私もだよ。」


「兄上とは?二人でうまくやってる?」

「…聞いてくれる?」

僕は先日あったユーラの話をセルに聞いてもらった。


「信じられなくない?駆け落ちだよ?」

「…まぁ兄上なら想定内というか…。フリッツに執着していた時もまあまあ凄かったみたいだし。」


「…ユーラは変人すぎる。私に執着している自体おかしい。」

「変人具合ならいい勝負じゃない?私があった中で一番おかしいのは父上で次にリネア、兄上、イーチェン…の順かな。」


「聞き捨てならない。ニコちゃんの次が私って何なの?」

「いや、冷静な分析だよ。出生からしておかしいし、行動も発言も不思議すぎる。」

「…失礼だな。」


「兄上は君への異常な執着心がある事を覗けばあとは普通だし、イーチェンも早食いしたり何を考えているかよく分からないところを除いたら普通だからね。」

「私を宇宙人みたいに扱うのはやめてよ。」

「…ぴったりすぎるよ。」


「あとさ…ユーラにキスされたんだけど。」

「えっ?」


「…なんかやらしかった。」

「…キスが?」

「キスが…。」


「…舌でも入れられた?」

「…そうなんだよ。おかしいよね?」


「…まあ兄上が君と友人や家族以上の関係になりたがっているのはみんな知っている事だし…。隙を見せたらそのうちそれ以上の事が起こるよ。」

「…分かってる。ちょっと気を付ける事にした。」

「…顔が赤いよ?」


「…。だって…。あんな見た目でやらしいって反則じゃない?」

「…。何て言っていいか分からないけど嫌じゃなかったって事?」


「…嫌じゃなかった。」

「…元々兄上の顔が好みだったんだもんね。」

「いや、あの顔が好みじゃない人とかいないよ?人間離れした美形だもん。」


「リネア…。とりあえず私が言えるのは兄上とこれ以上進む気がないならある程度距離を保つしかないって事かな。」

「セルが家にいなさすぎだよ。」

「…まあ何とかしなよ。私をあてにしないで。」


「私の側にいたいとか言ってたくせにそれだ。」

「…家にいてくれるだけでいいから。」

「母親か。」


「…とりあえず、私は忙しいからお店以外は協力できないからね。」

「…まあなんとかするよ。セルもがんばってね。」

「ありがとう。リネア…。」


「何?」

「…いや、なんでもない。」

「うん…?」



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