↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特異社会の『傍観者』として  作者: はるぱる
第二章 『伏見稲荷編』
63/75

59話 蒼真に続いて――

蒼真に続き、残りの異能者をみたはどうするのか――

今回の話は短いです。


前の話などを、読みやすいように修正してます。  8月17日  53,54,55,56,57,58,秘話を修正。

榮(はる)はそんな2人の些細なやり取りを、少し離れたところから見ていた。


蒼真(そうま)の治癒も終わり、「これでよし」と言ったみたが、榮の方にチラッと顔をやる。


「榮」


「はい?」


「すまぬが、澪華(れいか)と五葉(いつは)もここへ連れてきてはくれぬか?」


「――2人ともですか?」


予想外の指示に、榮は思わず聞き返してしまう。


「うむ。話すべきこと、それと、見させてもらわねばいけないことができた」



(なんだろう……蒼真さんみたいに、異能を直接見せてもらうのかな……)



かと言って、そう簡単に2人は異能を見せてくれるのだろうか。


先を言っておくと、澪華さんや蒼真さんの異能の共通点は、どちらも発動後に、とてつもない代償を負うということだ。


澪華さんは、目の異能『カルサイト眼』を使うことで、あらゆるものをいとも簡単に粉砕してしまうものなのだが、使用したあと目から血が出血したり、吐血したりする。


蒼真さんは、青い光のようなもの……? を身体にまとって攻撃する異能。

だけど、先程のようにジワジワと体力が減らされていき、しまいに力尽きてしまうという。


(それと……)


五葉は、実際に『ちゃんとした異能』を使っていた場面が実にあまりなかった。

なので、澪華さんから話された『色々な属性を使うことができる』ということしか分からない。


(……もし、五葉も2人と同じように、代償があるとしたら――)


仮にそうなのだとしたら、五葉は異能を使うことを当然拒むだろう。


無理に使って、五葉が苦しんでいるところ。

そんなものを想像するだけで、心が強く痛むし、むしろ想像したくもない。


「分かりました」


少しばかり抵抗もあったが、榮は座っていた腰を上げ、みたと蒼真を残して神域を後にした。



◇



一歩、境界線を越える――。 


途端に、それまで消えていた風の音や、遠くを走る車の喧騒が五感へと戻ってきた。 

神域の厳かさから、一気に現実へと引き戻されたような感覚だ。


「連絡するか……」


榮はすぐにスマートフォンを取り出す。 


「……出るかな」


少し焦る手つきでスクロールして、連絡先から五葉の名前を探し出す。

画面に表示された『五葉』の文字を見つめ、そのまま発信ボタンをタップした。


耳元から、規則正しい呼び出し音が響く。 

プルルル、プルルル、と数回。 少しの沈黙の後、


やがて――。


『もしもし?』 


スピーカーから、聞き慣れた五葉の声が聞こえた。


「五葉? 今どこにいる?」


『ん? 今、澪華と一緒に買い物してるよ。どうしたの?』


電話の向こうからは、うっすらとスーパーのBGMが聞こえてくる。


「みたさんが、二人ともすぐに来てほしいって」


『……みたさんが?』


のんびりとした五葉の声が、一瞬で真剣なものへと変わり、


「ああ。俺たちはもう伏見稲荷にいる」


『伏見稲荷……!』 


電話の向こうで、五葉が息を呑んでいたのが分かった。


『分かった、澪華にも今伝えるね』


「頼む」


『うん、すぐ向かうから』


 






「これ面白いな」 「ここの場面へんじゃね」と思ったらでいいので、『反応』をいただけると助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。