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ファンタジークエスト  作者: 里山
第一章 Girl・ミーツ・おっさん

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くえすと9 カルデラの地で。

 よう、こんばんは俺は孤高のソロプレイヤーアックスだ。え? 孤高とソロって被ってないかって? こまけぇこたぁいいんだよ。まあ今はゲーム初心者のりりぃさん16歳可愛いけれどぺったんこ、と何故かパーティを組んで居たりする。何でだろうな? 面白いから良いけどな。


 さてさてそれで今俺は何をしてるかと言うと一生懸命パンチラを眺めてるのさっ!

 あぁ、待ってくれ決して横縞なじゃない邪な気持ちはないんだ。今俺たちパーティは命綱なしで山の急斜面を登っている訳よ、そして俺の目の前をリリィが危なっかしい足取りで登ってる訳だ、つまりあいつが落っこちそうになったらキャッチしなければいけない訳でつまり俺はパンチラが見たいわけではなくてリリィの身を心配してだな、え、もう良いって? ようやく分かってくれたか俺の素晴らしい仕事っぷりを、あれ? お尻がじゃないリリィの奴なんで止まったんだ?

「どうかしたか?」

「疲れた……」

「はえーし」

 ダメだこいつペース配分考えてなさすぎる、そりぁ俺が気持ちがんばる程度のペースでついて行ってる速度だからレベル低いこいつは持たないだろう。まあそういう何も考えてないところが気に入ってるんだけどな。最近のゲームやってる奴らは効率優先ばっかりで計算され尽くした動きしかしないから楽しくないんだよなぁ、計算された連携が上手く行くと確かに気持ち良いがソレを探索やらにも求めるのは何か違うんだよなぁ。そこら辺も含めてが俺がこの間までソロだった理由の一つなわけだか……などと誰かに説明していると。

「じーーーー」

 何やら見つめられていた

「愛の告白?」

「うん、だからちょっと跪いてくれないかな届かないの。あと恥ずかしいから目を閉じて」

 ぐは! やはりこいつは可愛いな! 色々残念だけど、胸とかおっぱいとか乳とか。

「ねえ、早く……」

 ふ、まったく罪な男だな俺は。そう思いつつ膝まづいた俺の首に腕が回される、これはっ! まさかっ! ファーストキスのよか「よっこいしょー「ゴフェッ!」はいよーシルバー」背中に微かなむにょり感と俺の耳元で叫ばれるリリィの軽やかな声が俺の妄想を吹き飛ばし。

「デスよねー」

「なになに? ほんとに告白とかと思ったの? そんなわけないじゃ~ん、そんなだといつかこっぴどく騙されるよ?」

 ぐさっと俺の心に何かが刺さる。

「それにさ、もし告白するなら初めてはやっぱり現実がいいな」

 囁く様に言うリリィの声は何処か寂しげに聞こえた気がした。

「それ行けアックス! お馬さんに負けるなっ!」

 やっぱり気のせいだ、うん、そうに違いないと思い前方と言うか上方を見るとさっきまで俺たちの後ろを器用にパカパカとついてきていた馬が何故か走り出している。どうやらお腹が空いて頂上付近の草目掛けて走り出したらしい。いやお前クエスト中だろ一応、まあ良いけどな。

「そんじゃ負けない様に行きますか姫っ!」

「おー! いけいけごーごー」

「じゃーーーんぷっ!」

 十数分後頂上には馬と同時にはついたのだか……

「ぜぇはーぜぇはー」

 くそう、馬の分際で人間様より速いとはけしからん奴め。などと訳のわからん事を思いつつ体を折り膝に手をつき荒い息を立てている俺の耳元で。

「ねえ、だいじょうぶー?」

 俺の背にまだ居座り続けるお姫様がの軽やかな音色の心配の声がする。

「そう、すこし、でも、おもう、なら、もう、おりて、くれませんかね……」

「え~なんかアックスの背中って気持ち良いんだもん」

 ふ、さすが俺だ背中だけで女子高生を快楽の渦に叩き込んでしまうとは。

「何かこう熊にのってるみたいでさ! おおファンタジーって感じがってにょわわ! ごふっ!」

 取り敢えず奈落の底に落とそうとそのまま後ろに倒れて見た、うーん女子高生をベットがわりにするとは俺も鬼畜だなぁ。

「むぎゅ~おも~い~ど~い~て~」

 ぽかぽかと頭を叩いてくるが痛くはないのだよ痛くはっ! はっはっはって。

「ふひゃっは~!」

 なんか今耳に変な感触が。

「味はしないんだね」

 な、な、なに? 今のなに? ナニサレタノオレ?

「い、今なにをした!」

「何って、耳をこうかぷっと」

 などと言いつつ寝転がったままで噛み付く真似をする……ってまてまてまて耳を噛まれたの? 俺が? 女子高生に? いやぁぁあ、はずかし…? あれ? そもそもそれは恥ずかしい行為なのか? と言うかどう言う感情の行為なんだそれは?

「あの……何故俺の耳を?」

 わからないから聞いて見るさすが社会人わからない時はちゃんと聞かないと後々大変な事になっちゃうからな。

「ん? 学校の友達が男に言う事聞かせたい時は甘噛みすると良いよって言ってたから」

 最近の女子高生って怖いな、と言うか。

「あのさその友達って彼氏いる?」

「ん~許嫁と言うか婚約者がいるよ? なんで」

 だぁぁぁやっぱり。

「あのな多分それは恋人同士とかでだなこう……な?」

 さっしろよ今畜生オーラを出しつつ説明して見ると。

「な、なんですとっ!」

 顔をぼふっと赤くしてうつむいてしまうお姫様は取り敢えずほうっておいて。

「はぁ、まあ取り敢えず間に合ったし日の出までのんびりするか」

 そんな提案に今だに地べたで座り込んで。

「あいつ奴休み明けに目にもの見せてやる、ガルるるる」

 などと言っている猛獣に声をかける。女子高生ってホント怖いな。

「ぐるるるる。ん? なに?」

「いや、もうちょい時間あるからのんびりしようぜって」

「そっか、んじゃそこらへんをちょっと見てこようかなぁと言ってもほとんど何も見えないねぇ」

 少し前まで月明かりに照らされていた地面も月が沈んでしまい星明かりだけとなってはほとんど見えないに等しい。

「まあ座って待ってようぜ」

「そだね~」

 そう言ってリリィの隣に腰掛ける……っは! 隣だとパンチラ見えないじゃないかっ! 俺のバカぁぁぁぁ! などと悲嘆にくれていると。

「ねえ、アックスはどうして私にかまってくれるの?」

 頭を体育座りの膝に載せ顔をこちらに向けながらリリィが何かを探るように聞いてくる。

「ん~何でだろ? あれかな俺には妹がいるんだけど、遠くに行っちゃって会えないんだ、だからかな」

「ご、ごめん、わたし……その」

 なにやら謝り出すリリィさんしおらしい顔も可愛いな。

「いや別に謝らなくてもいいけど? てか何を謝ってるんだ?」

「え? だって……妹さん亡くなったんでしょ?」

「人の妹を勝手に殺すなこのぺったんこ!」

「え? でも今遠くに行っちゃって会えないって」

「あ~留学してるんだよ」

「さいですか」

「ったく、何勘違いしてるんだか」

「む~ひょっとして妹さんが私に似てるの?」

「え、似てないよ? 主に胸が、いやぁ俺の妹ながら良い胸しててなずっと眺めていたいくらいだったぜ」

「……あのさ、それってさアックスから離れたかったから留学したんじゃないの?」

 ゴフッ! 心に何やらクリティカルに刺さるものが……

「いや……そんな事は無いと思いたいのですが、てか胸の話はスルー?」

 何故か自ら地雷原に踏み入ってしまう俺。後からいきなり殴られるよりかは前から殴られようと言うこの男気!

「はぁ、もう慣れたからいいわよ、大体怒ったところで私の胸が大きくなるわけじゃないしね」

 そうかそうかついに悟ったかその割には暗いな?

「妹かぁ、じゃあさやっぱり私のこと妹さんの代わりと思ってるの?」

 おおお? コレは何かフラグが立ちましたか! エロゲで鍛えた俺の灰色の脳が言っているコレは……これはなんだ?

「いや、俺はお前のこと……」

 あれ? 俺はこいつのこと、どう思ってるの? 彼女じゃないし一人の女、ってのも何となく違う……う~んなんだろ?

「私は……アックスのこと友達だと思ってるんだけどな」

 その言葉に。

「あーそれだ! そうか、あーうんそれだ、友達だ」

 そうだ友達だ、正確には悪友とかそういう感じの学生時代に一緒になって馬鹿やってた奴らと同じだコイツ。女だと思って変に考えすぎてたな。

「ふぇ? 私のこと友達だと思ってくれてるの?」

 薄闇の中ぽかんとした顔でそう呟くリリィの頭にぽむと手を置き。

「うん、友達だな。もしくは仲間? あとはやっぱり相棒かな?」

 そういった俺の顔はきっと笑っていたんだろう。

「そっか私もアックスと友達になりたい! 現実でもっ!」

 そう返してきたリリィの顔も笑顔だった……え、今なんと?

「え? いまなん「あ、ほら夜が明けるよ!」え?」

 そう指を刺された方を見てみると稜線の向こうから太陽が登り始める……いやいやそれは置いといてだ。

「えっといまなんてっ「うわっ! すっごい綺麗っ! 何あれ」え? あぁ」

「あれが雲海なの? 凄いね! 雲が海みたいっ! あ、だから雲海っていうのか! リリィおぼえたビシッ!」

 ハイテンションである……凄いハイテンションであるもうこっちの話なんて聞きやしない。

「ねぇねぇちょっと私のすくりーんしょっと撮ってよ、ねえってば♪」

「あーはいはい。んじゃポーズお願いしまーす」

「おー♪」

 カシャカシャとスクショを撮りまくる、うん相変わらず絵になるやつだ、と夢中になって撮っているとさっきのことはきっと聞き間違いだ、と思うようになって来ていた所に。

「アックス~今度の土日ひまーっていうか明々後日だけど」

 急にそんな話を振られたので。

「え? あー仕事は土曜も休みだから日曜まではゴールデンな休みだな」

 何も考えずにそう答えてしまう。所謂急にボールが来たので的な条件反射だ。

「じゃあさ、うちに遊び来なさいよ!」

 何やら俺のゴールデンウイークは凄いことになりそうだった。






誤字脱字、ここ日本語おかしいよ等ありましたらお気軽に。


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