表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末ダンジョンの機装兵  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/20

第4話 前編

 半日後、俺はハンター協会に呼び出された。

 案内された部屋では黒スーツの人々が待ち構えていた。

 たぶん協会の上層部だろう。

 彼らの背後には護衛らしきハンターが数人いる。

 纏う雰囲気から察するにAランク以上の強者だ。


 俺は用意された椅子に座った。

 同行していたハチも隣の椅子に腰かける。


 黒スーツを着た女性が書類を見ながら俺に尋ねた。


「佐々木佑都さん。21歳のFランクハンターで間違いないですね」


「はい」


「隣の方は例の……」


『対異界機装兵KG-80A試作型、通称ハチです。親機は亜空間に収納中です』


 ハチは毅然とした態度で応じる。

 すると、黒スーツの一人が発言した。


「ハチさん。親機を見せていただくことは可能だろうか」


『マスターの許可次第です』


「きょ、許可するよ」


『承知しました。亜空間収納を展開します』


 次の瞬間、俺の背後にロボットが出現した。

 場が一気にざわめく。

 上層部の人間は機体をじっと観察する。


「こ、これが……」


「確かに未知のテクノロジーで製造されているようだ」


 どうやら鑑定系のスキルで機体を調べているらしい。

 俺は何もできず待つ。

 やがて観察を終えた中央の女性が本題を切り出した。


「さて、単刀直入に要求します。こちらのアーティファクトを協会に譲っていただけませんか?」


「それは命令ですかね……」


「もちろん違います。ダンジョン規定において、探索中にハンターが入手したアーティファクトは、本人の所有物となります。ですのでこれは我々からの要望ですね。法的な強制力はありません」


「だがしかし、Fランクの君にはこのロボットを使いこなせやしない。機体を協会に提供してくれれば、当分は困らないだけの資金を約束しよう。悪くない条件だと思うがね」


 別の人間が挙手をしながら言った。

 すかさずハチが真顔で反論する。


『機体とマスターの魔力は驚異的なシンクロ率です。使いこなせないという判断は誤りです。そもそもマスター登録は完了しているので、他者の操縦は認められません』


「ハチさん、協会には優れたハンターが何万人もいる。佐々木君はその……戦力レベルとしては非常に低い。シンクロ率がどうとか言っているが、彼以上の適役はごまんといるはずだ」


『繰り返しますがそれは誤った判断です。マスターはこの世界で最高峰の適合操縦者です』


 ハチが断言すると、室内に気まずい沈黙が訪れる。

 協会の上層部に容赦なく反論するなんて不味そうだが、ロボットを没収されるわけにはいかない。

 ここはハチに頼るしかなかった。


 やがて思案を終えた中央の女性が頷いて述べる。


「事情は分かりました。では話を変えましょう。佐々木さんには昇級試験を受けていただきます」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ