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終末ダンジョンの機装兵  作者: 結城 からく


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第8話 前編

 数時間後。

 俺達はハンター協会の一室にいた。

 目の前には、協会の上層部の面々が座っている。

 昇級試験の説明を受けた時と同じ状況だった。


 中央に座る女性が、深く息を吐いてから話し出す。


「……それで、試験対象のダンジョンは無事に攻略できたのですね」


「はい。ボスは少し手強かったですけど、そこまで苦戦することなく倒せました。戦利品もあります」


 俺は亜空間収納から戦利品を取り出した。

 金銀財宝やいくつかの武具である。

 ボスの討伐後に出現した代物なので、売却すればかなりの額になるのではないだろうか。


 上層部は戦利品の鑑定を始める。

 万が一にも俺達が不正を働いていないかチェックしなければならないのだ。

 やがて鑑定を終えた女性が頷く。


「確かに討伐できたようですね。攻略時間も素晴らしい。文句のつけようがありません」


『一つ質問してもよろしいでしょうか』


 ここでハチが挙手をした。

 すぐに女性が応じる。


「何でしょう、ハチさん」


『迷宮内で不審な人間と遭遇しました。あなた達の差し金ですか?』


 ハチがロボットの側面に触れる。

 装甲の一部が展開し、内部で拘束されたミコトが見えた。

 ミコトがぐったりとして気を失っている。

 ハチ曰く、薬剤によって眠らせているらしい。


 装甲を閉じたハチは、威圧感を込めて上層部を見つめる。

 イレギュラーな存在であるミコトについて、彼らがどこまで把握していたか追及しているのだ。

 上層部は互いに顔を見合わせた後、代表して女性が説明する。


「……彼女は賞金首のミコトです。Sランク相当の実力者で、ダンジョンからダンジョンへと渡り歩くスキルを持っています。ここ数年は行方を眩ませていたのですが、居場所を突き止めてダンジョンごと封印していたのです」


『それが試験に使った迷宮ということですか』


「ええ、その通りです。ミコトを利用する形で、佐々木さんの実力を測らせていただきました。昇級試験の真の狙いはミコトの討伐だったのです」


 女性は苦々しい表情で明かした。

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