表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末ダンジョンの機装兵  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/20

第6話 後編

 マスクの女が凄まじいスピードで迫ってくる。

 掲げられた鉈を見て、俺は咄嗟にロボットの腕で防ごうとする。


「うわっ!?」


 刹那、割り込んだハチが真剣白刃取りで鉈を止める。

 一瞬のずれも許されない神業だった。

 斬撃を凌いだハチは淡々と言う。


「マスター、お下がりください」


 ハチが身体を捻って蹴りを放つ。

 マスクの女はひょいと躱すと、そこから回転して蹴り返した。

 反撃を腕で遮ったハチは、短いモーションから殴りかかる。

 女はこれも紙一重で避けてカウンターを繰り出した。


 そこから両者の打ち合いが加速していった。

 外骨格の効果で強化された目でも次第に追い切れなくなっていく。

 実力は……ほとんど互角だと思う。

 あまりにハイレベルなので俺には理解できなかった。


 やがて炸裂音と共にハチと女が距離を取る。

 互いに息一つ乱さず、負傷らしきものも見当たらない。


 その結果に俺は驚く。


(嘘だろ、ハチが一撃で倒せないなんて……!)


 今までに遭遇したモンスターは、いずれもハチが瞬殺してきた。

 こんな攻防を見せたこと自体が初めてである。


(相手のハンターはB……いやAランクか?)


 俺はマスクの女を注視する。

 女はへらへらと笑いながら鉈を回していた。


「えへへ、いいねぇ。つよつよじゃん」


「何者ですか」


「答える必要あるぅ?」


「あなたはマスターに危害を加えようとしました。ですので目的と背後関係を洗い出し――」


 ハチが話している途中、女が不意打ちで鉈を突き出す。

 切っ先がハチの頬を掠めていった。

 女は口を曲げて文句を言う。


「難しいお喋りはきらーい」


「そうですか。では続きは尋問で聞かせていただきます」


 ハチは淡々と宣言し、凄まじいラッシュを叩き込む。

 しかし女は鉈で上手く防御しつつ、さらには間に反撃を挟み込んでハチを吹っ飛ばした。

 壁に叩き付けられたハチは片膝をつく。

 その姿を女はここぞとばかりに嘲笑した。


「あはは、弱っちいねぇ。もうちょっと粘ってよ」


「…………」


 ハチは無言で立ち上がると、こちらを見て謝ってきた。


「申し訳ありません、マスター……」


「いや、俺こそ任せきりにしてごめん。ここからは二人で連携して戦おう」


 俺は勇気を振り絞り、前に進み出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ