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終末ダンジョンの機装兵  作者: 結城 からく


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第5話 後編

 翌日、廃墟地帯での仮眠を終えた俺は、昇級試験で指定されたダンジョンへと向かう。

 ロボットに乗る俺の隣を並走するのはハチだ。

 俺が眠っている間、彼女は色々な作業をこなしていたらしい。

 不眠不休で大丈夫なのかと訊いたら「生物ではないの問題ありません」とのことだった。


 現場に到着すると、周辺一帯は立ち入り禁止エリアになっていた。

 外周部を複数のハンターが巡回警備している。

 どうやら試験のための措置らしい。

 無関係な人間を巻き込まないための策なのだろう。


(俺一人のために、こんなに大がかりなことをしているのか)


 その事実に驚きながらも止まらずに進む。

 警備のハンターが俺達に気付き、興味深そうに視線を向けてきた。


「お前が例のロボットパイロットか……」


 剣を持つそのハンターはじろじろと観察してくる。

 雰囲気的に初心者ではない。

 BランクかAランクといったところだろう。

 そのハンターは顎を撫でつつ面白そうに笑った。


「ふむ、実物を見るとすげえな。さっさとクリアしてくれよな。応援してるぜ」


「は、はい。頑張ります」


 エールを受けた俺は会釈してから進む。

 ダンジョンの入口には、黒服を着た協会の職員が立っていた。

 俺はロボットを止めて挨拶する。


「あっ、おはようございます」


「覚悟はできているかね」


「はい……なんとか」


「まったく、頼りない反応だな。君の潜在能力は協会内でも高く評価されている。もっと自信を持ちたまえ」


「す、すみません……」


 謝る俺は入口に注目する。

 元々は地下鉄があったのだろう。

 錆び付いた駅名のプレートと階段を蝕むように時空の歪みが生まれていた。

 禍々しい魔力を感じた俺は息を呑む。


 職員の男は咳払いをしてから俺に説明する。


「繰り返しの通達になるが、昇級試験の結果は攻略時間と戦利品で決まる。上位ランクを目指すならその二点に注意するように」


「わかりました、ありがとうございます」


「うむ。健闘を祈っている」


 俺は意を決してダンジョンに突入した。

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