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ネガティブな俺、異世界転生して食通になる  作者: ちかず
第3章 ムルトング国
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ナリーナの打ち明け話ーマーリエ視点ー

ーマーリエ視点ー


「ねえ、ナリーナ。

国に戻って何をするの?」

ナリーナと二人、マーナ自治区への道を急ぐ最中だが、ナリーナは頑なに目的を言わない。

だが、もう数刻でマーナだ。


ふー。

ため息混じりにナリーナが重い口を開く。

「我が国に伝わる、『妖精の杖』を取りに行くのよ。ただ、門外不出だから爺や達が許すかどうか、、。」

。。えー、まさかあの伝説の。。。


「そうよ。伝説の杖よ。」

「実在したの?」

驚きを隠せない。


まさか、『ドワーフが作り、精霊族が命を吹き込み、エルフが祝福を授けた』と言われるあの杖?があったなんて。。

てっきり、おとぎ話かと。。。


「ええ、実在するわ。ただ、触れられるはわたし(王族)のみ。しかも、使えるかは分かんないわ。」

ナリーナの暗い顔は、こんな秘密からきてたなんて。。。

でも、まだ何かありそうね。


「まだ、困って事あるの?」

ナリーナが少し躊躇って、口を開いた。

。。。

「ええ。実は、『妖精の杖』なんだけどヒビが入っていて。。まえの王族が壊したらして。。。」

。。。!!!

「えー!ヒビって。。。」

あり得ない。秘宝と言える宝を。。。

あり得ないーーー!


「私だってそう思うわよ。

だから、持って行くかを迷ってるの。

だけど、この間圭達と戻った時、凄く小さくだけど杖から音がした気がしたの。

小さく、チリン♪と。

それが、何だか圭を呼んでる気がして。

それで持って行く決心をした訳。。」

。。。



「なりません!それだけは、絶対に許しません!」

予想通りだった。

マーナの長老方全員が反対に回った。

「だけど、あの杖が圭を」

「「「ダメです」」」

はー、聞く気なし。

「じゃあ、杖に聞くわ。」

ナリーナの一言にシーンとなる。


え?もしかして、杖には本当に、妖精がいるのかしら?

ナリーナは、どこかへ向かう。

長老方は、ざわざわしているばかり。


「あの、どうして反対を?」

「 マーリエ様。あの杖にヒビがあるのは、ご存知ですか?」

「ええ。ナリーナに聞きました。

それと何か関係が?」

。。。。

しばらくの沈黙の後

「マーリエ様ですので、お話します。

杖のヒビを入れたのは、あの王です。

それからの王には、不幸の連続が。。。

ヒビの為に、ナリーナ様に何かあっては。。」

。。

なるほど。それはかなりの曰く付きね。


「杖には、本当に妖精がいるの?」

「いいえ。そのよう話、聞いたことがありません。ただ、姫には何か通じるものがあるみたいです。」


「戻ったわ。」

ナリーナの持ってきた杖からは、確かに凄いオーラが出てる。

ナリーナが杖を握りしめ

「杖よ。我の声に応えよ。」と告げた。

チリン♪チリン♪チリン♪

。。。

<我を精霊界に連れ行け>

凄く小さな声がした。

長老方は、完全に固まっている。

なぜか、ナリーナも固まっている。

「ナリーナ。もしかして、この杖の声。初めて聞いたの?」

「は、初めてよ。ちょっと、思い付きをしたまでで、まさか。。。」

はー。ナリーナも圭と同じかしら。


「長老方。これで了解されましたか?」

私の言葉でこの事は、最終決定となる。



帰り道、ナリーナが呟く。

「ねぇ。もしかしてあまり良くない物を持って行くのかしら。」

「我々は、精霊の言葉に従うのみよ。

ねぇ、ナリーナ。心配しても始まらないわ。

それに貴方には私がついてる。」

「そうね。。。うふふ。マーリエ。これからもよろしくね。」

柔らかく笑うとナリーナに、そっと肩の力を抜く。



ねぇ、ナリシア。。

貴方の娘とあちら側へ渡るわ。

大丈夫よ。私がついてるから。

。。。


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