屋台の旅ーある冒険者の独り言ー
ー屋台の旅ー
俺の名前は、カーナ。
ただの食材探し協会のCランクの冒険者だ。
ただ、少し料理人の経験があったに過ぎない。
だから、この任務を自分に指名された時、おどろきと嬉しさで飛び上がったのは、一生忘れないだろう。。
「味噌汁は、いかがですか〜。
こちら、『豚のシッポ店』の屋台でーす。
評判のお握りもあるよ〜」
本当は、呼び込みなんて必要無い。
とにかく、あっという間に人だかりが出来る。
だが、あのホンペイユ殿の厳しいレッスンでは必ずせよとの事だから。
あの。。。レッスン。。
あぁ、あれだけは指名された事をほんの少しだけ後悔する事件だった。
。。。わ、忘れよう。。。
実は、この『屋台作戦』は、多数で多方面に展開している。
それも、屋台の中身は様々。
『豚のシッポ店』系列
『アーナの薬局』系列
『ヤンバルの酒蔵』系列。。。
これは、ちょっと腕に自信のある人が担当らしい。酔っ払い相手は、大変だと仲間うちでも評判だ。良かった。。。違って。、。
まだある。
『ナゼルの味噌屋』『セリナの甘味処 』等。。
正直、冒険者育成協会から苦情もきてるらしい。
冒険者の数が不足だと。いくら育成しても不足が解消されないと。
屋台を引くのは、怪馬だ。
この屋台の台車も、初めて考案されたものだ。
鍋や食材などかなりの重量でも問題ない。
今日は、久しぶりにカナベルの街に仕入れに戻る。一週間振りかぁ。。
原料の調達は、このカナベルの協会だけが窓口だ。そのせいか、犯罪も耐えない。
なんでも噂では、塩田村からの食材の運搬や保管は、AランクもしくはBBランクの冒険者のみが担当するらしいとか。
。。。
「屋台52号のカーナです。ただ今戻りました。」
まずは、大事な書類の提出。
セリナ様への提出を忘れた者は、罰としてセリナ様の元で書類整理の仕事を命じられる。
これが。。いや、真面目が一番。
次にホンペイユ殿に報告。
「セパランド地方は、まださほどの知名度はありませんでした。人々の生活は、貧しく食材も不足しがちでした。
指令に従い、セパランドの各村長に食材の提供を行い人々には、食事の提供をしてきました。
魔獣の出没する割合も高く、それも生活の困窮の原因ではないかと。
他に、異変等は見当たりませんでした。」
ホンペイユ殿は、静かに頷く。
「カーナ。お疲れ様です。
規定に従って、必ず休みを取ってからまた、屋台の旅に出かけて下さい。」
次の旅まで、一週間のお休み。
今度は、何処かな?
屋台の決まり
ただ一つ。。安い!
(みんなでさ、お腹いっぱいにならなけりゃ、美味くないじゃん by圭)
やがて、何処の村や街でも屋台の姿を見かけるようになる。
カランカラン♪鐘の音と共に。




