ドルタンドの忍耐力への挑戦!
ードルタンド視点ー
圭が扉をくぐって、数刻。。。
窶れた顔でランバラルが近づいてきた。
「ドルタンド殿。。貴方のおっしゃっていた『圭殿の凄さ』改めて実感しております。。。」
ランバラルの思わず溢れるため息に苦笑いする。
周りもやっと分かったかと、この数日の凄さを思い起こしながら、頷いている。
特に、ヘルベルトは窶れたといっても良い。
理解は、充分出来る。。。
「ランバラル殿。圭と付き合うのは、些か骨が折れる。まぁ、すでに諦め混じりでもあるがの。」
正直、圭の『名案!』には肝が冷える。
今回も。。。
作戦の成れの果てが、あちこちで大変な騒ぎになった。
酔っ払いを大勢作る?正気かと疑う作戦。。。
更には呆れる、船やら水車小屋やら。。。
ふー、隣のランバラルの苦労を思うと難題を吹っかけられたのも許せると言うもの。。
おや?
あれは。。。。。?
門が突然、大きく開かれて2人の人物が現れた。
が、この二人の様子が。。。
圭と多分。。。ドワーフ村の長『エルダー』だ。
だが。。なぜに肩を組んで完全に酩酊した様子で。。。。?
「あ、ドルタンド!
見て見て。エルダーの髭って長いよねー。」
あーー!ドワーフの大事な髭をあの様に触るとは。。。。
豪快なエルダーの笑い声が響く。。
他は、茫然とただ沈黙あるのみだが。。
「圭よ。あれがお主の言うた『怒らすとおっかないドルタンド殿』だな。確かにオーラが少し強いか!おぉ、あれは『お説教魔のヘルベルト殿』かな?」
なるほど。。圭よ。お主の気持ちは相分かった。
後ほどな。。。
「これは、ドワーフ村の長。エルダー殿とお見受けします。お初にお目にかかる。私は食材探し協会のドルタンドと申します。」
「ドルタンド殿。これは、初めてまして。
ワシの名は、いかにもエルダーと申します。
しかし、ドルタンド殿は、面白いお仲間を持たれた!
この圭は実に面白い。
我らは、長い間人間の識別を出来ず、随分痛い目に合ってきましてな。
これならば。。。と追い詰められておった。
そこへ、この圭殿の登場ときた!
圭殿の名案!は、とにかく凄い。
一瞬で、我らの気鬱を晴らしてくれましたぞ。
指紋とは。。。全く考えもつかなかった。。。
これで人間の識別をすれば良いと。
無論、指紋の識別には、少々仕掛けも必要。
だがそこは、まぁ、我らはドワーフ一族。
その様な仕掛けなど、簡単!簡単!!
全て解決よ!わははは。」
指紋。。。
また、圭のお得意の名案が出たな。
しかし、人間の識別とは。。前王の悪癖がここまで彼らを苦しめていたとは。。。
「圭が皆様のお役に立てれば、それは何より。
こちらとしても、同じ人間として、お詫び申し上げねば。。まぁ、解決策が出来たならば良かった。
しかし、圭は随分とお酒をご馳走になった様で。感謝申し上げますぞ。」
はははは。物凄い大笑い。耳が痛い!
「面白い事を。。。
圭殿が持ってきた『焼酎』!これがまた凄い!
なんとも、美味い酒ですな。
色々割って楽しんでいたら、この有様。
我らの火酒にも劣らない。
良い物をお持ちだ。」
『焼酎』?『色々割って楽しんだ』?
。。。。。
圭。。まぁ、後でだな。
その後、ドワーフの副長が出てきてやっとマトモな話し合いになった。
入村許可証の作成に、圭のピー子とパオの協力で人間の識別を行う事。
これで、害のないと判別された人間には、指紋認証付きの入村許可証を発行となる。
話し合いは、酔っ払いの二人も同席した。
ほぼ、邪魔だったが。。。
まぁ、ピー子とパオが必要という訳らしい。。
それからの事は、正直思い出したくは無い。
ドット、溢れてきたドワーフの群れに日本酒その他は、強奪され船やら水車小屋の周りは。。。
はー、ただただ大混乱とだけ。
翌朝、圭が起きてきて
「ねぇ、ドルタンド。どーなったの?」
と、聞いた時は、流石に全力の表情筋で笑顔を作り、「まずは、顔を洗う事じゃな。」とだけ言った。
ふーー。ワシも忍耐力をこの歳から鍛えとるわい。
その日、3名が過労にて倒れた。
ランバラル。
メルビス。
そして、ヘルベルト。
圭には、元気になったヘルベルトの長〜い説教が待っていた。。。




