怒濤の1日!
長い行列に不思議に思い、まえの人に尋ねる。
「あの、この列はカナベルの街へ入る為の列ですか?」
「ああ、そうだよ。」
「カナベルの街では、何事かあったのですか?」
「はは〜ん。あんた、よそ者だね。
この列は、いつもの事だよ。」
「えっ。では、門番の取り締まりが強化されたのですか?」
「ははは。だから、いつもの事だよ。
いいかい。カナベルの街は、今やあの『食材探し協会の人員募集』『豚のシッポ店』の両方のある街さ。だから、これが常識。」
「この列。あとどのくらいかかるのですか?」
「そうさな。5時間くらいかな。
お、これでも早い方だよ。今日は、雲行きが怪しいからね。」
「5時間。。。」
「あんた達、まさか今晩この街の宿屋に泊まる気じゃないだろうね?」
「はい。その予定ですが。。。」
「やめときな。無理無理。」
かなり前列の旅人達まで、笑っている。
物知らずと言う事らしい。
しかし、ここまでとは。。。ナリーナと顔を見合わせる。
と、その時!
ドドドド、前方から怪馬の足音が響く。
旅人達もいつもと違う雰囲気に驚き顔だ。
怪馬は、我々の前で止まる。
「ヘルベルト殿とナリーナ殿ですか?」
二人で頷くと、なぜか回りから怒濤の歓声が上がる。
「アーナとその仲間たちだー!」
ワーワー、と言う歓声の中で怪馬に乗せられて一気に門へ差し掛かる。
待っていた旅人達からの強烈な歓声の中、道は大きく開かれていた。
ナリーナと、混乱しつつ協会支部への道を行く。
な、なんだ?
家々の前に人だかりだ。
「アーナとその仲間達、バンザイ!」
「豚のシッポ店!バンザイ!」
「アーナの薬局!バンザイ!」
どこの行列かと言う程の人人人。
やっと、支部の前に着くと、ホンペイユ殿達支部全体でのお出迎え。。。
地に足がつかず。、そのまま応接室。
「お疲れ様です。凄い人だかりで驚きましたか?」ホンペイユ殿の薄笑い。
「些か、未だに理解が出来てません。
いったい。。。」
「ヘルベルト殿。ナリーナ殿。
貴方達のされて来た事の意味の一部です。
圭殿の「皆んなでお腹いっぱいになる」が、この騒ぎですよ。
わたしなど、もう慣れました。
。。。。
まあ、今日はこちらにお泊りください。
明日、色々な場所へご案内します。
因みに、ここ支部にセリナ殿とロッソ殿がおいでです。後で、ご紹介します。」
あまりの事柄続きに驚くが、ホンペイユ殿の疲れ具合もなかなかのものだ。
その晩、ホンペイユ殿の圭の手紙恐怖症の話を長々とエンドルドから聞く羽目になる。。。
さて、とある居酒屋で。。
「俺様は、今日!
ビックな方々に、色々教えて差し上げてたんだぜ。」
「なんだい?どーせ、ヨタ話だろう。」
「失礼な!ヨタじゃない!
アーナとその仲間たちのあのヘルベルト殿とナリーナ殿だ!」
周りから一斉に笑い声が上がる。
「本当だー。本物だったんだ。俺だって今は信じられないけど。あれは本物。。、」
大きな笑い声の中で、男の呟くような独り言が溢れた。




