『祭』開催〜!
「それなら、隣村のガナン婆さんが見た事があるって言ってたよ。」
「あぁ、もちろん知ってるさ。あの月のない晩に出るヤツだろ。知ってる。知ってる。」
「最近見たやつはいないよ。もう、無くなったと思うよ。」
「知らないねぇ。」
「あんた達担がれてるんだよ。湖が出たり消えたりする訳ないだろ。」
。。。
あー!もう嫌だ!
無理!だって、全然当てにならない情報ばっかじゃん。
「圭よ。そんなに簡単に見つかる様なものではない。だいたい、村人に聞いて回るのだってかなりの時間をかけねばの。」
ドルタンドの諭しきました!
そりゃ、わかってるけどこう全く情報無しじゃなぁ。。。。。!!
俺、また名案思いついちゃった。。
「お祭り会場は、こちらでーす。」
俺は、久しぶり張り切って呼び込みしてまーす。
俺の名案。。それは人を集めてしまえばいいじゃんかと、言うもの。
で、はい!日本人なら心揺さぶられる『祭』の一文字ですよねー!
ただ、
「圭よ『祭』と言うのは、我々も良く分からん。
だがな、その『金魚すくい』とか『クジ引き』だとかは、我々にはウケないと思う。
食べ物を売るには、近隣は貧しいし。
『盆踊り』と『芋煮会』を無料で開催するなら可能だろう。どうだ。」
と、ヘルベルトに言われ皆んなも同意するから、涙をのんで屋台系を諦めた。
少し前に、ヤンバルから味噌が送られてきたから、めちゃ大きい鍋での芋煮会もどきと、盆踊り大会にする。
意外な事に、こちらでの楽器演奏は、フーとマーリエの護衛隊コンビに。
マーリエの琵琶もどきの腕前は、凄いらしい。
こちらでも、有名なんだって。
で、
今!こちらは、『祭』会場な訳です。
ここは、国境付近のヌーバラスと言う村。
町長さんがいい人で快諾してくれた訳。
で、近隣から沢山の人、狙い通りです。
おー、やったね。
「美味しい。こんなの食べた事がない。」
「有難や、有難や。」
「奇跡だ。あのマーリエ様の演奏を生で聴けるとは。。」泣いてる。
まぁ、超興奮する人と感動して泣く人やらで盛り上がっているけど。。。
。。。情報は、無し。。。。
。。
でも、やっぱ祭いいじゃん。
最高だよ。俺は、楽しい。
ナリーナの目なんか怖くないし!
。。
あれ、おチビさんがひとりで来てるぞ。
親はいないのかな?
「おい、おチビさん。芋煮会か?
俺が取ってきてやるよ。」
小さな手にお碗をもたせる。
「熱いからな、気をつけて。」
おー、フーフーして食べてて可愛いなぁ。
ピー子もいつの間にか近くで食べてるし。
ん?んん?あれ?この子。。。?
<気づかれたわ。人間に。。でも美味しい物食べたから、いい事教えてあげる。
消える湖を捜すなら、風のない、日の出前に、濃霧が立ち込める場所がある。そこを捜しなさい。
運が良ければ、湖への道が開けるわ。>
身体が透き通ってるおチビさんは、空っぽのお碗を残して消えた。
。。。
消えた。。
水の精霊?湖の精霊?
とりあえず、ドルタンド。
報告、報告。
ちょっと、ビビってなんかないし。
。。
翌朝、我々は村人に濃霧のよく出る場所を聞いた。
「あそこはさ、物凄い濃霧で危ないから誰も近づかないよ。あんたらも、きーつけて行けよ。」
おー、怪しいぞ。
確実にヤバい系だね。
まぁ。。、
とにかく、ようやく掴んだヒントだ。
明日、その場所に向かう事になった。
ところで。。
『祭』の噂は、あっという間に広まった。
尾ひれをつけて。。。
後に、各国に『祭』が次々開催され、人々に歓迎された。
ただ、『祭』には、必ず鉢巻を巻くものだと伝わったと言う。。。




