豚のシッポ
ムルトングへは、平和な毎日が続いている。、
でも!それは退屈とも言う。
俺はね、健全な高校生な訳よ。
飽きたー。
うー、
あ!名案思いついた!!
ドルタンドに言ったら、なぜか苦々しい顔に変化した。
『拝啓、僕らは今ムルトングへ向かってます。
そちらはみなさんお元気ですか?。、。」
扉を叩いても、返事がない。
多分、あの直送便のせいだろう。ふー、
俺自身も身構えて、中に入った。
やっぱり。。支部長は机の上にうつ伏せてピクリとも動かない。
「支部長!どうしたんですか?
また、あの直送便ですか?」
「今度こそ本当だ。
本当に、絶対だ。」
こりゃダメだ。もう、言ってる事がわからない。
かなりのダメージだな。
「今度は本気だ。俺は、もう引退する。
無理難題過ぎる。」
ヤバいぞ。ちょっと目が本気だ。
「で、手紙になんて書いてあったんです?」
ため息混じりに爆弾発言だ。
「料理屋と薬局作り。
なんでも、味噌汁を世界に広める活動をすると書いてある。
誰でも食べれる料理が一番だ。だそうだ。」
な、なんと。。。
これまでの苦労は。。
それにしても、料理屋とは。
まあ、彼の作り出すメニューレシピは、本当に凄いらしくヤンバル殿は『画期的』と言うのが口癖にまでなった。
「いや、彼が正しい。
皆が食べてこその料理なのだから。
しかも、ヤンバル殿の言うには『麹』は真似をする事は、全く不可能だとか。だからこその料理屋なのだろう。
薬局は、私自身も賛成するところだ。
だが、これを販売するとなると商品の在庫の確保や、使用法の説明もある。
まぁ、無理難題が正しい訳だ。」
「少し、本部に応援要請かけましょうよ。」
「もう既にヤンバル殿がかけた。
ブライ殿が塩田村に入る事が決まった。
それに、この内容はドルタンド殿から本部へ連絡がいったらしく、セリナ殿とロッソ殿が我が支店に来る。」
はー?もうどうなるのか。。。
ブライ殿は、ヤンバル殿の元々の腹心の部下。魔獣狩をさせたら鬼のようだとか伝説持ちだ。
セリナ殿は、本部の副部長のホルス殿のやはり腹心の部下。運営部でその優しい笑顔でバキバキ人の心を折るって有名。もちろん有能。
ロッソ殿まで。。。本部の警備隊長のネル殿と二分する力の持ち主。二刀流を使用させたら全滅するまで止まらないとか。
三人三様の伝説持ちばかり。
「ドルタンド殿からは、『時は満ちた』と。
色々な開発は、これまで通り進めて、公開可能な食材はこの料理屋で皆の空腹を終わらせる。と。
強い決意だ。
圭殿からは、『安くしてね』との無茶振りも頂いた。やるしかないな。」
俺とホンペイユ殿は、覚悟の決まった顔で見合わせた。
「いらっしゃいませ。」
元気な声が、響く。
店内は、客でいっぱいだ。
誰も彼もが笑顔だった。
「お父さん、美味しいね。」
「あぁ、そうだな。」
「あれ何?」
子供が暖簾の絵を見て、聞いた。。
それは、暖簾に書かれた『豚のシッポ』だった。




