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ネガティブな俺、異世界転生して食通になる  作者: ちかず
第2章 キーナン国
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残酷なテスト

テスト。。。

あまりに苦い思い出の言葉。。。


えー!

だいたい何でテスト受けるの俺?

言いだしっぺは、ドルタンドじゃねー。。

もう、赤点やだよー。


「圭、あまりよそ見しちゃダメ。

そんな簡単なテストじゃないもの。」


エミリア。。

笑顔なんだけど、それは悪人系のヤツだよ。

テストさせるの好きなんだなぁ、


「では、はじめるわよ。」


「$€%**!!!」



これは、幻影の魔術。

もう、貴方の周りには誰もいないわ。

さあ、魔獣ブゼルと共にこの洞窟へ進みなさい。

貴方が、本物ならきっと見つけられるはずだから。。。きっと。。



一瞬。。真っ暗闇に覆われて、気がつけば洞窟の前にいた。

あれっ?俺。。。どうして、ここに?

誰と一緒だったんだっけ?

。。。

えーと。誰か仲間たちが居たような?

「ぴー。」

おっ、可愛い子豚だ。

「お前、ひとりかぁ。じゃ、俺と一緒だな。

一緒に行くか?」

何だか子豚は、喜んでいるような?


辺りを見回すと大きな口を開けた洞窟があるだけ。

後ろの鬱蒼とした森は、人間を拒んでるように思える。

この洞窟へ行かなきゃ。。?

どーしてだろう。なぜかそう思える。

「子豚。一緒に洞窟へ来てくれるか?」

「ピー。」返事をする子豚。。すげー。



洞窟って、岩だらけだと思っていたけど、なぜか木なんかも生えてる。

少し明るいのは、何でかな?

うー。考えようとすると頭がボーってする。なんで?

前へ前へと行くと、分かれ道。

右は、広くて明るい道。

左は、ちょっと薄暗い苔だらけの道。


おー、看板がある。

右は「この道を進むものは、力を得るものなり。」

左は「この道を進むものは、知恵を得るものなり。」


力?知恵?

うーん。トンチかぁ。

確か、こういう時は左が正解かも。

「ピー。」子豚は、左へ行きたいみたい。。

よし。やめた!

「行かない。俺。なんか、やだよ。

だって、どっちに行ってもトンチに合う!

トンチは、苦手なのよ、俺。

子豚がいればいいしなぁ。なぁ子豚。」

おや、子豚が驚いてる?

子豚を撫でてのんびりしてたら、分かれ道がなくなってた。。えー。

こえーな。この洞窟。

やばいんじゃない。。。


仕方なくまっすぐ進む。

うーん、何か騙されてるっぽいなぁ。

目の前に広ーい広場へ出た。

可愛い女の子がいた。


「うふふ。こんな結果は初めてよ。

でも、少し楽しくなったわ。

でもね、これは少しズルみたいよね。

だから、最後にもう一つテスト。

ちょっと、残酷なテストかしらね。」



うん、今度は浮いてる。

下に何か見えるなぁ。



山田だ!

牧村もいるじゃん。

「あーあ。やっぱりテストってやだね。」

「確かに。でも、テスト受けると圭の事思い出すなぁ。毎回、ちょー騒いでたじゃん。」

「あぁ、毎回酷い点数なんだから、諦めりゃいいのに。あれで粘り強いとこあったからなぁ。」

「。。。」

二人は、いつものラーラン屋に向かうみたいだ。

。。。あれ、俺。。泣いてるのか。



「圭。もし、貴方がこの世界の仲間達を忘れるなら、あそこへ戻してもいいわ。

だけど、そうしたらこの世界は、大変な事になる。

どうする?」


。。。。。。

ばかやろうー!!!

そんなん、そんなん。。。

「残酷なお前なんかに、何も貰いたくない!

戻れないって、俺が知ってるし!

俺、普段は馬鹿だけど、こういうのは嫌いだ。

俺をみんなのとこへ戻せよ。」


久しぶりに頭が熱くなる。

ムカつく。

久しぶりの友達見た事じゃない。

卑怯なテストにだ!




「圭。大丈夫か?」

「ヘルベルト!」


良かった。

戻ってこれた。あの変な家に。


「エミリア。圭は、どうだったのですか?」


エミリアが少しだけ笑った。

初めて見た、嘘くさくない寂しそうな微笑み。

「合格も不合格も無いわ。

負けたのよ。ただ。負け。

ドルタンドの望むものは、この圭には、必要ないわ。私からは、ただ祝福を授けるわ。」


あれ、最後は頭の中に聞こえような。。、?

気がつけば、協会の入り口に立ってた。

もちろん、全員一緒に。


「ふー。全く。。圭よ。

あの様なエミリアは、わしとて初めてじゃ。

祝福とは、ただの言葉ではないぞ。

だが、何かはまだわからぬ。

。。。

わしの浅知恵だったかのう。」



あー、疲れた。


でも、今日初めて俺はこの世界で生きて行こうと思った。のかも。。、?



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