残酷なテスト
テスト。。。
あまりに苦い思い出の言葉。。。
えー!
だいたい何でテスト受けるの俺?
言いだしっぺは、ドルタンドじゃねー。。
もう、赤点やだよー。
「圭、あまりよそ見しちゃダメ。
そんな簡単なテストじゃないもの。」
エミリア。。
笑顔なんだけど、それは悪人系のヤツだよ。
テストさせるの好きなんだなぁ、
「では、はじめるわよ。」
「$€%**!!!」
これは、幻影の魔術。
もう、貴方の周りには誰もいないわ。
さあ、魔獣ブゼルと共にこの洞窟へ進みなさい。
貴方が、本物ならきっと見つけられるはずだから。。。きっと。。
一瞬。。真っ暗闇に覆われて、気がつけば洞窟の前にいた。
あれっ?俺。。。どうして、ここに?
誰と一緒だったんだっけ?
。。。
えーと。誰か仲間たちが居たような?
「ぴー。」
おっ、可愛い子豚だ。
「お前、ひとりかぁ。じゃ、俺と一緒だな。
一緒に行くか?」
何だか子豚は、喜んでいるような?
辺りを見回すと大きな口を開けた洞窟があるだけ。
後ろの鬱蒼とした森は、人間を拒んでるように思える。
この洞窟へ行かなきゃ。。?
どーしてだろう。なぜかそう思える。
「子豚。一緒に洞窟へ来てくれるか?」
「ピー。」返事をする子豚。。すげー。
洞窟って、岩だらけだと思っていたけど、なぜか木なんかも生えてる。
少し明るいのは、何でかな?
うー。考えようとすると頭がボーってする。なんで?
前へ前へと行くと、分かれ道。
右は、広くて明るい道。
左は、ちょっと薄暗い苔だらけの道。
おー、看板がある。
右は「この道を進むものは、力を得るものなり。」
左は「この道を進むものは、知恵を得るものなり。」
力?知恵?
うーん。トンチかぁ。
確か、こういう時は左が正解かも。
「ピー。」子豚は、左へ行きたいみたい。。
よし。やめた!
「行かない。俺。なんか、やだよ。
だって、どっちに行ってもトンチに合う!
トンチは、苦手なのよ、俺。
子豚がいればいいしなぁ。なぁ子豚。」
おや、子豚が驚いてる?
子豚を撫でてのんびりしてたら、分かれ道がなくなってた。。えー。
こえーな。この洞窟。
やばいんじゃない。。。
仕方なくまっすぐ進む。
うーん、何か騙されてるっぽいなぁ。
目の前に広ーい広場へ出た。
可愛い女の子がいた。
「うふふ。こんな結果は初めてよ。
でも、少し楽しくなったわ。
でもね、これは少しズルみたいよね。
だから、最後にもう一つテスト。
ちょっと、残酷なテストかしらね。」
うん、今度は浮いてる。
下に何か見えるなぁ。
山田だ!
牧村もいるじゃん。
「あーあ。やっぱりテストってやだね。」
「確かに。でも、テスト受けると圭の事思い出すなぁ。毎回、ちょー騒いでたじゃん。」
「あぁ、毎回酷い点数なんだから、諦めりゃいいのに。あれで粘り強いとこあったからなぁ。」
「。。。」
二人は、いつものラーラン屋に向かうみたいだ。
。。。あれ、俺。。泣いてるのか。
「圭。もし、貴方がこの世界の仲間達を忘れるなら、あそこへ戻してもいいわ。
だけど、そうしたらこの世界は、大変な事になる。
どうする?」
。。。。。。
ばかやろうー!!!
そんなん、そんなん。。。
「残酷なお前なんかに、何も貰いたくない!
戻れないって、俺が知ってるし!
俺、普段は馬鹿だけど、こういうのは嫌いだ。
俺をみんなのとこへ戻せよ。」
久しぶりに頭が熱くなる。
ムカつく。
久しぶりの友達見た事じゃない。
卑怯なテストにだ!
「圭。大丈夫か?」
「ヘルベルト!」
良かった。
戻ってこれた。あの変な家に。
「エミリア。圭は、どうだったのですか?」
エミリアが少しだけ笑った。
初めて見た、嘘くさくない寂しそうな微笑み。
「合格も不合格も無いわ。
負けたのよ。ただ。負け。
ドルタンドの望むものは、この圭には、必要ないわ。私からは、ただ祝福を授けるわ。」
あれ、最後は頭の中に聞こえような。。、?
気がつけば、協会の入り口に立ってた。
もちろん、全員一緒に。
「ふー。全く。。圭よ。
あの様なエミリアは、わしとて初めてじゃ。
祝福とは、ただの言葉ではないぞ。
だが、何かはまだわからぬ。
。。。
わしの浅知恵だったかのう。」
あー、疲れた。
でも、今日初めて俺はこの世界で生きて行こうと思った。のかも。。、?




