釣り糸を求めて。。。マーナへ。
「どうしましょう。親方。
このままでは。。。協会に睨まれたら商売出来ませんよ。」
「あー。あの方がいてくださったら。。。」
あれからは、のんびりした毎日が続いているけど、なかなか釣竿が出来た連絡がない。
うーん。釣りしたいなぁ。
俺の腕前なら、みんなに沢山美味しいお魚を食べさせられる。
それに、もう一つ目的があるんだ。
そ・れ・は・・・
『魚醤』
『しょっつる』『いしる』…おー日本料理最高!
塩と魚をつけて発酵させる。
できれば、煮干しや昆布なんかもあれば。。。
出来る!だし汁が出来る〜。
日本の心。。。だし汁!
で、みんなで道具屋さんへお出かけ中。
「すみません。」
はい、最近お馴染みの土下座中。
なんで?
「どうしても我々の腕前では、作り出す事が出来ないのです。」
えー。竿かな?釣り針?
「糸です!我々知る糸は、強度の弱いもので、とても耐水性などと、難しいのです。」
「ふむ。確かに耐水性というものは、聞いた事がないのう。糸とは。。圭。残念だの。」
はー。ガックシ。
俺が心の底から、ガックシしてると誰が話しかけた。
「あ、あの。」
顔を上げて見ると、親方の後ろにぴったりくっついてる人だ。
「噂なんですけど、あの方なら。
あの方なら、その糸が作れるかもしれません。」
「やめんか!
あの方をお見かけしたのは、もう10年も前だ。
今、どちらにおられるかも分からん。」
うん?あの方?
「それは、『ヤーナ』殿の事かな?」
ヘルベルト。知ってるの?
「そ、そうです。ご存知でしたか。」
「いや、詳しく知っている訳ではないが、
ある場所で出会う事があって。。。」
なんか語尾が濁ってる。言いにくい?
お。ナリーナの方見た?
「ヘルベルト殿。大丈夫ですよ。私からお話しましょう。ヤーナと言う者は、我が国マーナ自治区におります。確かにかの者なら、その糸を作れると思います。」
ヤッホー。じゃ、頼もう。。。
あれ、何でみんな無言?
「圭よ。マーナ自治区は、遠い。
しかも、普通の人間の立ち入りはなかなか許可されない国での。
ナリーナよ。どうだろうか。この機会こそが、そなたの望んだ機会では。
圭と共に、帰国の機会がいよいよ来たのでは。」
ドルタンド?さっぱり分からず。。。
二人で見つめ合って、何か納得したみたい?
ナリーナが俺を見た。
「圭!この後、問題が解決したらぜひマーナ自治区に来て欲しい。お願いします。」
入っていいの?さっき。。。?
「圭は、大丈夫じゃ。さてさて、まずは、『森の一族』の解決からだの。」
ドルタンドの一言で、釣竿は少し待ちって事に。
戻ると、精霊がめっちゃ弱り出してた。
急いで、歌ったけど其の場凌ぎだって。
どーすれば。。。
ヒューから、呼び出しがありみんな、広間に揃った。緊張が『森の一族』に覆ってる。
「まずは結論から。
『森の一族』の言葉。
精霊の顕現により証言を得た。
それにより、あの者らとは、立場の違う者と認定す。
ただし、世間一般での立場の回復は、遥かに遠い。呪術を奪わられし責務は、『森の一族』にあり。
よって、隔離を申付ける。
この者たちの住まう場所を確保し、その場所のみその安全を確保するものとする。」
「あ、ありがとうございます。
望外の喜びです。本当にご助力頂いた圭殿初め皆様方に心よりの感謝を申し上げます。」
良かった〜。
ちょっと責任感じてたからホッとした。
「陛下。発言の許可を下さい。」
おや、ナリーナじゃん。
「良い。」
「ありがとうございます。
私は、マーナ自治区のナリーナと申します。
此度の『森の一族』の住まう場所の提供を是非とも我が国にて提案致します。
我が国は、精霊の多く住まう場所。
いかがでしょう。」
おー。良かった。ナリーナの国かぁ。
「私からも賛成致します。」
お、ブナンベルトさんもか。いよいよ決まりかな。
「ナリーナ姫よ。そなたの名の下に約束出来るか。」
姫?ナリーナが姫?えーーー?
「はい。私の名を持ってお約束申し上げます。」
「よし、この話決まった。」
何だか、よくわからないけど良かった。
部屋に帰ってから、ドルタンドにナリーナの事聞こうと思ったけど「まだ待て。」って。
姫〜。ノベルとは、違う〜。
それから、数日後。
マーナ自治区に出発した。
ヒューも付いて行こうとして、ブナンベルトさんに超怒られていた。




