温泉協会?
はーい!また、馬車もどき登場!
いいねぇ。有難さ特大!
海の匂いがしてきて、盛り上がってきました!
そうだよね。
忘れてた、俺のラッキースルースキル。。。
怪馬の前に、土下座する集団発見!
またなの?
俺、魚食べたいのにー!
「こちらは、『アーナとその仲間たち』御一行様でよろしいでしょうか?」
おっ、お爺さん。俺たち知ってるの?
とうとう、有名な冒険者になってきたかな?
俺!冒険者レベル上がってないかなぁ。
「いかにも。して、其方は何処のどなたかな?」
おー、ドルタンドの珍しく固い声。
「名乗りが遅れまして申し訳ない。
我々は、この先の『温泉協会』の者です。
有名な、冒険者の皆様に是非ともお立ち寄り願えないかと。」
温泉!来ましたー!
日本人なら、必ず惚れるその言葉の響き〜!
「温泉!あるの?」
「もちろん、ございますとも。」
「おー、」
二人の会話中、ドルタンドとヘルベルトは、難しい顔で目配せした。
「初めて聞く名前ですなぁ。『温泉協会』
キーナンにそんな団体である事を、王室もご存知無いのでは?」
えー、そうなの?
ふふふ。小さな笑い声が。乾いた笑いだけど。。。
振り向くと、ヒューが薄笑いだ。
こ、怖いかも。
「私は、キーナンの王宮に勤める者ですが聞いた事ございませんなぁ。」
迫力が!只者でない迫力が!
「そんなはずは。。。確かにこちらは温泉協会でございます。取り敢えずぜひお越しくださいませ。」
何か必死な感じが。。。
変!温泉にそんなに必死な感じがいる?
「お願いです。貴方方だけがら頼りなのです。」
はい!決定ーーー!
詐欺グループ発見です。
「何をお困りなのかな?」
ヒュー、急にどしたの?
あの、迫力は?
「はい。。。申し訳ございません。
『温泉協会』と言うのは、真っ赤な嘘なので。
実はこの先の温泉街の者たちなんです。
本当です。ただ。。。『温泉協会』
そう言えば、有名な冒険者の誰かが、来てくださるのではとの、浅知恵です。
困っていて、申し訳ないと思いつつ。
本当にどうしていいかと。」
俯く温泉の人。
「何がどう困っておるのだ?」
ヒュー。
「数日前から、温泉が出ないのです。
我々にとっては、生死の境にあるような状態です。
お願いです!助けて下さい!」
ヒューにしがみついてる。
うーん、困ってるって本当みたい。
でも、温泉が出ないって。。
それ、もう温泉街じゃないよね。
あぁ、温泉ないのかぁ。
がっくし。
だ・け・ど!
食材探し協会の人間は、温泉は分からんと思うよ。
何で?俺たち?
「それはお困りですなぁ。
圭、行ってみるとするかの。
確か。。。困った時はお互い様じゃろ。」
くーっ。ドルタンド。。うまい!
俺の前に言ったセリフ!
「いいけど、温泉分かんないよ。
いいのかなぁ?」
たぶん、役立たずよ。
ヒューが俺の側に来て、肩に手を置いた。
また、迫力がー。
「圭殿。私もぜひそうしてもらえたら嬉しい。
どうだろう。
もし、力添えをしてもらえたら、美味しい魚料理をご馳走すると、約束しよう。
どうだね。」
「やる。行きますー。」
はい、即答!当然です!
「期待通りとは、いかないかもしれませんがよろしくお願いします。」
ヘルベルトの決定打。
「「おー、」」温泉街の人、みんなで大喜び中。
お湯のない温泉。。。でも、美味しい魚料理を楽しみして頑張るぞー、おー!
細い山道を怪馬車もどきの列が進む。
地面が小さく揺れていたのに気づいた者は
なかった。




