カナベルの人だかり
ーカナベルー
最近、胃の痛む出来事が続いている。
もちろん、本当に困り果てていたあの頃を思うならば、有り難いとさえ思える。。。はずだが。。。
ここ、カナベルの街に最近、色々な人間が増え始めていた。
だが、今日は特別凄い人出で賑わっている。
特に、食材探し協会の前は人だかりが出来ていた。
冒険者。
農家。
軍隊崩れ。
少年たち。
おばさん。
などなど。。。。
一体何が始まるのか?
「ちょっとすみません。今日は、この協会で一体何かあるのですか?」
気になって、あるお爺さんが聞いた。
冒険者風の若者は、にっこり笑って答えた。
「はい!今日はこちらで人材募集の面接があるのです。それもとても好条件で多方面の人間を沢山募集していますので皆んな、近くの街だけでなく遠くの街のからでもやって来ているのです。」
お爺さんは、びっくり。
「えー、貴方。このご時世に?」
「だからこそ、こんなに集まって来ています。
でも、ものすごく厳しい試験官がいて中々採用されないとか。僕もドキドキなんです。」
「そうですかぁ。教えて頂いてありがとうございます。貴方はいい方だからきっと受かりますよ。」
「はい、次〜。」
その頃、ある一室では難しい顔の男と疲れ気味の男が机の前にいた。
そこへ、扉を叩く音がしてひとり男性が入ってきた。
「はい。そこ掛けて。まずは、
名前、
前職と出身地
特技や、魔術のレベル。または、冒険者レベル。
今日ここへ来た理由。あっ、なんでこの仕事したいかって言う理由ね。
あとー、えーと。」
疲れ気味の男が言うと、難しい顔の男が口を挟む。
「白い契約書を交わしても大丈夫かだ。
覚えろ!」
「あのねー。ホンペイユさん、わかってるって。
もうねー、今日で2週間。いつもの仕事をしながら、これよ。ちょっと疲れるって。」
「どちらも大事だから、しょうがない!
エンドルドは、文句が多い。」
「あのー。白い契約書交わさないとダメですか?」
「最低条件だ。」
「ごめんなさい。やめます。。。」
ドアを出て行く男の肩は、がっくり下がった。
室内に残った二人はため息をこぼす。
「また、例の手紙とか来たんでしょ。
やばいんじゃない。この面接。。。エンドレス過ぎる。」
「また、大変な発見だ。
滋養強壮剤だぞ。それも、栽培可能な。
ヘルベルト殿から梱包して送られてきた。
無論、圭殿からまた絵の指示書も来た。」
「すっげー。マジか。
あーー、でも更に人出がいるね。」
。。。。
今、カナベルの食材探し協会ほど、有名な場所はなくなった。
なぜなら、このご時世に好条件の人材募集場所として 名を馳せているから。
「圭殿。胃薬を出来れば発見して欲しい。
あぁ、冒険者の時代が懐かしい。事務仕事は向いてない。。。」一人の男の呟き。。。




