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フトゥルム  作者: MG
4/16

街へ

お待たせした。

 「へ?」

 つい声に出してしまった。

 「だから、私と一緒に冒険しよっていってるの。」

 遠慮しときます!と、叫べたらどれだけ楽だろうか。

 正直、なんか満足したから。あの森に帰りたいところだったのだが。

 ん?あの森に帰りたい?

 あたりを見回す。

 ぐるっと見回して、あることに気付いた。


 木が無い。


 いや、ちらほらとはあるのだが、まとまって生えてない。

 つまり、森どころか、林すらない。

 「え…あっ、あの…」

 「ん?どした?」

 「わ、私のいた…森…」

 「ああ、この馬車に乗せてもらった時、事情を話したら急いで、街に進んでもらってね。……………」

 


 ………………

 ………

 …


 要するに、帰れない。ということがわかった。

 詰んだ。

 あそこは結構居心地良かったのに、このまま一生を終えるつもりだったのに。どうしてくれるんだよ〜!

 ショックが大きすぎるあまり、私の意識はそこで一度途絶えた。





 街。

 それは、カタナからしか聞いたことない、人がたくさんいて、物を売っている人がいて、その周りに住んでいる人がいて。家は、木とか、石とか、漆喰?とかでできていて。あとなんだっけ、あ、道があって、それは石畳で、すごくゴツゴツしていて、なれないと歩きづらい、とか先代の持ち主が言っていたらしい。

 その話を聞いて、行ってみたい気持ち半分と、このまま森にいたい気持ち半分でよく悩んでいた。

 

 「夢か…」

 そういえばそんなこともあったな。

 「あ、起きた」

 「ふぁ!?」

 フォスが私の顔をのぞき込んでいた。

 フォスは、興奮気味に、「ちょうどいいタイミングだったね、もうそろそろ街に着くよ!」と、嬉しそうな声で言っていた。

 こちらもナイスタイミングだった。ちょうど、街に関する夢を見ていたからね。

 『懐かしいところだな〜、いつぶりだ?街に入るの?』

 カタナも、少し興奮気味だ。

 きてしまった。街に。

 そう思った。

 今まで、いきたかったけど行かなかった。そもそも場所を知らないし。カタナだったら知っていただろうが。私に行く意思などない!けど、だけど少しだけ、憧れがあった。

 『どうよ、街に入っちゃうよ?』

 「正直、いやだ」

 『でも、入るしかないよ。僕だってあの森への帰り方わかんないし。ここまできたなら、楽しんじゃお!』

 呑気なこと言いやがって。でも、カタナの言う通りだと思う。ここまできたら、本物を見てやる。

 「見せてもらおうか、カタナの言っていた街とやらというものを」

 「エドが、スラスラなんか言っている。フッ、認めたくないものだな、自分自身の、未熟さ故の思い込みをしてしまったということを」

 フォスとは、仲良くできそうだ。

ネタが古いって言われそう。

あと、ちゃんと二話であれやりましたからね?(何言ってんだ?)


狩ったオークはちゃんと責任持って回収されています。


令和8年6月18日誤字の修正を行いました

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