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フトゥルム  作者: MG
始まりの刻 〜魔物〜
19/27

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 私が、用意しなければいけない時間。



 3秒間



 いや?意外と長いぞ?

 まず、あの高速移動する、文字通りの化け物の動きを止めなければいけない。


 無理無理無理無理


 多分、私が今の戦い方で戦闘を続けたら、攻撃を受け流すことぐらいしかできんよ?


 でも、別の戦い方があったら?


 みなさんは、魔防具化した服がどうなるか知っているかい?

 カッチカチになるんだけどさ、それは、着ている人のイメージが、「服がカチカチになる」っていうイメージが具現化しているようなものなのよ。



 じゃあ、「服が、無理やり体を動かすように動く」っていうふうにイメージをしたなら?



 答えは簡単、普通じゃ出ない力が出せる。

 タイツにこめられた魔力に「足をえげつない力で動かす」っていうイメージをすると。地面が抉れて、一気にファルススに詰めよった。


 うへぇ、はっや!びっくりするわ〜


 うっわ、ファルススさんよぉ。びっくりして目ぇかっぴらきすぎだぜぇ?


 そのまま、パーカーに「腕を早く振る」っていうイメージを送り、腕がえげつねぇ速さでカタナが振り抜かれた。

 ファルススはギリギリで避けたが、速すぎて風圧で頬が切れた。


 あ〜これならいけそ〜


 でも、致命傷だけは与えたくない。


 なんかないかな〜良い手


 何せ、この戦いの軸は、サクラだから。サクラで終わらせたい




_____________________________________



 息を整える。


 ルームから持ってきた、愛刀「ヨシノ」を腰に携え、鯉口を切る。

 鞘と鍔の間から見える頭身は、月光を浴びて桜色に輝いている。

 柄に手を添え、服に魔力を流し、いつでも瞬間的に、爆発的な速度を出せるようにイメージをしておく。


 あとは待つ。

 

 エドが、ファルススを止めてくれると信じて


_____________________________________



 「なぜだ!なぜ、お前を振り切れない!?」


 ファルススは、逃げに徹していた。

 お〜い、これ鬼ごっこじゃねーぜぇ?


 「お前をよぉ、越えるためだよ!」


 「たかが人間如き、魔人を超えられつ思うなよぉぉぉおおおおお!」


 「でも、超えちゃうんだよなぁ?」


 「!!!!!!」


 びっくりしたでしょ?

 何せ、急に前に出てやったからな?

 そしてさっき思いついたやつ、おまけに!


 パァァン!


 「ア……アガァ?」



 猫騙し



 ちゃんとやればびっくりするだけじゃ済まされんよ?


 さぁて、止めたよ?

 サクラの走る直線上ど真ん中になぁ!


 さあ、蹴りをつけてこい!


 「サクラアァ!」



_____________________________________



 地面を踏み込む


 地面が抉れる


 足の骨がミシミシ言って悲鳴をあげている


 それでも踏み込む


 止まっているファルススの首をめがけて


 視界が急激に動き出す


 冒険者でいた時よりも視界が速く変化する


 気づけば、ファルススの顔がそこにある


 「ヨシノ」を抜く


 彼の首をめがけて


 刃が首に当たる


 そして、何も引っかかることもなく「ヨシノ」が振り抜かれる




 私、強くなったよ



_____________________________________



 ああ、愚かな私を許してくれ。君を守ると、君に桜を見せると、自分自身に約束しただろう?

 だが、君を守るどころか、桜を見せられなかった。それどころか、君を傷つけようとしてしまった。

 しかし、君は強くなった。私の守りなんていらないくらいに強くなった。

 私は、許される人間ではないだろう。しかし、もし許してくれるなら、来世は、君に桜を見せることを許してくれ。



 君は、強くなったね




_____________________________________



 「終わった………?」


 「終わりましたね」


 終わった〜!いや〜よかったよ。

 どうにかなったな。足いってぇ、無理に動かすもんじゃないな。


 サクラは、大丈b「危ない!」


 倒れる!


 「サクラ!」


 倒れかけたサクラを支えたのは、ヴェレナだった。


 「だ…大丈夫?」


 「だい゛じょ゛ゔぶ」


 サクラの顔は、涙でぐちゃぐちゃだった。


 ヴェレナ、GJ(グッジョブ)


 「じゃ゛な゛い゛」


 「え!?どこか痛いところが?」


 ヴェレナ、BJ(バッジョブ)


 「……ってして」


 「え?」


 「ぎゅってしてっていってるの!」


 「え!?もう僕たち子供じゃないよ?」


 「いいの!そうして欲しいからいってるの!」


 「えぇ……じゃあ」




 夜の草原の中、サクラの啜り泣きだけが響いた




翌々日


 「というわけで、これ特別報酬ね」


 ギルドマスタールームで、私とフォスはサクラから報酬をもらった。

 サクラは、あの時の攻撃で、足を完全にダメにして、車椅子に座っている。

 その隣には、ヴェレナが立っていた。


 「ヴェレナさん。研究の方は?」


 「あー、今はそれどころじゃないですね。特に後始末が」


 「なるほどね」



 天才科学者ファルススが、事故で亡くなった



 公には、このように情報が広まった。

 今、ヴェレナはこの情報に基づいた辻褄合わせに奔走しているそうだ。


 「それで、報酬とは別だが、ルプスルチスのお二人にあげたいものがあってね」


 サクラが、そう言うと、鍵を渡してきた。


 「これは?」


 「元私の家の鍵だ。2人で暮らせるぐらいの広さがあるから安心しろ」


 「もらえない」


 私は、すぐに鍵を返そうとした


 「いや、私もいらないんだが?」


 「え?サクラさんはどこに住むんですか?」


 「しばらくは、ヴェレナの家に同き……居候しようかな〜って……」


 「私がサクラの手助けをしなければいけないので、家に住ませるつもりです」


 「ばっ!……お前はしゃべるな……」


 あら?乙女?

 くっそ、ヴェレナ〜気付け〜


 「とにかく!その家は使わないから、君たちにあげると言うことだから!あとでヴェレナから、場所を教えてもらって!」


 こうして、ギルドマスタールームから出ようとした時



 ジリリリリリリリリリリ!!!


 魔話がなった。

 「はい……エドさんですか?はい少々お待ちください」


 ヴェレナが、受話器をとって、そんなことを言った。


 「エドさんにって」


 え〜私、初対面無理だって〜

 まあ話だけでも……


受話器を受け取り、耳に当てる


 「もしもし」




 『縺薙s縺ォ縺。縺ッ縲∽ケ?@縺カ繧翫□縺ュ??』



 

 「黙れ!」


 なぜか、そんなことを言った


 人を完全に下に見ている声が続けた


 『縺イ縺ゥ縺?↑縺√?縺昴s縺ェ謇ア縺?☆繧九↑繧茨シ滓?縺ョ繧医@縺ソ縺?m??』


 「私に、そんなよしみはない!」


 『縺セ縺ゅ>縺?&縲よ擲莠ャ縺ォ譚・縺ェ縺輔>縲るュ皮視縺ッ蠕?▲縺ヲ縺?k繧医?』


 「そんなとこ、いくか!何が鬲皮視だ!お前は、そんなものにはなれない!」



ツーツーツーツーツー


 「クソッ!」


 あいつだ……ファルススの言っていた「あ(・)る(・)方(・)」だ!

 なんであいつが絡んでいるのかを考慮しなかった!

 あれ?でも、なんで私は、




あ(・)い(・)つ(・)の(・)こ(・)と(・)を(・)知(・)っ(・)て(・)い(・)て(・)、あ(・)い(・)つ(・)の(・)こ(・)と(・)を(・)憎(・)ん(・)で(・)い(・)る(・)ん(・)だ(・)?






 




 時間は止まらない。ただ、無機質に進むだけである。

エドと、サクラがやっていたのは天魔○鎧みたいな感じです

あと、黄色いタコが出てきそうな展開でしたね



とりあえず、回収できる伏線は大体回収しました。

でもまだまだ伏線は残っています。


そんでもって、これで一部は終了です。


一区切りついたので、しばらくお休みをいただきます。

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