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フトゥルム  作者: MG
14/16

刹那のサクラ

翌日 お昼過ぎ


 私たちは、今冒険者ギルドの解体場にいた。

 なぜそこにいるかは、少し時間を遡る。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


当日 早朝


 目が覚めた

 

 「ん、おはよ〜エド。朝ごはんできてるよ」

 

 昨日の夜、泊まった宿の備え付けのキッチンを使ったらしい。

 さすがはフォスさん、シゴデキですね。

 

 「今日の朝ごはんはね、食パン(いちごジャムorマーガリン)、コンソメスープ、緑黄色野菜サラダ、コーヒーだよー」

 

 よかった…安全s「後ね、生クリームパン!」

 

 「おやすみ」

 「わ〜!寝ないで〜!」

 

 なんで、フォスさんは、そんな重たそうなものしか出さないのだろうか?

 せっかく今回は良さそうだったんだけどな…

 

 「まあ、朝ごはんだけは食べよ?干し芋出しt「いただきます」

 

 そうだよ、最初っからそう言うふうにしておけばいいんだよ。

 

 「はや…いただきますって言った瞬間に毛布が舞ったよ?」

 

 そんなことを言いながら、朝食を食べていると魔話(電話)(遠くの人と音だけの会話ができるもの)がなった。

 

 「はい、もしもし…はい…はいはい……え!?もうできたんですか?はいはい、わっかりました〜。はい、ありがとうございます。はい失礼します」

 「なんて?」

 「なんとびっくり、オークの解体終わったって」

 

 え?まだ1日しか経ってないよ?流石に早すぎじゃね?

 

 「まあ、朝ごはん食べてから行こっか」



 ◆◇◆◇◆◇◆◇


 と言うわけで、朝ごはんを食べてすぐにギルドに向かったわけ。

 ちなみにカタナは、ホテルに置いてきた。

 

 「いや〜、あんなに状態のいいオークは初めてでな。ついつい作業員全員、徹夜で作業しちまってな…気づいたら朝だし、全部終わっているし…」

 

 イケオジィ…あなたの方がシゴデキかもぉ

 

 「そんじゃ、報酬とか色々渡すぞ」


 オーク×34

 34×オーク一体につき大金貨60枚=大金貨2040枚

 依頼関係なしに持ち込まれたオーク(最初のオーク)ギルドが買取=大金貨50枚


 

 

 「と言うわけで、渡す金額は、大金貨2090枚だ、白金貨とかにしてもいいんだろうけど、それだと使い勝手が悪いだろう?まあ、重たいだろうけど頑張ってな」

 

 と、ドンと革袋が置かれた。

 中を開くと、ジャラ…と大金貨が鳴った。

 やったぜ!これで、今日の朝、食べ切った干し芋を大量買いできるぜ⭐︎

 

 「あの、その金貨私のギルド銀行口座にあとで振り込んどいてくだい」

 「了解、フォスだよな?んじゃ、ギルドカードをちょいとばかし拝借するぜ」

 

 そう言ってフォスのギルドカードと革袋を持ったままイケオジは、奥に向かった

 あ、あの?今買わないんですか?今日食べ切っちゃったし、今買わないと明日の分ないよ?干し芋ないと、まずいよ?

 少しすると、イケオジが戻ってきた。

 

 「ん、ちゃんと振り込んでおいたから、安心しろよ?」

 「ありがとうございます!」

 「あ、そうそう、さっき金を預ける時、受付嬢にギルドマスターがお前たちに会いたいらしいから呼んどけって言われたんだけど…」

 「え?本当ですか?」

 

 ギルドマスター?誰だそれ?


 「あの…フォス、ギルドマスターって?」

 「ああ、ギルドマスターはね、そのギルドのトップだね」


 めんどっ、なんでそんな奴に合わなきゃいけないんだよ…

 

 「まあまあ、そんなめんどくさそうな顔しないでって…」

 

 え?私、顔に出てた?まじか…


 「とにかく、あってやれ。あいつぁ結構寂しがりやなんだよ…」


 と言うわけで、ギルドマスターに会うことになった。




冒険者ギルド バーシス支部 最上階 


 「ついに…ここまできたわね…」


 私たちは、両開きの扉の前に立っている。 

 この扉の奥には、ギルドマスタールームがある。

 え?なに、もう冒険、クライマックス?


 「ここ前長かった…」


 まあ、そうだね、最上階だからって言われてエレベーターで行こうと思ったら、今日は点検日で使えない。だから、階段で行こうと思ったら最上階って、60階だしね。階段の総段数は1637段!そりゃ、疲れるし、こんなクライマックスみたいになっても仕方がないか…


 「さあ、いくよ!」

 

 2人で、扉を開いた。



 誰も…いない…?

 

 「居ないと思った〜?」


 どこからか声がした


 「いるよっ!」

 

 目の前に、急に人が現れた。

 小柄で、綺麗な黒髪。高い位置でポニーテールにしてまとめている。


 「君が、エドだね?初めまして!私は、冒険者ギルドバーシス支部のギルドマスター

 サクラよ!よろしくね!」

 「え!?サクラって、あのサクラさん?」


 あのサクラって、どのサクラやねん


 「貴女は、フォスね。活躍聞いてるよ。そうだね、私が元 Bランクの冒険者『刹那のサクラ』よ」

 「きゃああああああああああああああ!ふっ………」

 

 あ、フォスが倒れた。まあ、幸せそうな顔しているからいいか。

 

 「でだ、エド。君には聞きたいことが山ほどある。立ち話もなんだ。そこに座って話をしよう。フォスは、医務室に運んでもらおう」

 フォスは、そのまま下に運ばれていった。

 私と、サクラさんは机を挟んでソファに座った。


 「さて、質問を始めようか」

 「はい」

 

 あれ?なぜか喋れてる?何にもつっかえずに喋れている。


 「ふふん、不思議でしょ?これは私のスキル、『緊張緩和(アイスブレイク)』どう?少しは、まともに喋れるでしょ?」

 「そうですね。でも、なんで私が上手く喋れないことを知っているんですか?」

 「ここまで上り詰めれば、ある程度のことは調べたりできるからね」

 「恐ろしい…」

 「あっはっはっは、そんなに怖がるなって。大丈夫、そんな怖いことは聞かないから」

 「だといいんですが…」

 「それじゃあ、最初の質問をするね?」

 「はい」

 「最近、倒したはずの魔物が消える事件が多発していてね。そのことは知っているかい?」

 「はい、実際に先日の依頼でその被害に会いました」

 「そうかい、なら話は早い。今回のこの事件は、人によるものだと私たちギルドは睨んでいる。何か知っていたり、怪しいなと思っていることはないかい?」

 「最近、ヴェレナという研究者に会いまして、その時にこの小瓶をもらいました」


 私は、ヴェレナに渡された小瓶を机に置いた。


 「失礼」


 そう言って、サクラさんは小瓶を見始めた。

 しばらく、小瓶を見ていた後


 「なるほど…ヴェレナがね……この小瓶をギルドの方で預かってもいいかい?どうせあいつのことだ。フォスにも渡しているんだろ?」

 「まあ、はい。あれ?サクラさんってヴェレナさんと知り合いで?」

 「サクラでいいよ。まあね、あいつのは子供の時からの腐れ縁なんだよ。ほんとは、あいつには兄がいてな、元々体が弱かった私のために、2人で科学者として世紀の大発見をするんだ!って子供の時から意気込んでたよ…でもな、2年前、兄が行方不明になってな…あいつは、いつでも兄が帰ってきてもいいように、って研究に没頭して……」


 サクラは、目を押さえた。


 「ああ、すまんな。取り乱して…それでだ、他に何か気になることはあるか?」

 「いや、特には…」

 「オッケー、ありがとうな。次にヴェレナに会うことがったら、よろしく伝えておいてくれ」

 「ありがとうございました」

 「ん、そんじゃこれ、お土産な」


 そう言って、紙袋を渡してきた。

 中身は…


 「干し芋!」

 「好きだろ?だから、高級品を買っておいたんだ」

 「ありがとうございます」

 「おう、これからも活躍期待してるよ『雪狼の剣士(エド)』さん」


 こうして、私はギルドマスターとの会話を終えた。



夕方 帰り道


 「いいな〜私も、サクラさんと話したかった〜」


 フォスは何か嘆いているが、私の知ったこっちゃない

 干し芋うまうま


 「早く帰るよ」


 そう言って、ホテルへ向かうために大通りを通っている時


 「きゃあああああ!」


 悲鳴が聞こえた。

 すぐにそこへ向かうために駆け出した。


 「誰かぁ!誰かあぁ!アレを持っていないのかあああぁ!?」


 そこには、男がいた。

 その男は、目の下にすごいクマ、そして、爪がどす黒かった。


 「フォス!」

 「ヴェレナさんが言っていた特徴!」

 「小瓶を!」


 すぐに、フォスは小瓶を取り出し、その男に渡した。


 「あの?これ!」

 「あ゛…あ゛り゛か゛と゛う゛こ゛さ゛い゛ま゛い゛ま゛す゛…」


 そして、男は小瓶からそれを取り出し飲んだ。


 「ゔぇ…があああああああ!」


 男は、地面が震えるくらいの叫び声を発した。

 

 「がああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ…………」

 

 そして、男は、気絶した。

2026/06/26に加筆を行いました

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