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フトゥルム  作者: MG
12/16

研究者ヴェレナ

3日目


 この世界で、何か起きている。


 依頼からの帰り道、2人でずっとそのことについて話していた。

 だが、それらしい何かは思い浮かばなかった。


 そんなことを考えてたらすぐにバーシスについた。

 そして、冒険者ギルドへ行き依頼の達成を報告。解体場に行くように案内されたので、地下の解体場へ

 「すみませ〜ん、依頼で狩ったオークの解体を頼みたいんですけど」

 すると、「ああ?解体だって?どれだ、見せてみろ」と、スキンヘッドの筋骨隆々のイケオジが出てきた。

 こういう人、嫌いじゃないよ?

 「これなんですけど…」あの布切れから、オーク34体を出す。

 「ふむ…結構状態いいじゃねえか、アレだろ?ルミエールの家の依頼だろ?」

 「あっ、はい。そうです」

 「ん、じゃあ3日後に、またここに来い。代金とか諸々を渡す」

 「わっかりました〜」

 こうして、私は一言も喋らずにここを後にした。

 

夕方、帰り道


 「ねえねえ、今日、外でご飯食べない?」

 フォスからそう言われた。

 「この辺にね、いいご飯屋さん?酒場って言った方がいいか。まあそれがあるんだけど食べに行こうよ」

 まあ、断る理由もないし、行くか

 「うん」

 「おっけ〜じゃ、さっこく行こう!」

 と言って、歩こうとしたその時、

 「すみません…」

 低い声で話しかけられた。

 振り返ると、背は曲がっていて、目は窪んでいて虚ろ。おまけに、髪はボサボサで長く伸びている男に声をかけられた。ついでに白衣を着ている。

 「バーシス国立研究所までの道を忘れてしまいましてねぇ…そこまで、案内してもらいたいのですが…よろしいですか?」

 「ああ、あそこの研究所ですか?わかりました。行きましょう」

 フォスは相変わらずいい人だな…



  研究所までの間に少し話をした。

 なんでも、少し話をしないと気まずいそうで…

 「私、魔物についての研究をしていましてねぇ…あ、申し遅れました。私は、魔物研究をしています、ヴェレナというものです。以後お見知り置きを…」

 「魔物についての研究ですか?へぇ〜、あ、最近ちょっと思うんですけど」

 「質問ですか?なんでもどうぞ?」

 「はい、そもそも魔物ってなんなんですか?」

 フォスがヴェレナさんに質問をした。

 「なるほど、いい質問ですねぇ…そもそも、魔物の定義から説明しましょう

 魔物とは、魔力を持ち、人類に害をなす生物を「魔物」と言います…

 まあ、一口魔物と言っても、オークのような動物のようなものから、粘体生物(スライム)のような異形型、さらには悪魔やアンデットなどの異界型など、さまざまな魔物がいます。こんなに種類がありますが、最近の研究で分かったことがあります…」

 「それは、なんですか?」

 「それは…


 元は、同じ一つのものだった

 そして、動物型の魔物の一部に人間に似たようなものが入っている


 ということです

 確かに、私たち人間や、動物などにも共通祖先というものがいますが、それが魔物たちにもそれがあった、ということです。それが、私たちの同じ祖先かというと違います。どこかの祖先の線から急に外れています。

 さらに、人間と似たようなものが入っている、というのは、人間と同じ遺伝子が入っていることです」

 は?「え?」

 私の思考と、フォスの声が重なった。

 「そんな重大なこと私たちに言っていいんですか?というか、イデンシ?ってなんですか?」

 「あ、遺伝子というのはですねぇ…簡単にいうと私たちを作る設計図みたいなものです。まあ、こんな重大なことはどうせ公表するので…大丈夫でしょう…」

 大丈夫でしょう…って。まあ、本人が言っているならいいだろう。

 そんな重要なことを聞いていたら研究所にいつの間にか着いたらしい。

 「あ、着きましたねぇ。ありがとうございます…そうそう、ついでにアレを渡しておきましょう」

 ヴェレナは、研究所に入っていった。ちょっとすると、小瓶を抱えて出てきた。

 「これを、ある特徴のある人に渡しておいてください」

 え、これ、人探しの依頼受けてる?

 「え、これは依頼という形ですか?」

 「いえいえ、そんなことはありません。人助けです。目の下にクマがあって、爪が黒くなっている人にこの小瓶を渡してあげてください…道案内ありがとうございました。フォスさん、エドさん、また何か魔物のことで聞きたいことがあったら、研究所の入り口でヴェレナの名前を出してください。では、またいつか…」

 そう言って、ヴェレナは研究所に入っていった。

 まるで嵐のようだった。

 


 研究所から酒場に向かう道で

 「なんか、すごいこと聞いちゃったね…」

 正直、まだ飲み込めていないところがたくさんある。

 でも、この聞いたことが私たちの関係ないところで話が進んでほしい。

 「まあ、そんなこと考えていてもいみないよね。というわけでついたよ!」

 おお、なんかカタナから聞いていた通りの見た目だ

 なんか、イメージどおりでよかった…

 木の壁、小さな窓から漏れる光、そして、風に乗って聞こえてくる馬鹿騒ぎする声

 う〜ん、怖いな…

 「さ、入ろ!」

 私の中ではある意味、戦場(店内)駆り出された(入店した)

2026/06/21内容の変更を行いました

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