依頼へ!
翌日
「さて、昨日のうちに一週間分の食料は確保したし、ホテルもチェックアウト時間も伝たたし。いきますか!」
眠い…もう少し眠らせてくれてもいいんじゃない?まだ、日の出前だよ…フォスは元気だね…
「さあ!行こー!」
というわけで私たちは依頼に向かった。
城壁を出て、すぐに東の草原につながる道を歩く。
「ねえねえ、作戦考えない?」
でた、フォスこう言うの好きそー
「フォス、狩りに作戦なんて要らないよ」
「え、なんで?」
「狩りはね、生き物なんだよ。常に状態が変化して、同じパターンなんてほとんどない。だから、作戦を立てると臨機応変に動きが変えられない。確かに、パターンはあるけど、あくまで、パターン。そこから、いくらでも動きが変わるから。だから、作戦なんて要らない。」
「はぁ、エドがそう言うなら…」
「でも…初動だけでも決めとこう。初動の動きで全てが決まる」
「うん!」
「ま…待ってぇ〜、エド…ちょっと休まない〜?はや〜い…」
え?結構普通だけど?初動の動きを決めたのが、大体朝ごはんとかを食べる時間で、今が、お昼ご飯食べる時間だからな…普通じゃね?
「エド〜、移動は大体…一時間に …一回ぐらいとらない?」
「それだと、依頼、早く終わらないよ」
「でも〜…」
そもそも、なぜ今回の依頼に、3日もかかるのか。
その日程をフォスから教えてもらった。
1日目 移動
2日目 討伐
3日目 移動
となっているそうだ。
実にめんどくさい。
そう思ってしまうが、まあ、お金のためだ。と思えば案外割り切れる。
「仕方がない、お昼しよ」
「え!お昼ご飯!やった〜!」
フォスは、食べることが好きなようだ。今までの元気のなさが、ケロッと無くなっていた。
「ふふん。今回のご飯は、1日目だからちょっとだげ豪華だよ〜」
そう言って、フォスが背負っていたリュックから、バスケットを取り出した。
「ジャーン、カラフルサンドイッチ〜!
たまごサンド、BLT(ベーコン、レタス、トマト)サンド、ハムエッグサンド、いちごサンド、そして、贅沢に生クリームだけサンド!これは、一回やってみたかったんだよ〜。」
おっも…主に最後のやつ…食べられなさそう…( ;´Д`)
フォスさんよ、そんな「褒めて褒めて」オーラ出さないで…どう反応すればいいかわからなくなるからさ?
「それじゃ、食べよ!」
はぁ…食べますか…
「ウップ…」
「エド…大丈夫?ちょっと止まろうか?」
「いや…大丈夫…」じゃないっすよ?
でも、早く依頼を終わらせたいからね…ウップ…危ない
とにかく、早く、依頼を終わらせよう!
夜
とりあえず、東の草原前についた。
あと一つ山を越えれば、草原につながっている。らしい…
蘇したらフォスが…
「夜ご飯にしよう!」とか言い出した。
なんか、まだ生クリームがまだ胃の中にいる気がするんだけど…
「エドが、なんかまだ苦しそうだから、軽めにご飯しよう」
フォスさ〜ん、サイッコウです!
そう言って、フォスはスープジャー?を取り出した。
「テッテレテッテテー、元気もりもりスープご飯。鶏肉を煮込んだやつに生姜とかニンニクが入ってて、お米も入っていから元気もりもりだよ!」
んん…触れづらい!(辛辣)
なんだよそんな、ネーミングセンスが地味にやなご飯は、なんだよその元気もりもりスープご飯とか言うやつはw、ちょいちょいフォスってズレてくるんだよな…
「食べよ!」
はいはい、いただきます。
うまかった…
「これで終わりと思った?」
まさか⁉︎
「デザートあるYO」
よかった〜、まだご飯があるのかと思った〜
「でもこれ、デザートって言っていいものか?」
おろ?あのフォスさんが悩んでいるぞ?らしくない。
「まあ、いっか。保存食だから、こんなもんか」
と言って、黄色くて、白い点々があるものを取り出した。
なんだこれ?
「まあ、食べてみてよ」
そう言われたので、言われるがままに、パクリ…
「うまい…」思わず声に出てしまった。
なんか、こう…甘すぎなくて、食感もなんか、モッキュモッキュって言う感じがする。
「なんていうの?これ」
「これ?あーっとね、干し芋だね」
「これ常備」
「おっけ〜常備ね。…常備⁉︎」
気に入った。これはずっと食べていたい。
「ええ〜…これ意外と高いんだよな…」
「今回ので、稼げばいい」
「そうだけど〜」
そう言って、フォスは、嘆いていた。
私はそっと二つ目に手をつけた。
2日目
「さっさと、五匹狩るよ」
「うん!もちろん」
と言うわけで、いよいよオークを狩るわけだが…
「初動、覚えてるね」
「もちのろん」
見渡すと、オークしかいない
30はいるんじゃ無いかな?
「じゃ、始めるよ。フォスお願い」
「うん!」
フォスは、大杖を出す。そして、オークの注目を集める為に、わざと大きな音が出る火球を放つ。音と光に気づいたオーク共は、此方に向かって近づいてくる。
ある程度近づかれた所を、エドが魔法で地面を操作。オークたちを囲う壁を土で作る。それに気づいたオークは壁を壊そうとするが、びくともしない。
オーク共が壁を壊そうとしている間に、フォスは、風魔法の魔法陣を展開。そこから、真空の刃、「真空刃」が発射され、オークの首を、次々と切り落としていく。
そうしていること、約2分。フォスの魔力切れがきた。残り、13匹ほど。
エドは、カタナを抜き、一気にオークの首を切り落とす。
そして、立っているのは、2人だけになった。
「あっさりだったね」
「うん」
いよっしゃー!帰れるぞー!
「それじゃ、回収ね」
ノオォォォ〜!
まさか、回収作業があるとは…ん?
「この量、持ち帰れない…」
「ふっふっふ…これがあればそんな問題ない!」
フォスは、ボロボロの布切れを出した。
「嘘もほどほどに…」
「嘘じゃない!ほんとに全部入るんだもん!」
ほう?
そう言ってフォスは、オークをその袋に入れた。すると、オークが袋に吸い込まれていった。
「は?」
「ほら、ほんとだって言ったでしょう?」
仕組みを聞くと、「なんだっけ?なんか、第四の方向につながっていて、この世界に干渉していないから、入る?みたいな説明をされたんだよね」とのことだ。フォスに聞いた私がバカだったかも…
そうして、回収作業が始まった。
しばらくしたところでフォスが、「おかしい」と呟いた。
私には、どこにもおかしなところは無いように思うが…
「私ね、オークの数を数えて、手に書いていたんだけど、36体いたはずなんだよね」
そんなことをしていたのか、フォス。
「で、今、袋に入れた数が、24体。残っている数が、10体」
「2体足りない…」
「そう、2体足りない。たかが2体、されど2体。これは、お金のために気づいたんじゃない。前にも、こういうことがあって、最初は、気のせいかな?って思ってたんだけど、そんな気がしなくて…その時からずっと数えているんだよ。そして、今、確信した」
この世界で、何か起きている。
そんだけか、と思うが死んだはずの生き物が動き出すはずもないし、こんな巨体のものをすぐに地面に沈めるなんて芸当できるはずがない。
何かがおかしくなっている。
「クックック…実験は成功…順調ですねぇ」
崖からよく見えていますねぇ…
だが、問題が多々発生している。本物からかけ離れている、弱い、脆い、改善策を早く考えなければ…
「おい!あんた!アレを早くくれ、アレがないと、アレが無いと…うわああああああ!」
あの男がやってきました。目の下のくまがどす黒く、それと同じぐらい爪もどす黒くなっていますねぇ
「おやおや…そんなになってしまって…これも問題ですねぇ…でも、こうなることがわかっただけで、あなたは立派に役に立ちました。これは、ほんのお礼です」
足元に、アレが入っている瓶を置く。
すると、彼は、瓶に飛びつこうとする。
その瓶を蹴って、崖から落とす。
その先が崖だということも、わからず瓶を追いかける。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「役に立ったとはいえど、お前は、失敗だ、お礼に、死を与えてやろう?」
私は、そこから、離れた。




