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15 準備(前)

悪役令嬢や聖女が登場してくる話が大好きで、読んでいるうちに楽しくなって、自分でも書いてみたくなり挑戦しています。


最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

どうぞよろしくお願いします。

「アーサーの服がぴったり! でも、いいのですか、危険だとわかっているのに……」


 ソフィーがアーサーの服を着て鏡の前に立つアキラに言った。


「ソフィーさんは出席を控えた方がオレも安心できますから。仕事が楽になるんですから、気にしないでください。この式服、お借りします」


 礼が遠くから眺め、近くによるとウィッグを手直ししながら「ソフィーさん、どうでしょう? 遠目には似ているように見えますが……」と訊ねる。


「似ているんですけど、やっぱり顔がかわいすぎます」

「かわいすぎますか……?」


 アキラが真面目な顔で言うと、礼が「いや、自分で言うんか!」とツッコミを入れつつ、メガネを手渡してくる。


「かけてみて」

 

 黒い縁のメガネをかけると少年っぽさが強調される。


「あ、いいです! アーサーは勉強する時だけメガネをかけることがあったので。似て見えます!」


 ソフィーに言われて頷くアキラと礼。


「お兄様も呼びますね!」とソフィーがヘンリーをソフィーの部屋に招き入れる。


「どうですか、お兄様?」とアキラが言って華麗にターンしてみる。


「似てます……。でも、本当にいいのですか? 危険なのに……」

「そういう仕事ですから。ではソフィーさんの代わりに弟のアーサーさんが出席と連絡お願い致します」

 

 礼がヘンリーに出席者変更の連絡をお願いをした。


「ありがとう。では、明日の昼前にこの屋敷から私とアーサー、運転手のビル、そして礼さんの4人で大学へ向かいましょう。よろしくお願いします」




  ◇ ◇ ◇ 




 今日の午前中、再入国も問題なく入国できた。


 アキラの思った通り色違いが審査担当だったが、ウィッグやカラーコンタクト、大量のメイク道具に困惑していた。


「これは……」

「メイク道具です」


 しれっとアキラは答える。


「なんに使うんだ?」

「メイクに」

「メイク? こんなに髪とか、目の色を変えるコンタクトとか必要ないじゃないか!」

「今どきはこのような小物もメイクのうちですよ。ほら、作品のキャラクターに扮装したりするのはウイッグとか普通に使用します!」

「……普通なのか?」

「はい!」


 そんなやり取りがあったが、問題なく持ち込みもできた。そしてアキラは確信した。

 ダグラスは自分のことを国には報告していないと。


 元国王の屋敷に着くと、ソフィーとヘンリーにアーサーのことを確認した。

 困った顔をされたが連合に確認済であることを伝えると納得して話してくれた。


「今までの事故や事件がわが家の男子に集中して起きてまして……。

 エドワードと私はもう大人ですから自分でも気を付けられるし、周囲に護衛もいます。ですが、アーサーは学校もありますし、目が行き届かないことがありまして……。

 留学していた国外の学校でも狙われているのでは?と思われる出来事がありました……。

 家族で考え、話し合った結果、連合を頼って秘密裏に国外へ出すことにしました。さすがにウィリアムはまだ幼く、父と母の手元に残しましたが……。

 ソフィーは大丈夫だと思っていたのですが、今回のことで私も出席させるのをためらっていたので、協力していただけて感謝です」


「では、明日の朝、参ります」と確認が終わった服やメイク道具はそのままソフィーの部屋に置かせてもらうことにして、屋敷を出る。


 今回もホテルの車を借りている。乗り込んでホテルに帰るところなのだが、運転している礼にアキラが何か言いかけようとしてやめてを何度かしている。


「アキラ、何か?」 


 礼が気が付いて促す。


「……あの、前に身体のことで困ったことがあったらと言ってくれたよね……、相談していい?」

「いいに決まってるでしょ! 何か症状が?」

「……うん、最近頭がちょっと痛かったんだけど、それは気にならない程度で、今は治まってきてるんだけど……。入れ違いに、今度は……その……」

「何? はっきり言わないとわからないわよ!」

「うー、胸が痛い!」

「は、心が?」

「じゃない。説明しにくいんだけど、今まで気にならなかったのに、服がすれるみたいな時とか胸の先に何かが、荷物抱えた時とか、軽く当たるだけでも痛い……」


 礼が「わかった!」と言って、急に道を曲がった。

「どこ行くの?」と不安げなアキラ。


「下着専門店。女性用のね!」




   ◇ ◇ ◇




 買い物を済ませて車に戻る。


「どう、気にならない?」

「うん、だいぶ楽になった! ありがとう礼!」


 礼に連れていかれたお店で下着を見せてもらい、スポーツタイプのブラトップを何枚か購入した。

 お店で身につけさせてもらったのだが、かなり動くのに楽になった。


「また、何かあったら気にせず言うのよ! それとこれは私からプレゼント!」


 礼にかわいくラッピングされた包みを渡される。


「……ありがとう」


 アキラは言って、そのまましまおうとした。


「ちょっと……、見てくれないの!」


「……下着だよね? ここで広げるのは……」

読んで下さりありがとうございます。

次も頑張ります!

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