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14 違和感(前)

悪役令嬢や聖女が登場してくる話が大好きで、読んでいるうちに楽しくなって、自分でも書いてみたくなり挑戦しています。


最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

よろしくお願いします。



 アキラが気が付いたように言った。


「じゃあ、ダグラスだけでなく、国家からも追われる可能性があるってこと?」

「まあ、連合が来れば主席は拘束されるだろうし、国も変わるだろうけど……。

 ダグラスの動き次第だが、それまではかなり危険だな。礼に伝えて、俺が代わりに行こうか?」

「うーん、でも、そうすると一度入国して記録のある私がこの船に待機してるのバレバレだよね……。応援が来る前にこの船に接触されたら、ひとりで何もできないかも。

 逆に礼と一緒にレムリアで連合が来るまで隠れて行動してる方がいいのか……。あ、でも、礼が政府に申請しちゃってた! 元王家の警護するって!! 

 でも、私は違う人になればいいのか? 入国した後、どうせ変装するし……。

 ダグラスは国家に言うかな……。言ってない気がする……。朝も普通に出国できたし。

 私のこと調べてるとは思うけれど、もう一度、個人で接触してこようとすると思うな。

 変装するなららソフィーに変装する? 年齢は同じでも体格が違いすぎるか……。ウィリアムは論外だな。

 あれ、ちょっと待てよ……、あれ、ウィリアム、どっかで見たな?」


 思考モードに入りつつあるアキラにヴェスが聞き返す。


「ウィリアムって?」

「元王家の一番下の弟くん。4歳のやんちゃ坊主で男か女か聞かれたからどっちでもないと言ったら、胸と股間を触られてペッタンコと言われた」

「えっ? 胸と……股間って!!」

「話したらもうしないと謝ってくれた。そうだよ、写真で見た! でも、年代が合わない……」


 アキラの脳裏に資料で見た元国王の家族写真が浮かぶ。

 ソフィーがまだ少女でウィリアムは生まれていないはずなのに、ウィリアムによく似た幼児が写っている。


「確か10年前の写真だったはず。あれ?」

 

『一番下の弟です』


 ソフィーの言葉がアキラの脳内に再生される。


「一番下? じゃあ、まだ弟がいる? 元国王家の情報、20年前からそんなにないからな。

 10年前の写真だって、共和国が元国王の無事アピールで出したもんだし…」


 アキラがタブレットで調べ始める。


「見終わって処分した資料にはウィリアムのことは載っていなかった。だから、ソフィーの弟もこの家族写真には写っているけれど、あまり公にされていないのかも。

 でも、この子だったら今14歳くらいか? 私、変装できる。今どこにいる?」


 検索し続けるとアーサー・レムリアという名がヒット。


「見つけた」


 アーサーは存在していた。レムリアから地球の学校へ留学しているが、現在レムリアに帰省中とある。


「でも、屋敷にはいなかった。会ってない。そもそも、なんでソフィーは出国入国を短時間にくり返してたんだ?」


 アキラの視線が天井の一点を凝視しているように固まる。


「あっ! もしかして……。ヴェス! 社長と話せる?」

読んで下さりありがとうございます。

次も頑張ります!

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