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13 セレスシャル

悪役令嬢や聖女が登場してくる話が大好きで、読んでいるうちに楽しくなって、自分でも書いてみたくなり挑戦しています。


やっとアキラの宇宙人種の説明ができました。異世界だとしたら『聖女』な感じでしょうか?!


最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

よろしくお願いします。

『おーい、元気か!! パパだぞ!!』


 通信モニターに大きく、アスランの顔が映る。


『……あれ、なんか邪魔しちゃったか??』


 ヴェスが思わずアキラの左手をつかんでいた手を緩めた。

 アキラは左手を引き抜き、そのままコントール室から逃げて行ってしまった。


『悪い悪い!!』

「どうせ悪いと思ってないだろ!」


 ヴェスがため息をつき、アスランから目をそらしながら言う。


『わかるか? さすが俺の息子!』

「なんだよ?」 

『仕事の話だよ。

 しかし……、やっとお前覚醒したか! 長かったなあ……。何度、お前のうだうだ加減を見ていられなくて、ぼこぼこに叩き直してやりたいと思ったことか!!』


 ヴェスは驚いてアスランの顔を見上げる。


『お見通しだよ。父をなめるな』

「じゃあ、なんで……」

『シリウスに止められてたんだよ。

 そういうことは自分で気が付いて乗り越えなきゃ、きちんと消化できないからって。

 ま、お前らのことだ、俺たちパパ組からどんだけ有効なアドバイスしたって聞きもしないだろ』


「……それは、まあ、そうだと思う」

『アキラは俺にとって、もう子どもみたいなもんだし。実際、お前よりかわいいよ』

「……話は何!」

『お、ケルベロスは健在だな! しかし、お前、社長にそういう態度は……。まあいいや。最初にパパって言ったの俺だしな。

 今回の情報、ありがとな。こちらも動くよ。明後日の午後にはそちらに到着予定だ』

「社長も来んの?」

『ああ、行く予定だ。大仕事だからな。当日アキラと礼が元国王家族の警護に入るのはかなり危険だから、十分に準備して事に当たるように!

 お前もうだうだ期間が終わって、浮かれてるかもしれないが、気を引き締めて仕事しろよ!』

「言われなくてもわかってる!!」

『いーや、お前はわかっていない! ……俺が若かりし頃はそうだったから! なんてね!

 じゃあ、アキラによろしく~!!』


 通信が一方的に切れる。


「まったく、あの親父は!!」




   ◇ ◇ ◇




「うう、恥ずかしい……」


 アキラは自室のベッドの上で頭を抱えていた。

 

 アスランが仕事以外は本当に自由な(ちょっとぶっ飛んでる)人だとは知っていても、やはりあんなところを見られたら、恥ずかしい……。


 しかも、ヴェスのお父さんだよ!!


 そう思うと、さらに恥ずかしくなってしまい、あれがもし父のシリウスだったらと考えて軽く絶望した。


 いや、マジ死にそうなくらい恥ずかしいんですけど……。


「……そっか、ヴェスの方が恥ずかしい思いしてるのに、私、逃げちゃった……」


 ヴェスといられるのは明日の朝まで、こんなことで時間を使っている場合じゃない!!

 仕事だ!仕事のこと考えなきゃ!


 アキラは、ぱんっ!と両頬を叩いて気合を入れると、恐る恐るコントロール室へ向かった。



 コントロール室を覗くと通信モニターは消えていて、ヴェスがキーボードに打ち込んだり、マップを確認したりしていた。


 もう一度キッチンに行き、自分が食いっぱぐれたサンドイッチを作る。


「ヴェスはもう食べたんだし……。ここで食べちゃおう!」


 ひとりで昼食を済ませ、お茶を入れ直してコントール室に入る。


「……ヴェス、ごめん。逃げたりして」

 

 ヴェスは笑って言った。


「いいよ、あの親父、だしな。連合も動くことになったそうだ。大学の式典の日、午前中に本社の応援が到着。午後には連合が到着する予定だ」

「そういう連絡だったんだ」

「大学の式典、かなり危険度が高いから十分に準備するように、だってさ」

「そうだよね。やっぱりソフィーさんは出席させたくないな……。なんか考えてみる」


 

 アキラは研究所の『変な人=ダグラス』についての話を聞いた。


 ダグラス・ラスコー、様々な文化圏の神話や伝説などを収集し、その内容に対して医学的、生物学的にアプローチをしている研究者。

 

 特に天使や聖なる人と呼ばれる『セレスシャル』と呼ばれる人種研究をライフワークにしている。

 

 セレスシャルは実際に存在していることは確認されているが、もともと数が少ないうえに、人権も認められているため生物学的なサンプルを確保することすら難しく、研究は進んでいない。

 現在はレムリア共和国で歴史文化学の教授をしている。


 セレスシャルは地球人からすれば宇宙開拓期から交流のある異星人ということになる。

 子どもの時(幼体)は性が決まっておらず、成長する環境によって性が決まり、成体になると身体的な性は地球人と似ていて男と女になる。


 女性になった成体セレスシャルが産む子どもにセレスシャルの特性は引き継がれ、男性の方には引き継がれない。


 美しい容姿をしていて、人を魅了し、あがめられる存在になることも、また争いの種になってしまうことがあると、様々な文化圏で神話や伝説に登場してくることが確認されているそうだ。


 ゆえに特別な力があるのではとされていてる。

 実際、幼体の時は細胞自体の自己修復の活動が活発で、肌や髪に色を付けて姿を変えさせようとしても数時間で元に戻ってしまうという特性を持つことが知られている。


「だから、ダグラスはまだ幼体であるアキラからサンプルを取りたいんだ」

「サンプルって……、血とか細胞とか? いやだ! 絶対断る!」

「でも、ダグラスにしてみればずっと追い続けていた『セレスシャル』のしかも珍しい幼体だ。

 あきらめないだろうな。もうアキラの身元を調べているかもしれない。

 レムリア共和国が協力すれば、そちらから接触してくる可能性もある」


「共和国が? なんで?」


「セレスシャルが『王を選ぶ』という伝説があるんだ、このレムリアには。

 それもあって、ダグラスはここの研究所に呼ばれたって経緯もある。

 共和国の主席にとって、セレスシャルは自分を王にしてくれる存在でもあるということだ」

読んで下さりありがとうございます。

次も頑張ります!

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