第62話 勧誘④
【我ら悪の軍団オバタ会】
オバタ総帥:皆~! お疲れ様~!(´・ω・`)
オバタ総帥:無事に初遠征から帰ってきたお!(・ω・)ノ
バーバリアン軍曹:おっ、ボス! お疲れさん!
オーク将軍:お勤め御苦労さんでございやす!
ミステリアスレディ:お疲れ様。怪我はなかった?
軍師M:お疲れ様です。初遠征はどうでしたか?
孤高マタギ:まずは無事に帰ってきて何よりだお(●´ω`●)
オバタ総帥:色々と失敗も多かったけどいい経験になったお!(´・ω・`)
オバタ総帥:自分たちに何が足りないのか、ハッキリと分かったお! この経験を活かして次も頑張るお!(^ω^)
オーク将軍:素晴らしい! その意気ですぜ!
ミステリアスレディ:得られるものがあったならその遠征は成功でしょう。これなら私と潜る日も近いわね
軍師M:流石にそれは気が早いですが、結局は慣れですからね。問題点を洗い出したら改善してどんどんやりましょう!
孤高マタギ:総帥なら直ぐに成長できるお(´・ω・`)
孤高マタギ:そして早く俺の嫁を作ってくれお(●´ω`●)
バーバリアン軍曹:しかし初めての遠征か。初々しいな。確かに最初は失敗もあったけど楽しかったよな
バーバリアン軍曹:俺もこんな青い時期があったっけ。懐かしいわ
オーク将軍:ねぇよ
軍師M:ないでしょ
孤高マタギ:ないお
ミステリアスレディ:ないわよ
バーバリアン軍曹:なんだテメェら? なんか文句あんのか? あ?
闇堕ちシャイアン:あの、総帥。申し訳ありませんが、話が進まないのでそろそろ本題に入って頂けると……
オバタ総帥:そうだったお!Σ(゜Д゜)
オバタ総帥:実は遠征後に、ちょっと困った事が起きたんだお(; ・`д・´)
バーバリアン軍曹:おっと。流れ変わったな
オーク将軍:男女混合だからな。痴情のもつれか?
ミステリアスレディ:どっちに手を出したの? それとも手を出された? あるいは取られた? 助言してあげるから詳しく話しなさい
軍師M:出歯亀する気満々じゃないですか。真面目に聞いてあげましょうよ。小畑さん達にそんな度胸ある訳ないでしょ……
孤高マタギ:気にすんなお! 総帥にはホムンクルス嫁がいるお!(^ω^)
孤高マタギ:むしろヒトメスなんて邪魔まであるお!(=´∀`)人(´∀`=)
ミステリアスレディ:あなたそんなだから孤独死することになるのよ
孤高マタギ:まだ氏んでないおっ……!
孤高マタギ:時に言葉は刃物以上に人を傷つけるということをお前は理解すべきだお!
オバタ総帥:実は……拝賀ってやつに仲間になれって誘われたんだお((((;゜Д゜)))))))
オバタ総帥:しかも断るなら殺すって脅されたおっ(´;ω;`)
バーバリアン軍曹:は?
オーク将軍:は?
ミステリアスレディ:は?
軍師M:は?
殺戮マタギ:殺すわ
闇堕ちシャイアン:判断が早い! ちょっと待て!
軍師M:え、拝賀君が? なんで?
オーク将軍:すまん。聞き覚えはある気がするんだが、どういうやつだ?
ミステリアスレディ:ほらあの子よ。マサと同世代の背伸びしてる子
バーバリアン軍曹:ああ、アイツか。何度か見たことあるわ。なんでまたあんな奴が楓太に?
殺戮マタギ:今逝く三十秒
闇堕ちシャイアン:だからちょっと待て!! 慎重に動かんと逃げられる可能性があるんだよ!! だいたいアンタ人は殺せないだろ!!
殺戮マタギ:安心しろ。ダンジョンなら俺の頼りになる森の仲間達がうじゃうじゃ居る
闇堕ちシャイアン:ただのMPKだろうが!! そもそも都合よくダンジョンに入るとは限らないんだから本当に早まるな!!
オバタ総帥:渋谷で数日簡単な依頼を受けるって言ってたお(´・ω・`)
殺戮マタギ:ブラジャー。これより任務に移る
闇堕ちシャイアン:移るな! あと余計なこと言うな!
オバタ総帥:簡単に言うと、アイツはフロアボスのオーブで【鑑定(偽)】を手に入れたらしいお(; ・`д・´)
オバタ総帥:そして小畑会の縮小版のようなことをやりたかったらしいおΣ(゜Д゜)
オバタ総帥:だけどその前に俺が【鑑定】の情報をバラまいたら計画が崩れるから、今の内に仲間に入れるか消すかをするつもりらしいお( ;∀;)
オーク将軍:はぁ、なるほど。それはまた幸運な……いや、この場合は不運か?
バーバリアン軍曹:どっちでもいいわ。重要なのは俺らに喧嘩を売ってきたってことだ
ミステリアスレディ:そうね。でも未遂ではあるのよね。どうする? 処す?
軍師M:あの、庇うつもりはないんですが、一応同期みたいなものなので。出来れば手心を加えて頂けると……
殺戮マタギ:甘いぞ小僧。楓太が殺されるかもしれないんだ。それで俺のホム嫁ハーレム計画が台無しになったらどうするつもりだ? 禍根は残すな。やるなら徹底的に根絶やしだ
闇堕ちシャイアン:語るに落ちてるんだよなぁ……
オバタ総帥:物騒な話をする前に、俺は拝賀と約束したんだお(´・ω・`)
オバタ総帥:仲間を説得するから、数日は待ってくれって(´・ω・`)
オバタ総帥:だからその約束は守らないといけないお(`・ω・´)ゝ
オバタ総帥:というわけで、拝賀様に下らない?
殺戮マタギ:やだ!(。-`ω-)
バーバリアン軍曹:やだ!(。-`ω-)
オーク将軍:やだ!(。-`ω-)
ミステリアスレディ:やだ!(。-`ω-)
軍師M:あの、僕もそれは嫌です……
闇堕ちシャイアン:まぁそこは全会一致ということで
オバタ総帥:はいおっけーノルマ終了。ごめんね拝賀さんっ! 俺は頑張ったんだけど、力のない会長だから……ッ!
オーク将軍:泣かないでくれボス! 悪いのは全部拝賀だからっ!
バーバリアン軍曹:いたいけなボスの心を弄ぶなんて、許せねぇ! 拝賀の野郎! ぶっ殺してやる!
ミステリアスレディ:真面目な話どうするの? 処すとこまでやるの?
軍師M:あの、知らない仲じゃないんですよ。命だけはどうにか……
殺戮マタギ:まだそんなこと言ってんのかオメー。先にお前から風穴空けてやろうか?
闇堕ちシャイアン:仲間割れするんじゃない。あんたはブチギレすぎなんだよ。で、総帥はどうするつもりなんだ?
オバタ総帥:それなんだけど、命だけは助けてあげてほしいお(´・ω・`)
オバタ総帥:確かに脅されたりしてムカついたけど、殺してしまったらそこで終わりなんだお(; ・`д・´)
オバタ総帥:彼はまだ若いから、更生の機会を与えてあげて欲しいお。殺して終わりじゃあまりにも無情なんだお(。-`ω-)
オバタ総帥:それなら生かして利用してあげた方がいいお! 彼はまだ自分の力を分かっていないだけなんだお! パシリとしてはかなり優秀な子だから、俺達で死なない程度に使い倒してあげた方が彼の為にもなるお!(^ω^)
バーバリアン軍曹:まったく、ボスは優しすぎるぜ
オーク将軍:ああ。同感だ。こんな温情を見せる相手でもなかろうに
ミステリアスレディ:いいじゃない。こういう人だから、私達もついていくと決めたのだから
聖人マタギ:楓太がそう言うなら俺は文句ないお。大人しく従うお(^ω^)
軍師M:なんて空々しい……優しさってなんだろう……?
闇堕ちシャイアン:殺さないでやるだけ優しいだろ
オバタ総帥:それじゃあ方針決まりってことで、あとは皆にお願いするお!(・ω・)ノ
オバタ総帥:あ、最後に拝賀の能力に関して伝えておくお! 拝賀のステータスは――(以下略)
オバタ総帥:とまぁこんな感じだお! 逃がさないように斥候系のジョブを揃えていた方がいいと思うお! あとはよろしく頼むお(`・ω・´)ゝ
バーバリアン軍曹:ほぉ。アイツこんなスキル持ってたのか
オーク将軍:思っていたより厄介だな。知らなかったら逃げられていたかもしれん
軍師M:いや、あの……それどころじゃなくて……小畑さん、なんでこんなこと知ってるんですか? というかスキルもそうですが、ステータスって?
オバタ総帥:遠征で見えるようになったお(・ω・)ノ
バーバリアン軍曹:――そうだよ! 見えねぇとこんなの分からねぇじゃん!?
オーク将軍:マジで!? 俺のも見えるのか!? 小畑さん、ちょっと俺と仲間のも見て教えて欲しいんだが!
ミステリアスレディ:後にしなさい。皆で押しかけたら迷惑でしょ。いつでも頼めるんだから、今はまず拝賀の対処を考えることが先よ。あ、楓太君。拝賀をシメたら私が貴方の所へ謝罪させに行くから。後日連絡するわね
バーバリアン軍曹:待てババア! テメェまた自分だけ抜け駆けするつもりだろ! 拝賀を半殺しにしたら俺が楓太の所へ連れて行く!
オーク将軍:いや、俺が連れて行く! こういうのは新人の仕事だから!
軍師M:将軍を名乗っておいて新人はないでしょ。というか真面目に拝賀君の相談をしましょうよ。ミライさんの言う通りいつでも楓太さんにはお願い出来るんだから……
バーバリアン軍曹:んなもん全員で囲んでリンチ、契約書にサインさせるで終わりだろうが! 断ったら殺して死体処理と隠蔽工作は東に任せる! これ以外に話すことはねぇ!
被害者ポリスメン:面倒なとこだけ僕を利用しようとするんじゃない!
オバタ総帥:小畑会、ファイトー!(/・ω・)/
聖人マタギ:オー!(/・ω・)/
♦ ♦
「ふっ。これで奴の命運は尽きる」
「いや、それはまぁいいんだが。楓太、本当にステータスとスキルまで見えるようになったのか?」
「ええ。それが今回の遠征で一番の収穫ですね。凄いでしょ?」
「いや真面目に凄いわ。というか成長が早すぎる。一体どれだけレベルが上がってれば……」
タケさんは感心とも呆れとも取れる態度で俺を見ていた。
そんなタケさんを真帆さんはパシリと叩く。
「そんなことどうでもいいでしょ! 楓太さん、あたし達を見て欲しいんだけど、いいかしら?」
「ああ、いいですよ。それじゃあ誰から――」
「「ちょっと待った!!」」
川辺と伊波が突然、大きな声で遮った。
急に叫んだ二人に、俺はついつい怪訝な目を向けてしまう。
「なんだよ急に」
「なんだよじゃねぇよ! 安請け合いするな! 見るのはいいがしっかり金は取れ!」
「これは川辺が正しい! ちゃんと仕事にしろ!」
ええ……だって見るだけだよ? ほんの一分くらいで終わるよ?
しかも相手は一番お世話になっているタケさん達なのに、金取るの?
俺の顔から気持ちを察したのか、川辺が苛ついたように言った。
「お前ホントに、いい加減自己評価見直せよマジで! たった一分くらいで終わることだろうが、お前にしか出来ないことなんだぞ!」
「その通りだ。時間が重要なんじゃない。提供できるサービスの質が大事なんだ。それだけの価値があるんだから安売りしては駄目だ。それに真面目な話、これから君はスキルの検証に集中することになるだろう? 金銭的な問題で足を引っ張られないよう、取れる所から適正な額は取るべきだ。皆も理解してくれるし、喜んで払ってくれるはずだ。――ですよね?」
思ったより真面目に怒られた……。
でもこれはこいつらが正しいか。簡単に出来てしまうから逆に商売に繋げようと思わなかったけど、考え直そう。
こういう時、しっかりと叱ってくれるのにはこいつらに感謝だな。
タケさんは伊波の確認に、うむとしっかり頷いた。
「当然だな。むしろ金払うのでやってくださいとこっちが頼むところだ」
「そうだよ~……それに私達も今は稼げてるからね~……しっかり取っちゃいな~……」
「ええ。あまり高すぎても困るけどね。そうね、一人一回百万くらいでいいかしら?」
真帆さんはポンと軽い調子で言った。
二人は不敵な笑みを浮かべている。が、顔の汗と体の震えを隠し切れていなかった。
「……ふ、ふぅん? ちょこっと【鑑定】するだけで百万? ま、まぁそのくらいかな?」
「で、でも、流石に高いんじゃないですか? ほんの少し見るだけですよ」
日和ってんじゃねぇよ。いや、気持ちは分かるけども。だけど言い出した張本人が日和るな。俺はいいけど!
百万って……いくら? ポーション何本分? ちょこっと覗き見するだけだぉ……?
「いや、それでもまだ安いと思うぞ。なんだったら二百でもいいくらいだ」
「小畑会に所属してない奴らにこのサービスをするなら、それくらいでいいかもね。実際、自分の能力を正確に把握したい人はいくらでも居るだろうし」
「これ以上下げると~……皆も気軽に頼んじゃうから~……忙しくなっちゃうよ~……受け取っておきな~……」
ま、まぁ確かにな。あまり値段が安いと数日おきに確かめに来る人が居るかもしれない。月間隔で見に来る、という風にしたいならこのくらいの値段設定は必要か。
こんな簡単に稼げるようになるとは。金銭感覚がバグらないように気を付けないとな。今日の夕飯はスーパーで買い物して自炊しよ。
「で、では百万で。それでは早速――」
誰から見ようかなと思ったところで、なんとなくアキラさんが目に入った。
そういえば、今の俺ならアキラさんの情報も見抜けんのかな?
【人物鑑定】
名称:雀部晶
性別:女
年齢:三十七歳
ジョブ:〈暗殺者〉
ステータス:【MP――
「三十七歳!? この見た目で!? タケさんより年上!?」
「嘘だろ!? 俺より五歳上!?」
「その年齢でそんなキャラ作りしてたんですか!? 正気ですか!?」
「――殺すぞガキ共……!」
本気の殺気を飛ばされた。
マジでおしっこチビるところだった……ッ!




