表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された男、最狂にて  作者: 新仁友成
第一部 第7章 死闘
52/59

溢れる想い

「アル君、今日は何するの?」

ルシェラ。


「ん~。呪具でも作ろうかな。」


「じゃあウチらものんびりしようーぜっ!」

シルフィード。


「私は新しく出来たケーキ屋に行ってまりますわ~♥️」クロム。


「あっなら私も行く。」

ルシェラ。


「お金は大丈夫?お金渡すかみんなの分のお土産も頼める?」アルベール。


「うん。わかった。リーゼちゃんはどうする?」

ルシェラ。


「私はアルさんのお手伝いをするであります!」

リーゼ。


♪プルプル♪

「ルシェラさ~ん。フォンが鳴ってるよ。」


「ありがとう。冒険者ギルドからだ。何だろうね?もしもし~」

電話に出ながら別の部屋に移動するルシェラ。


「アッアル君っ!!大変っ!」


「ん?どうしたの?」


「ノッノルン君達が……全滅したって…」

慌てたルシェラの口から衝撃の言葉が発せられる。


「はっ?」

「「「えっ!?」」」

全員が驚く。


「今から、冒険者ギルドに来て欲しいって…」


「わかった。直ぐ行く。」


◇◇◇◇◇◇◇◇


冒険者ギルドに到着すると受付嬢のナナミがギルドマスター ウォーテルを呼び奥の会議室に通される。


「よぉ、アルベール…話しはどこまで?」

移動中ウォーテルが聞いてくる。


「簡単にだけ……事実なのか?」


「あぁ、ロムで配信していてな。それで……そこから情報が入ってくるが……観た感じ…もう…」


「そうか……確か91Fだったはず…」


「知ってたのか?」


「いや、95Fに行く前に偶然会ったんだ。」


「そうか…赤鎧だっ!!奴が現れた。」


「なっ!!」


「それだけじゃない、ジャバウォック達も亜種だった。桃色の狼だ。奴らは攻略したがな…」


「そうか……」


会議室に着くと【青空の龍】総帥アンソニーが先に腰かけていた。


「ウォーテルさん…」


「アンソニーさん……お悔やみ申し上げます。」


「俺が行くっ!!」


「アッアル君!?」

ルシェラ達。


「頼む……デューク達を…亡骸を回収してくれ…」

泣きながらアンソニーはアルベールに懇願する。


「アンソニーさんっ!」

ウォーテルが声を荒げる。


「待ってください。コイツらは冒険者組合に所属していないんです。その冒険者に救援など…貴方もお分かりでしょう?」

ウォーテル。


「俺は行く。仇はしっかり取る。」

アルベール。


「アルッ!」

ウォーテル。


「たった1人の兄弟分なんだ……俺は行く。仇を討ってノルンを回収する。」


「頼む頼む頼む……依頼料もしっかりと出す。」

アンソニー。



沈黙がその場を支配する。



「アルベール…赤鎧はどうだ?倒せるか?」

ウォーテル。


「余裕だな……」


「そうか…なら頼んでやってくれないか?」


「あぁ」


「後は、ロムの回収だな……」


「そっちも、問題無い。」



◇◇◇◇◇◇◇◇


冒険者ギルドから出て直ぐ顔を合わせたくない2人がアルベール達の前に居た。


「アルベールッ!!私達がした事は消せない事はわかってる。ごめんなさい。」

ネル。


「アルッ。本当にごめんなさい。」

キャロル。


「でも、ノルンとティラを…お願い…お願いします……」キャロル。


「2人を……何とか…連れて来てください…」

ネル。

2人は顔をくしゃくしゃにしながら頭を下げた。


「アル君っ!?」ルシェラ。


アルベールは2人の元に歩きネルの髪を鷲掴みにして顔を上げさせ、

「ピーチク、パーチクうるせんだよっ!!ギャーギャー騒ぐしか出来ないのは変わってないんだな」


「アルさんっ!!」

普段とは違うアルベールの雰囲気と言動を止めに入るリーゼ。

「待って。」

「今はダメ!!」

ルシェラとクロムがリーゼを止めに入る。


「天才なんだろ?お前?なら、お前が助けに行けよ。雑魚がっ!!俺の視界に2度入んなよっ!!」


「うぅ…うぅ……うぅうぅ……」

泣き続けるネル。



「無様に泣くしか脳がねぇのかよっ!?雑魚がっ!!昔のお前が見てたら何も言えねぇだろうな?自称天才さんよぉ?」


「うぅ……うぅうぅ……」


「よく見りゃブスだな。ブスは泣くなよ。よりブスになるな(笑)ヒャハハハハ(笑)」

掴んでいたネルの髪を振りほどくように放しダンジョンに向かうアルベール。


アルベールを追うシルフィード、クロム、リーゼの3人。


ルシェラは2人の前に立つ。

「ル…シェラ…さん…?」キャロル。


「いい様ね。貴方達が昔からずっとアル君にしていた事が巡り巡って帰って来たのよ。私は受付嬢の時からノルン君から話は聞いてたわ。貴方達のアル君に対しての接し方を。」


「「ッ!!」」


「何を今さら泣いてるの?それはノルン君ともう1人の馬鹿女が死んだからでしょ?アル君に対しては?アル君に対しての謝罪はそれのついでなの?ふざけないでよっ!アル君はずっと泣きたかったはずよ。でも、ノルン君や貴方達の為に自分を押し殺してずっとずっと生きてきた。本当に貴方達もいい根性してるわよね。」


「「…」」


「確かに昔からの仲間が死んだとなれば色々な感情が湧くわよね。でもね貴方達の行いはアル君の心を殺してたのよっ!それが物理的か精神的かの違い。貴方達は立派な殺人犯みたいな者よっ!」


パチーン

パチーン

ルシェラが2人の頬をビンタした。


「もう、アル君だけじゃなく私達の前に顔を出さないでくれる?このアバズレがっ!!」

ニコニコしていた受付嬢の時とは真逆な般若の顔になったルシェラ。


「「ヒィー。」」

「「わっわかりました。」」

ルシェラの圧に飲まれ2人は震える声で返事をした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ