13.当日!その5
「真茉ぁー」
玄関方向から、母親の美実さんの声が響きました。
「お待ちかねのおふたりさんが到着したけどーー」
南側の障子戸に注目する4人。
程なく、その引き戸が開かれます。
「そんなに送れずに来れた、タぁを褒めて☆」
----------
「汰世ちゃーん♪」
真茉さんは、ハグ待ちの姿勢を取り終わった人物に抱きつきました。
「お久しぶりー♪♪」
一通り佐世さんを感触を堪能し終わった真茉さんが、その背後に立つ人物を見上げます。
「もうひとりの双子さんですよね?」
「うん、香夜ちゃんのお姉ちゃんのアーさん☆」
----------
「…ねえ」
真茉さんとのハグが終わって立ち上がった亜夜さんに、那世さんは尋ねました。
「……何故ふたりの服、お揃いな訳?」
汰世さんが、亜夜さん左腕に自分の腕を絡めます。
「えーとぉ、偶然??」
一旦大きく頷いた亜夜さんは、その後に小首をかしげました。
「─ 強いて言えば、お互いの彼氏の好みが似てたから???」
----------
「その服、可愛いです♪」
真茉さんが、部屋の西側の壁の前に移動します。
「ふたりが並んだ姿を、拝見させて下さい☆」
頷いた亜夜さんは、東側の襖の前を見ました。
「アーさんは、そっちの方に立てば良い?」
移動しようとした亜夜さんの左の手首を、汰世さんがホールドします。
「真茉ちゃん。タぁ的には、ご希望に沿うのはやぶさかじゃないんだけど」
「?」
「まずは そこで変な顔してる、サぁの了解を取ってくれない??」
佐世さんに駆け寄る真茉さん。
うるうるの目で、その顔を覗き込みます。
「さーよーちゃん♪」
「…姫の……お好きな様に………」




