12.当日!その4
「うふ☆」
真間家の和室。
西側の壁の前に正座する真茉さん。
東側の襖の前に立っている3人に、満面の笑顔を向けます。
「皆さん、本当にお可愛いです♡」
ただ立っているのに飽きた那世さんは、左手を腰に当てながら右の親指と人差し指でスカートの裾を摘みました。
「こう言うポーズは、どう?」
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「那世さん、良きです☆」
称賛する真茉さん。
それを受けてドヤ顔をする那世さんを横目で見ながら、佐世さんは急いで同じポーズを取りました。
場を空気を読んだ香夜さんも、続いて真似た姿勢を取ります。
真茉さんは、お揃いのポーズを取った3人に小さな拍手を送りました。
「眼福、眼福」
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「ありがとうございました」
制服姿披露の、なんちゃってファッションショーの終了後。
真茉さんは、3人にお辞儀しました。
「お揃い制服の三つ子バージョンを見られて、真茉は感無量です♡」
横目で自分に近づいてくる佐世さんを確認します。
「いつもの可愛さが、制服姿でさらに際立ってました♪」
横に移動てきた佐世さんがしゃがみ終わったタイミングで、真茉さんはその首に抱きつきました。
「この後の、5人揃ってのお揃い制服を刮目して待ちます☆」
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「えーとぉ…」
本日、何度目かのハグをする佐世さんと真茉さん。
それを目の端にいれながら香夜さんは、隣に立つ人物の右耳に口を近づけます。
「… 那世姉さま?」
「あ。もしかして、あのふたりに呆れてる??」
「想定内の行動なので、まだ<微笑ましいレベル>で収まってます☆」
香夜さんは自分の右腕を、那世さんの左腕に絡めました。
「ただ、真茉ちゃんさんの言葉遣いが、何か微妙に独特だなって」
「─ へ?!」
自分の左肩に香夜さんの頭が触れる感覚を感じながら、那世さんが呟きます。
「── 言われて初めて気がついたけど、確かにそうかも」




