11.当日!その3
─ ピンポーン ─
鳴り響く、真間家の呼び鈴。
しばらく間をおいて、ドアが開かれます。
「こんにちは」
呼び鈴を鳴らした佐世さんは、ドアにから出された顔に笑顔を向けました。
「もとい。もう時間的には、こんばんはですね☆」
ドアが閉じないように押さえた美実さんは、廊下の奥の娘に声を向けます。
「真茉、あんたのお待ちかねの人が来たわよー」
「了解でーす♪」
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「佐世ちゃん♡」
大きく開かれる、廊下奥の扉。
そこから出てきた真茉さんは、若干の早足で玄関先を目指しました。
「お久しぶりです☆」
靴を脱ぎ終わり、上がり框を超えて廊下に上がっていた佐世さんは、ハグ受けのために姿勢を低くしましす。
「真茉ちゃーん」
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「那世ちゃんと──」
佐世さんをハグした真茉さん。
自分も抱き返されながら、上から見下される形になっている2人の顔を確認しました。
「…双子さん? のお一人ですか??」
頷いた香夜さんが、腰を低くしてハグ待ちの姿勢を取ります。
「はい☆」
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「えーと」
ハグした自分の顔に頬ずりする佐世さんに右肩を軽く叩いて、真茉さんは<ハグ解除>を求めました。
「真茉を堪能するの、一旦中断して下さい」
我に返って、真茉さんと香夜さんの顔を順番に確認する佐世さん。
「─」
状況を理解し、ゆるく唇を噛みながらハグする力を緩めます。
佐世さんから解放された真茉さんは、香夜さんに抱きつきました。
「お名前は?」
「香夜です☆ 真茉ちゃんさん」
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「…」
香夜さんにハグされた真茉さん。
側に立っている那世さんの表情が、不機嫌の一歩手前な事に気が付きます。
「……どうかされました?」
「僕にはしてくれないのかなーって、思ってるだけ」
「ハグですか」
弱く頷く那世さんに、真茉さんは口を尖らせました。
「何を仰るんですか。当然、那世ちゃんにもするに決まってます!」
「じゃあ、許す☆」




