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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
10.姫のご所望☆

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14.当日!その6

「ありがとうございました♪」


 お揃いデート服の姿披の、なんちゃってファッションショーの終了後。


 真茉さんは、ふたりにお辞儀しました。


「おふたりとも、可愛かったです♡」


 亜夜さんと汰世さんが声を合わせます。


「「お粗末さまでした☆」」


----------


「次は本題の──」


 しゃがんで真茉さんのハグを受けていた亜夜さんは、近くに立つ人物の顔を見ました。


「五つ子のお揃い制服披露会?」


 視線を受けて、汰世さんが頷きます。


「タぁとアぁは、着替えないとだね」


 その言葉を待っていたかのように、香夜さんは自分の右腕を、立ち上がった亜夜さんの左腕に絡めました。


 「姉さま、私にお着替えを手伝わして下さい♪」


 真似した様に那世さんが、自分の左腕で汰世さんの右腕をホールドします。


「向こうの部屋に行こう。着替えに使っても良いらしいよ☆」


 気を利かせて襖を開ける真茉さんの耳にだけ届く声で、香夜さんと那世さんは呟きました。


「その間に真茉ちゃんさんは…」


「佐世っちの相手をお願いね?」


----------


「─」


 真茉さんは佐世さんに手で、<しゃがんで欲しい合図>を送ります。


「── もしかして」


 しゃがんだ佐世さんを、真茉さんはハグしました。


「─── ふたりの、お揃いのデート服を絶賛した事をお怒りですか?」


 真茉さんに背中を擦られながら、佐世さんは口から小声を漏らします。


「この世界って不条理さに打ちひしがれてるだけで、別に怒ってはないかな」


「────」


「私が苦労して段取りしたお揃いより、偶然のお揃いの方が絶賛されるのがアレだなーって」


----------


「何を仰ってるんですか!」


 真茉さんは佐世さんの頬を、大きくない両手で左右からサンドしました。


「あのお揃いのデート服は、佐世ちゃんが今日の段取りしてくれなかったら見られなかったんですよ?」


「…」


「それに真茉に取っては、この後に開催される、<五つ子さんのお揃い制服披露会>こそが本命ですから!!」


「……ホント?」


「その証拠に、佐世ちゃんには後からご褒美で、真茉の<ほっぺもふもふ>を特別に許します☆」


「♡」


----------


「もうこの襖── 」


 那世さんは、着替え終わった汰世さんに低い声で尋ねました。


「開けても、いいと思う?」


「そう言うことを、タぁに聞かれても困る」


 顔を見合わせるふたり。


 その横で、横目で香夜さんの様子を探る亜夜さん。


 頷きを確認してから息を吸い、襖の向こうに向けて声を発しました。


「おまたせしました、おふたりさん。アーさんも汰世ちゃんもー、着替え終わったよーー」


----------


「待ちかねました♪」


 真茉さんが、勢い良く襖を開きます。


「さあ皆さん、ずずいっとこちらまで♪♪」


 着替えていた部屋から、敷居をまたいで移動してくる4人。


 そこに、佐世さんが合流します。 


「では、5人で並びましょう」


「「「「「立ち直ってる☆」」」」


そして、本日のメインイベントな<五つ子さんのお揃い制服披露会>は賑々しく行われた。


----------


皆さん、本当にお可愛いです♡


「「「「「ありがと☆」」」」」


--- End of the Episode ---

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