7.汰世さんを説得。その2
「でぇ…」
窓際に転がっているクッションに、汰世さんの手が伸びます。
「─ サぁの用事は何?」
差し出されたクッションを佐世さんは受け取りました。
「ああ、そうでした」
今度は、自分が座る用のクッションを取ろうとする汰世さん。
佐世さんは、その姿を目で追いました。
「その服を着ていくてデート、この週末ですか」
「うん」
「そのデート、終日だったりします?」
「夕方までかな」
「じゃあ、デートは制服で行って下さい」
「へ?!」
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「えーとぉ、汰世さん?」
佐世さんの右手が、左手でホールドしているモフモフをさすります。
「座るためのクッションを抱えて立ち話しをするのも不毛なので、まずは座りませんか??」
「─ 了解」
ふたりは同時に、自分が持っていたクッションを床に置きました。
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「…」
先に腰を降ろした汰世さん。
「……で」
続いて前に座った、姉の佐世さんに問いかけます。
「………何でタぁは、制服でデートに行かないといけない訳?」
佐世さんの両手が、汰世さんの両肩に置かれました。
「たまには、制服でデートも良いもんですよ??」
「─ 今度のデートは、この服の初お披露目の日だし!」
「それは次の機会にするとして、今回は制服にしましょう!!」
「──」
「ほら、そこにスマホがあるじゃないですか。ね? 今から了解をとれば大丈夫ですって!!!」
「─── う゛」
「すいません!暴走が過ぎました!! だから汰世さん、号泣しないで下さい!!!!」




