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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
10.姫のご所望☆

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7.汰世さんを説得。その2

「でぇ…」


 窓際に転がっているクッションに、汰世さんの手が伸びます。


「─ サぁの用事は何?」


 差し出されたクッションを佐世さんは受け取りました。


「ああ、そうでした」


 今度は、自分が座る用のクッションを取ろうとする汰世さん。


 佐世さんは、その姿を目で追いました。


「その服を着ていくてデート、この週末ですか」


「うん」


「そのデート、終日だったりします?」


「夕方までかな」


「じゃあ、デートは制服で行って下さい」


「へ?!」


----------


「えーとぉ、汰世さん?」


 佐世さんの右手が、左手でホールドしているモフモフをさすります。


「座るためのクッションを抱えて立ち話しをするのも不毛なので、まずは座りませんか??」


「─ 了解」


 ふたりは同時に、自分が持っていたクッションを床に置きました。


----------


「…」


 先に腰を降ろした汰世さん。


「……で」


 続いて前に座った、姉の佐世さんに問いかけます。


「………何でタぁは、制服でデートに行かないといけない訳?」


 佐世さんの両手が、汰世さんの両肩に置かれました。


「たまには、制服でデートも良いもんですよ??」


「─ 今度のデートは、この服の初お披露目の日だし!」


「それは次の機会にするとして、今回は制服にしましょう!!」


「──」


「ほら、そこにスマホがあるじゃないですか。ね? 今から了解をとれば大丈夫ですって!!!」


「─── う゛」


「すいません!暴走が過ぎました!! だから汰世さん、号泣しないで下さい!!!!」


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