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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
10.姫のご所望☆

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5.那世さんを説得。その2

「ある場所に──」


 佐世さんは、両手を伸ばした形で前方の那世さんにもたれかかりました。


「同行して貰うだけです」


 自分の左肩に載せられた顔を、横目で那世さんが見ます。


「…ある場所って、何処?」


「姫のところです」


「なんだぁ。真茉ちゃんのところかぁ」


----------


「でもぉ…」


 自分の両手をあげる那世さん。


 その手で、ちょうど自分の顔の左右の隣にある佐世さんの肘あたりをホールドしました。


「良いの?」


「何がですか?」 


「僕が行くと、真茉ちゃんを独占できないじゃん。紗世っちが」


「─ 姫の希望を叶えるためには、致し方ありません」


「── 僕は一体、何をさせられるのかな?」


----------


「姫は」


 紗世さんは、唇を尖らせました。


「私達3人揃っての…高校の制服姿の披露を所望なのです……」

 

「おお。そう言えば紗世っちが、真茉ちゃんにそう言う約束してた記憶があるかも」


「はい………最後の<中学の制服姿>を3人で見せに行った時に」


----------


「─ もしかして」


 那世さんが、自分の両手を上下にゆっくりと動かしまします。


「── 真茉ちゃんに催促されたの?」


「姫から、お叱りの電話がありました」


 肘をホールドされたままの紗世さんの両腕は、されるがままゆっくりと上下しました。


「早く見せてくれないと、次の機会は5ヶ月後になるって」


「で、『どうせなら三つ子さん3人が制服でお揃いなのも見たいです!』な おねだりされた訳ね」


「はい」


「まあ、僕も真茉ちゃんに会いたいから良いけど」


「じゃあ。今度の週末、お願いして良いですか?」


「り・よ・う・か・い」

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