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双子と三つ子の五つ子な日々♪  作者: 紀之介
10.姫のご所望☆

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4.那世さんを説得。その1

「那世さん」


「なーに? 紗世っちぃ」


 ドアを開け那世さんは、リビングを見渡しました。


 何故なら、自分に返事を返した相手の姿がなかったからです。


 もしやと思って、近づく長椅子なソファ。


 そこには うつ伏せな声の主が、脱力した感じで寝そべっていました。


「行儀悪いですよ?」


「室内には、僕ひとりしかいなかったんだよ? だから良いじゃん」


「ちゃんと座ってくれませんか」


「はいはい。紗世っちの座るスペースをを空けなきゃだもんね」


----------


「紗世っち?」


 ソファの上でのうつ伏せから体を起こして座り直した那世さん。


 自分が空けた左のスペースには腰を降ろさず、何故か紗世さんがソファの背後に立っている事に気が付きます。


「…座るんじゃないの??」


「那世さん。私は今、あなたの背後を取りました」


「……は?!」


----------


「ところで」


 両手を伸ばした紗世さんは、前に座る人物の両肩に手を置きました。


「那世さん?」


「な、何」


 紗世さんに<不穏のオーラ>を感じた那世さんは、体をひねって背後を見ようと試みます。


 それを阻止する程度に、紗世さんは手に力を籠めました。


「週末、空いてますよね??」


「…へ?!」


----------


「えーとぉ──」


 背後に顔を向けるの諦めた那世さん。


 前を向いたままで、頬を膨らませました。


「何で…僕の予定を断定系で確認するかな」


 さっきまで肩を押さえていた紗世さんの両手が、今度は伸ばした人差し指で那世さんの両頬を突きます。


「あ、い、て、な、い、ん、で、す、か」


「……まあ、空いてるけど」


「じゃあ、協力して下さいね」


「………な、何をしよとしてる訳?」


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