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この狂った街の全てに抗え  作者: 柑藍
荒々しいのが赤原学園
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14/37

理事長の挨拶が騒音に消える

赤原学園では

全校生徒が体育館に集合していた


「えー、というわけで

明日から夏休みですが

学生らしい生活を送ってください

決して他校と揉め事を起こしたり

街の人とトラブルになったりなど

ないよう注意して下さい」



理事長の挨拶を聞きながら

三浦は不安でいっぱいだった


新学期が始まってから

問題が絶えない


手当たり次第に喧嘩をする生徒や

金の力で学校すらをコントロールする生徒


夏休みになったら少しは休まるのだろうか


そんなことを考えていると

体育館の一番後ろの扉が

重たい音と共に開いた


「五十嵐!

表でろよ!」


大勢の人に向かってそう叫んだのは

殺気をまとった一華だった


三浦から一華までは

結構距離が離れているが

それでも一華のまとっている空気感が危ないことは伝わってきた


そんな一華に近寄る1人の生徒


「今日は来ないと思ったんだけど

…まぁ、外でやるか」


同じく殺気をちらつかせる涼だった


だがその瞬間

涼の体は大きく後方に飛ばされた


「…っ」


外に出てから殴るつもりだったが

いざ、涼を目の前にすると

怒りが押さえきれなくなったのだろうか

一華は涼に重たい一撃を与えた


急いで腕で防御の態勢をとったが

腕が悲鳴をあげるほどの

威力だった


ぶっ飛び

床の上で立ち上がれない涼を見て

少しは満足したのか

それ以上の攻撃をする気配はない


あまりの唐突な出来事に

体育館にいた人々は呆然とする


「帰る」


誰もが立ちすくむ中

一華は平然と入ってきた扉から体育館を出ていった


一華が去った体育館で最初に動いたのは


「大丈夫か?」


涼に駆け寄った勇真だった


「おい、倉沢

前に俺の敵はあいつじゃないって言ったよな?

いい加減なこと言いやがって

どう見たって俺の敵だろ」


涼は体を起こしながら

不満そうにする


教師陣もやっと

涼のもとに駆け付ける


「みたいだな

今回はやり返されて当然だろうけど」


そう言う勇真は

何がおかしいのか

少し表情に笑いを含んでいた


この件を目の当たりにした三浦や安藤を始めとした

教師陣は気づいてしまった


問題の起こらない夏休みなど

赤原学園には存在しないだろうと

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