表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/7

5 そして現在

ヨーデル王国に広がる呪詛(祝詞)www


 ♪ヤバいよヤバいよ魔神がヤバいよ♪

 ♪ヤバいよヤバいよ大地がヤバいよ♪

 ♪ヤバいよヤバいよ海の中~♪

 ♪目覚めておくれよ強き人~♪

 ♪ヤバいよヤバいよ教会へ~♪

 ♪ヤバいよヤバいよ来ておくれ~♪

 ♪ホ~ホケキョ~の季節だよ~♪

 ♪ヤバいよヤバいよ来ておくれ~♪


 俺のSAN値を削る呪詛が廊下に響く。

 マリア姉がメイド達に教えたのだ。

 よりによってマーサにも・・・


 マーサはマーサで、俺の耳元で歌うと寝つきが良いことに気付き、子守歌と化していた。


 違うんです!

 寝付いたんじゃないんです!!

 白目向いてただけですぅ!!!

 俺のSUN値返せぇぇぇぇ!!!!



 そんな苦行を続けると、大概気にならなくなってくる。

 いやな黒歴史だ・・・

 厠二病よりタチが悪い。

 しまいには泣きながら止めてくれとマーサに訴えたよ。


 すんごく残念そうな顔してたがな!


 おかげで【ステータスボード】に表記されていないSUN値がMAXでないことが解っただけでも御の字か?


 いやでも絶対犯人見つけてやる!

 発信元は挙がってんだ。

 あとは、発案者を手繰ればいい。

 そのためには教会へ行くべきか・・・





 ・・・・行きたくないなぁ・・・

 そもそもまだ外に出れないし・・・



 うん。止めよう。

 イヤガラセにはイヤガラセだ。

 徹底して教会を避けよう。

 今日明日世界が(ほろ)ぶワケでもないだろうし・・・

 そうしよう。



 習慣になった【ステータスボード】を開く。

 レベル1

「隠蔽さん」と「偽装さん」今日も良い仕事してますね~


 少ししゃべれるようになった頃から、あちこちに聞いて回った結果、市井にいる鑑定眼のスキル持ちは大変珍しく、レベルやスキルを見たければダンジョンから発掘される特殊な水晶が必要になるらしい。

 水晶も貴重品だが現役の盗賊などを遠ざける為に、大きな町では門番やギルドが管理してるとか・・・さもありなん。


 教会にもあるようだが、何につかうんだろ?

 聖女や勇者と見つけるため?

 聖女はともかく、どっかで “野生の勇者” でも見っかんないかな~

 全部まとめて “丸投げ” できるのに・・・


 まあでも

 『力』は持ってるに越したことはない。

 0歳児のドタバタはともかく、時間をかけて “手の掛からない子” を演じたおかげで、マーサの監視が外れる時間が増えた。


 特に去年あたりから自室と書庫に居る時間は、マーサはメイド本来の仕事を優先させている

 今も執事のセバスの指示のもと、無理しない程度に仕事をしているはずだ。


 かく言う俺は自室で “初級魔導書” を開いている。

 『魔法とは何か?』『魔法のノウハウ』『魔力の鍛え方』等々・・・

 当然、初級“攻撃魔法” も乗っている。

 魔法の発現は個人差があり、ほとんどの貴族子息や令嬢は専門の家庭教師の指導のもと「正しく魔法を発動」させる(すべ)を習う。


 だが俺は転生者だ。

 0歳児レベルMAX(灰色表記)のエトランゼ(よそ者)だ。


 そして知識もある。

 合気道・空手・形意拳・居合道・杖術

 植〇流合気道初段。剛〇流空手三段。


 仙道やヨガのチャクラという概念も知っている。


 では、どうするか・・・

 もちろん「変わり者」のやることだ。

 初っ端からオリジナリティ溢れる修練をやるに決まっている。


 3歳になった今でも続けているのは『循環』

 『気功法』で言うところの『小周天』

 腹の中心にある魔力塊を正中線に沿って、経路に沿ってゆっくりと廻す。

 呼吸に合わせて、チャクラを意識しつつ・・・ゆっくり・・・ゆっくり・・・


 誰かが言ってたな・・・

 「どんな風でも風車は回るものだ・・・」と

 『祈り』だろうが『執着』だろうが『怨念』だろうが修行すればチャクラは回るらしい。

 だが、それによって生まれるエネルギーの性質は、個人の性格も相まってずいぶん個性的になるようだが・・・


 俺がやってるのは『魔素』による『小周天』。

 自然にある『気』を意識してもいいが、魔導書にも載っていない『魔素』

 つまり『魔力』というエネルギーの素を意識的に取り込む方法だ。

 実に異端児らしいと思わんかね?

 厠二病を舐めてもらっちゃ困る。


 キリキリと幻聴が聞こえる気がする。

 ヨガで言う所のチャクラが回る音らしい。

 首から上のチャクラの回転が遅いようだが、

 まあ、そのうち何とかなるだろう。


 焦って暴走すると精神に異常をきたすこともあるからな。


 お陰でMPは500を超えるくらいだ。


 この【ステータスボード】に表示される『スロットル』は最大値が変化するらしい。

 この修練法でHPの『スロットル』が顕著に表れる。


 例えば

 今の俺のHPをキリ良く500と仮定すると

 『スロットル』に表示できるのは1~500までだ。

 それ以上の表示はできない。

 つまり、この時点での俺のHPは500であると予想できる。

 検証できないので予想でしかないが、あながち間違ってもないと思う。


 教会に行って神様に聞いてみてもいいんだろうが、

 行ったとしても必ず会える確証はないし


 行った先で『呪詛(祝詞)』を聞かされるのも自殺行為だ。


 ・・・つ~か。

 どの面下げて行けっつうネン!

 向こうから頭下げに来るのがスジだろ!!

 行かね~って決めたんだ!!!

 ぜってぇ行ってやるもんか!!!!


 あ、

 集中途切れた。

 『並列思考スキル』は、まだ目覚めてないらしい。


 溜息ついた俺は、魔導書を返すべく席を立った。



        ◆◆



・・・などと思ってた日もありました。

 


 数日後



「グレイ。今日は教会に行くわよ。準備なさい。」

母上の上機嫌な声。


・・・何故に?・・・


何気に “鑑定眼” が発動してから、

執事やメイド達のレベルやスキルが見えるようになってからというもの、

その応用範囲を広げようと植物図鑑を読み漁ったり、

庭の雑草を眺めたりするうちに、

「食用」と「微毒」の見分けが出来るようになった。


 ってか、執事のセバスの職業が「元暗殺者」なんだが・・・

 おっかなすぎる・・・

 


 貴族である以上、土いじりは禁じられているので眺めるに止めているが、雑草ばかり眺めている俺にマーサはしきりに首を傾げていた。


 そんな他愛ない日常のある日、母上が思い出したように教会へ行くと言い出したのだ。


 ・・・サラバ・・・あの日の誓いよ・・・短い付き合いだったな・・・


「マーサ、この格好、おかしくない?」

「ええ、問題ありませんよ。グレイ坊ちゃまはお行儀が大変よろしいですから。」


 お墨付きを頂いた俺は、しぶしぶ屋敷に戻る。

 「母上、兄さま達は?」

 「サルカスとマリアは勉強中です。大した用事ではないので私と二人で参りましょう。」

 

 初めてのお出かけ・・・嬉しいハズなのに、足が重い・・・


 馬車に乗り込み、町の教会へ出かける運びとなった。



        ◆◆



 初めての町は賑わっていた。


 お!ネコミミ発見!!

 アレは鱗人か?

 デカい剣を担いだ冒険者?

 ギルドがあるのか?


 リアルな厠二病の世界だ。

 マニアが見たら響喜乱舞するかもしれん。

 夢中で窓に張り付く俺を、母上とマーサは微笑ましく見ていた・


 「いろんな人がいますね~。」

 俺は感慨深く呟いた。


 「そうね。アストラス領の町は他の領と比べて(にぎ)わってるほうかしら。鍛冶と綿産業が盛んだから。」


 「鍛冶!じゃあドワーフとかもいるんですか!?」

 やだ!ど定番じゃないか!!


 「ええ、いるわよ。よく知ってるわね。」


 「あ~・・・はい。ご本で読んだので・・・」

 危ない危ない・・・落ち着け、俺・・・


 「奥様、グレイ坊ちゃまは文字を覚えるのが早く、いろんな本に興味をお持ちです。」

 「そうなの?絵を眺めてばかりかと思ってたけど・・・」

 「ご一緒に絵本を読まれているときは存じ上げませんが、書庫にある難しい御本も読まれてますよ。」

 「まあ!」



 バラしすぎだろマーサ・・・


 気付かないフリをして窓から外を眺める。

 頼むから、妙なことを口走らないで欲しい。

 口止めし忘れた俺にも責任があるんだが・・・


 「先日など・・・」


 やめてぇ!

 変な子に見られるからやめたげてぇ!!

 

 メイドと夫人のバラし合戦が、これほど胃に悪いとは・・・

 穴が開いたらドースンネン・・・


 密室でSAN値が削られる恐怖。

 アストラス家は俺に恨みでもあるんだろうか・・・



 そんな身を削る思いをしつつ教会に降り立った俺は、

 母に手を引かれながら階段に足を懸けた。


 「グレイ。帰ったらお話があります、」

 びくりと身体が反応してしまう。

 「え~と、母上。どのようなお話で・・・」

 「帰ったら・・・ね?・・・」

 笑顔が恐い!

 マーサは変わらず慈母の笑顔だ・・・


 ナニシテクレテンネンマーササン



 捕らわれた宇宙人の心境で協会に入った俺は、正面の祭壇から左に寄って待ち受ける神父を見た。

 笑顔が胡散臭い・・・


 「フランネ神父様。ご無沙汰いたしております。」

 母の声が弾んでいる。


 「はい。ミレイ様。いや、いまはミレイ・アストラス子爵夫人とお呼びした方が良いでしょうか?ご無沙汰しております。」

 「いえ、いつものようにミレイと・・・こちらの教会に赴任されたとお聞きして、いても立ってもいられず参上いたしました。」

 「貴族になられてからも参拝していただけるとは大変うれしく思います。サラフィナ神に感謝を・・・そちらの御子様は・・・。」

 「はい。末っ子のグレイと申します・・・グレイ、神父様にご挨拶を・・・。」


 「はい。初めましてフランネ神父様。アストラス家が末子(まっし)のグレイ・アストラスと申します。なにぶん初めての外出なもので御迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。・・・教会の礼式は分からないのでご勘弁を。」

 

 礼を尽くす・・・書庫のマナー本にあったな・・・。

 さらっと読んだだけだが、憶えててよかった。


 ふと見ると母上とマーサが両手で口を押えて俺を凝視している。

 フランネ神父の驚愕が面白い。目ん玉落ちるよw


 「えっと、何か間違えたでしょうか?」

 いつまでもフリーズされると不安になるんだが・・・


 「いえ、完璧な御挨拶でした。マーサの言う通りでしたね。流石は我が子です!」


 あ~ 3歳にしては出来過ぎたか?

 加減が難しいな。


 「非常によくできた御子様で、孤児院の子達にも見習わせたいくらいです。ご挨拶が遅れました。フランネと申します。先日この教会に配属されたばかりですが、末永くよろしくお願いいたします。」

 フランネ神父が右手を差し出す。


 「あ、ご丁寧にどうも・・・」

 反射的に右手を握る。


 ・・・ん?・・・

 「どうかされましたか?」


 胡散臭い笑顔の神父が聞いてきた。


 「いえ?・・・魔法?・・・ですか?」

 何かが腕を通る感覚・・・不快ではないが・・・


 「そうです。魔法の才能がおありのようですね。」

 神父の声に母が反応した。


 「そうです神父様。サルムンド侯爵様からも良き魔術師になるとお言葉を頂きまして。」

 「そうですか。それは楽しみです。アストラス家も良き子供たちに恵まれたようで何よりです。」

 「はい。主人も喜んでます。」

 「それは何より。立ち話も何ですから、お部屋でお茶でもいかがでしょう。大したおもてなしはできませんが。」

 「はい。喜んで。」


 さっきのも『鑑定』の技法の一つかね?

 油断ならんね~。

 ともあれチャンス到来!


 「母上。神父様。僕はお祈りをしておきたいのですが、後でお伺いしてもいいですか?」

 「まあ!もちろん良いですよ。マーサお願いね」

 「かしこまりました。」

 「グレイ様、初めてなので礼節など気にしなくて結構ですよ。」


 そりゃありがたい。

 応接室に向かう二人を見送って、身廊横の席に着く。


 「マーサ、少し黙祷するね。寝たりしないから。」

 「どうぞ、ご存分に。」


 さぁて、図らずも来ちまったもんはしょうがない。

 犯人捜しを始めますが。

 確か “サラフィナ神” とか言ってたな・・・


 心を落ち着け、両手を握る。

 目を閉じ、深呼吸~






 白い世界だ・・・

 あっさり入れたな。

 流石はふざけた呪詛(祝詞)をかましただけはある。


 んで

 犯人(発案者)はどこだ?


 「やっふぅぅ!僕はここだよ~。」


 うお!

 耳元でしゃべるな!

 気持ち悪い!!

 そういうのが流行ってんのか!!!


 「・・・コホン・・・初めまして。ぼくはグレイ・アストラスと・・・」

 「知ってるよ~、ずっと見てたからね~。」


 被せて来やがった。

 にしても軽いなオイ!

 ホントに神様かよ?


 「神様だよ~。ホラ、君の心も読んでるでしょ?」


 ・・・低級神か・・・


 「その呼び方は好きじゃないな~。間違ってないけど。」


 阿羅漢とか菩薩様とか?


 「そっちの方がしっくりくるね~。君の元の世界の階級だっけ?」


 そっすね。キリスト教なら天使に分類されますが・・・


 「それもいいね~キューピッドみたいな扱いでなきゃ。」


 でかいキューピッドだな!


 「だから違うって~」


 ま、冗談はさておき、呪詛の犯人捜しをしてるんですが、ご存じないですか?サラフィナ様。


 「えらい言われようだね。・・・ん~・・・知ってるっちゃ知ってるんだけど・・・。」


 教えてくれない?


 「君を効率よく教会に呼び出すのに役に立ったからね~。知らない方がいいんじゃない?キミ、アレが無かったら教会なんか見向きもしなかったでしょ?」


 まぁ、そうですが・・・


 「ぼんやりしてたら世界なくなっちゃうよ?」


 そんなに切羽詰まってます?


「う~んと、あと十年ちょっとくらい?」


 他の勇者様におまかせできませんかね?


 「キミ、自分のスペック把握してる?生まれた時からそんなフザけまくったスペックもった人間なんて、後にも先にも君くらいなもんだよ。」


 バグじゃなかったんだ・・・


 「違う違う!灰色表記は母体を守るため!その後の表記もうっかり能力発動されたら君の身体が持たないでしょ?すっ飛んだ先でハンバーグなんて誰も得しないってwww」


 シュールな御教授ありがとうございます。

 つまり、邪神に対抗すべくしっかり鍛錬しろと・・・


 「そういうこと。にしてもキミ面白い修行してるね~。向こうの世界で流行ってるの?」


 流行ってるというより、どマイナー過ぎて知ってる人は少ないのでは?魔素でチャクラ回すなんて方法はどうでしょうか?


 「魔素自体が知られてないからね~。世界初じゃないの?この世界じゃ魔物倒してレベル上げが一般的だし、今までの勇者もそうだったしね~。」


 そうですか。

 非効率だと思います?


 「どうだろうね~?数値的には非効率といえるけれども、『魔力密度』はやたら高いからね~『初級魔法』でも『中級』並みになるんじゃないかな~?」


 OH~

 なんてこった・・・

 理解しました。

 んで犯人は?


 「いやいやいや、さっき言ったでしょ?君を呼ぶのに役立ったから、許してあげなよ。」


 それとこれとは話が別です。それに・・・


 「それに?」


 相手が邪神ならなおさらですよ。阿羅漢でも菩薩様でもキューピッドでも渡り合えるくらいでないと勝負にならないと思いません?


 「・・・ん~・・・でもな~。」


 無理強いはしません。現状、サラフィナ様と戦って勝てる要素は皆無ですし、犯人と話し合ってみてもらえれば・・・


 「謝れば許すってこと?」


 い~え。せっかくですので修行相手になっていただければ・・・


 「・・・不敵だね~。後悔するよ?」


 どうせ俺が死んだら困るでしょ?

 俺は俺で一発くれてやるチャンスが転がってくるわけだし・・・


 「無謀という言葉知ってる?」

 

 さっきトイレに捨ててきました。

 さて、も一つ質問があるんですが?


 「欲張りだね~。あんまり時間ないんだけど?」


 すぐ終わります。

 「隠蔽」と「偽装」のスキルで表記されるスロットルですが、アレって肉体の調整機能と連動してます?


 「お?よく解ったね~。もうしばらくは気付かないと思ってたのに。」


 INTの数値弄ってたら、物覚えが良くなったりしましたから・・・


 「それが分かれば十分さ。むやみに人を傷つけないようにね。」


 留意します。

 また来ても?


 「いつでも待ってるよ~、」





 教会の匂いだ。

 ゆっくり目を開ける。


 「マーサ、待たせちゃった?」

 「いいえ、さほど時間は立ってませんよ?」

 「どのくらい?」

 「そうですね。祝詞(のりと)を二回歌いきるくらいでしょうか。」


 祝詞基準かよ、どんだけ気に入ってんだ・・・


 「そ、そう。じゃ行こうか。」

 「はい。応接室はあちらですね。」


 マーサを先頭に応接室へ向かう。

 母上と神父は昔話に花を咲かせていたようだ。


 「奥様。グレイ坊ちゃまがおいでになりました。」

 「あら、早かったのね。こちらへいらっしゃい。」

 促されるままに席に着く。

 「何を祈ってたの?」

 「・・・何を祈るべきかわからなくて・・・」


 すみません。嘘です。神様を伝令代わりに使ってました。


 と?

 神父の挙動が変なんだが? 


 「神父様?どうされましたか?」

 母上も気付いたようだ。


 お~い!

 視線が彷徨ってるぞいwww


 「い・・・いえ、何でもありません。よくできた御子息で・・・。」

 「はい、実は私も先ほど知ったのですが・・・。」


 うんを!?

 マーサのネタ話をここでするのか!!

 昔話はどこいった!!!

 大至急捜索隊を!!!!

 SUN値がぁぁぁぁぁぁ!!!!!



 ひとしきりネタ話に花を咲かせたあと、

 応接室の窓の外がにぎやかになってきた。

 「・・・どうやら、子供たちが帰ってきたようです。」

 「あら、私としたことが長々とお邪魔してしまって・・。」

 「どうぞお気になさらず。お会いできて嬉しく思います。」

 「ありがとうございます。またお邪魔しても?」

 「歓迎いたします。いつでもお越しください。


 ってか、この神父。俺の方を見ようともしないな・・・

 何か気に障ったか?


 「フランネ神父様。今日はありがとうございました。また遊びに来てもいいですか?」

  まだサラフィ神様に聞きたいことあるしな。


 「ええ。グレイ様。もちろんです。いつでも遊びに来てください。」

 胡散臭い笑顔が爆発しとるwww

 原因は解らんが、不評は買ってないようだ。


 新手の手法でSAN値をガッチリ削られた俺は、母上に引きずられるように教会を後にした。

 馬車がゆっくりと家路につく。




 しばらく見送った神父から笑顔が消えた。

「まさか、あんな子供から神気が・・・祈りの間に何が・・・。」


 事態はゆっくりと動き始めた。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ