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第73話 水無月蒼真のバトル開始

年末から年始にかけてなかなか書けずすいません。

明けましておめでとうございます!



隙がない!


No.3が剣を抜いて構えた瞬間そう思った。それでもまだスラマン(遠隔操作)で対応出来たのだが、救援要請でもしたのかもう1人現れた・・・勿論No.2だ。


どちらもPKに特化してるため、単なる戦闘力だけではない技術がある。例えば素早さ極振りで手数を増やしたり、物攻&素早さで重みのある一撃を命中させる技術。極振り、2極振りは総戦力としては上がりにくい。なぜなら同じステータスは上げれば上げるほど上がりにくくなっていくのだ。だから単純な戦闘力で圧倒的に勝ってるとはいえ、遠隔操作で勝てる相手ではない。


なので、自分も出て2VS2の形になった。蒼真は素早さ極振りであれば一撃一撃がオリハルコンに阻まれダメージが通りにくく、2極で勝てるほど戦闘力の差は小さくない。それでも2VS1の形は不利である。

だから自分とスラマンで対処できると思った。


──────甘かった。


そんな簡単には勝たせてもらえない。と、たった一回剣が当たっただけで察した。


いつもならオリハルコンの剣ならば固くて壁に剣を叩きつけるような衝撃が敵に行き、隙が出来た。

だが今回は敵が悪かった。衝撃がいっても常軌を逸した素早さのせいで隙が出来てもすぐさま逃げられるし、そもそも衝撃が少ない。おおよそ、75%オリハルコン配合だろう。


「くっ・・・!スラマン!これ斬りつけられるとダメージはいるぞ!」


〈マジですか? まぁ何体も入ってるから大丈夫ですよ、ローテーションです〉


「油断するなよ・・・」


忠告を入れ、また敵と対峙する。蒼真はNo.2と、スラマンはNo.3とそれぞれの敵に斬りかかる。スラマンの中に〈お喋り君〉を入れておくことで、戦闘技能が蒼真並みになっている。蒼真自身、スライム任せではなく本気でやるため自分で戦う。竹刀を振り回したことは多々ある!(厨二)


「「俺達は紅の双悪魔」」

「デスター」「キルケ」

「「お前らの名は」」


「・・・Deathとkillとか安直・・・いいか。俺の名前は水無月蒼真、こいつは俺のテイムしてるモンスターだ。」


スライムというと嘘つきみたいになるのでモンスターと言っておいた


「「いざ、勝負。」」


「勝負・・・してるぞ?」


そう、今剣が振り回されている正にその時である。・・・とはいえ、


「「これくらいじゃないだろう?」」


「・・・フッ。それはお前らもだろう?」


どちらも様子見状態であった。



○由比&依奈



「依奈!私をおいて!」


「・・・・・・やだ。」


依奈は素早さステータスがとても高い。だが、筋力はそこまで上げていないため由比を持って走ると素早さが1/2程になるのだ。でも、由比を置いて走ると素早さの差が大きく由比の2倍以上の速力を持つ依奈は置いて走るよりも持って走った方が2人が着く時間は早くなる。

とはいえ、回復役の由比は遅れても構わない。というよりかは、遅れてこそ役割を全うできる。


だが、別れることは出来ないと連れていこうとしている。その決断は正解か、否か。この時点では神のみぞ知る


○神代舞花



走りながらポーションを飲み、回復していく。神代は決戦してる場につくのに時間がかかりすぎると思い、HPを代償にステータスをあげるスキル《ブロークンスピード》を使用し回復しているかたわら消費し続けている。これで5分かかる道のりを2分30秒でいける。ただ、深刻な問題が───


「ポーションが足りない・・・!」


そう、20秒に1本消えるので相当消費する。12本を買い、すでに8本消えてしまっている。なので全て使っても足りず、予備用のポーションすら無くなってしまう。

───神代は4本を残す決断をした。




それは必然的に水無月の1VS2の時間が長くなる───





「な、なんでだよ!」


蒼真は苦戦を強いられていた。


元々ステータスの底上げは街の主称号のため、バランス型で一極型にとてつもなく相性が悪い。


「君は・・・君の仲間は」

「戦力が敵の強さだと」

「「思っているね?」」


「当たり前だろ?この世界ではレベルなんてあってないようなものだ。ログイン率の高さを表しているだけ。」


「それは」「違うね」

「「レベルは敵の強さだよ」」


「根拠はあるのか?」


「今」「この状況が」

「「根拠なんじゃないのか?」」


確かにレベルを上げれば、僅かなボーナスはつく。しかし、この世界で最重視されているのは戦力。そして、高威力のスキルを使うための職業熟練度だ。これは世界周知の事実───であるはずだった


「レベルは」「10違うと」

「「10.24%変わる。」」


僅かなボーナス───レベル1上がるごとに実戦力が0.02%分増加するのだ。そのため、10違うと2の10乗=1024、それを÷100する計算となり10.24%、つまり戦力以上の力を持つ


そして蒼真のレベルは38。実はこれは世界で見ると平均以下である。むしろ、初心者でもレベル上げメインでやれば一週間かからず行ける。元々、装備可能レベルはスライムを装備していたためレベルを上げる必要はないと考えていた。



対して敵は───────LV92&LV89


元から勝ち目などなかったのだ。これは苦戦ではない。敵も本気でやってもオリハルコンは突破できないため、攻めあぐねていることもまた事実ではあるが、勝ち目はない。ステータス的に計り知れない差がついている。


「なるほどな……これは勝てんわ。」


「我らも」「防御抜けない」

「「オリハルコン固い」」


「だがな?攻撃を届かせればダメージが入るのだろう?」


「一体」「何を」

「「する気だ」」


「〈皆糸のように細くなって~〉……元々テイマーはね、テイムしたモンスターに戦わせるものなんだ。」


〈限界まで細くなったよ!〉


「〈ここら一帯ドーム形で覆え〉」


〈あ……ちょっと待って。………………よしできたよ!〉


「〈敵を───切り刻め!〉」


「これは」「金色の」

「「細い糸……?」」


あまりに細いので、キラキラ光る金色に見えてしまうのだが───


「〈粘体鋼糸包囲斬ドームスライム・ヤン・スラスト〉切り刻まれろ!」


細い糸が猛スピードで敵をすり抜けていく……


「ほう?」「これは」

「「いい技だ」」


あろうことか、敵は刀を回し風を起こしたのだ。素早さステータスの高さが成せる神業である。

物体に強い糸は風に弱く、吹き飛ばされてしまった───無論、すぐ重くなって蒼真のもとにいくのだが。


「そろそろ、俺も本気でいかせてもらうぞ!〈地中に適当にトンネルを掘りまくれ!〉」


〈了!解!〉


「ならば」「我らも」

「「本気で!行くぞ!!!」」


2組の闘志が真っ向からぶつかりあう!









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