第6話 神代舞花-2 & 多良見瀬里
そうフラグみたいなことを考えてしまったのが原因なのだろう
「説得するよ?だからこっちに来ない?多良見もいいよ。水無月達に言ってきなよ!」
いやおい、遠回しに行きたくない言ってるじゃんか。
そう心の中でツッコミながら困っていると、、、
「フッ。邪悪なるオーラを探知し、神聖なる我が穢れを消し去ってやろう。」
と、また面倒な奴登場。
「はぁ、で?」
「我が知力により新たに産み出された探知機能で同志を発見したため我が下僕にしてやろうとな!」
訳)盗賊のスキル、敵探知の応用版。探すものを探知してくれるスキルを研究してそれを使ったら仲間がいたから、俺も仲間に入れてくれ
「残念ながら、パーティーにはもう入ってるからごめん。じゃぁ!」
卓也は誰にも聞こえない声で「男はいいのに、」と呟いた。
「そうか・・・どうだ?卓也!我が下僕にしてやろう!」
「もう、盗賊は要らないんだ、ごめん。」
間違ってはない。盗賊はもういる。が、女だったら入れるだろう。現に弓使い3人いるし
「フッ!ならば我が好敵手として共に戦おうではないか!」
「はいはい、分かったって。」
そう言って、水無月の元に逃げ帰っていった。いつか地味に痛め付けていこうと心に誓って。
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(なにからやればいいのだ?暇だし魔法新しく作るのだ!)
「火魔法!」
その魔法を受けた岩が少し欠けたが、威力は全然だった。まあ消費MPが少ないのだが
(うーん、ここから頑張っていくのだ!)
「魔力を込めて込めて、、炎球!名前はまだないのだ!」
普通のファイヤーボールの10倍の魔力を凝縮させて作った炎の球は岩をギリギリ破壊した。
(強いのだ!行けるのだ!今度は・・・)
今度は逆に魔力を小さくしてライターのような魔法を研究した、
「魔力を少なく、小さく集めて、、、|ライター!」
成功だ、指の上に小さい赤い炎が揺れている。
(どれもこれも簡単なのだ、なら、、)
このゲームでは魔法の難易度が決まっている、簡単な方から左から順に
火、水、炎、氷、雷、風、土、が初級魔法
金属、回復、疾風、呪雷、地面、身体強化、が中級魔法
光、闇、地球、人形、爆発、鉱石、時空、蘇生が上級魔法
でその中にも区別がある。例えばライターは初級魔法の低級クラス、炎球は初級魔法の上級クラスだ。
(水魔法でもやるのだ)
「水創成、メイクウォーター!」
その魔法の効果は水を魔法の届く範囲内で作るというもの。含める魔力の量で量が変わり、凝縮するとエーテル(低級)が出来る。
「実験その1!メイクウォーター!そして炎球!」
ウォーターが創成された位置に炎球を打つと、
「出来たのだ!水蒸気爆発なのだ!」
そう、水蒸気爆発が起こり近くの土が少し抉れたのだ。更に魔力を込めていけば疑似爆発魔法となる、
それで良いのかゲーム会社よ
「次は、、風魔法!ウインドブレス!」
心地よい風が吹いてきた。初級魔法の中でも2番目の難易度の魔法を一回で成功させてしまうのだ、怖い。神代と同じで職業熟練度が凄いのだ、つまり適正職業だったということだ。
(風魔法、あんまり使えないのだ)
そう、心地よい風が吹く程度の魔法を強化してもただ強い風だな。程度なのだ
中級魔法、疾風魔法なら攻撃もできるが、、、
(光輝と合わせれば使えるのだ!)
考えたのは、光輝の弓矢を風で遠くまで威力を保ったまま攻撃できるというとのだ、意外と多良見は頭が回るのだ。テストは悪いが、特に国語は語尾に『なのだ』をつけ、三角を毎回のように食らう。
「後残ったのは、雷と氷と土なのだ!雷 魔法、サンダー!」
…………失敗だ
何も起こらず、ただMPが漂っているのを感じた、
「なんでなのだ!?もういちど!サンダー!」
また失敗、その後も失敗、失敗、そして失敗、そもそも原因は多良見が雷を怖がっていることなのだが、それに気づかず
サンダー、失敗、サンダー、失敗、サンダー、失敗、サンダー、失敗、サンダー、失敗
ずっと繰り返しているうちに怖がる感情が段々と収まっていった、そして………
「サンダー!!」
その瞬間、自分の前の方にある木が、燃え尽きた。怖い威力だ。
神代が努力家なのに対し、多良見は負けず嫌いなのだ、凄い負けず嫌い、なのだ
(さてと、そろそろ帰るのだ。)
上を見ると空が赤くなり始めていた、冬だから赤くなるのが早いのだ。




