第5話 神代舞花
〇神代舞花
(別れたのはいいけど、、これからどうしよ、木でも斬ってるか)
そう考え少し森に入ったところで1000ゴールドで買ったブロードソードで木を斬っていた、感覚はあるし、剣の使い方に慣れるからまぁ特訓にもなんでしょ!
(どーせならモンスターでも出てくりゃいいのに、)
そう思ったとたんガサガサって音がして振り向いてみると蒼真たちを襲った狂猪族だ、
(なっ、強すぎでしょ!?まぁ新しい技、試してみるか)
「物理技《連斬》」
この技はその名の通り連続で斬る技だ、回転斬の進化版だ、回転斬は回転しながらだから時間差、タイムラグが起こってしまうがこの連斬は慣性を無視し、斬り終わった所から、また斬り始める。そんな技だから猪には逃げられない。
一瞬で綺麗な断面の薄切り肉ができた、、、怖い!
(こ、この技凄いけど、、負担すごいなー、、)
そう、だって殴ろうと手を出したあとに急に引っ込めろと言われてるのと同じでその動作を行うには相当な体力が削られるのだ。つまりスキルに消費HPという物が作られる位威力がたかいのだ、
そしてレベルは4つあがってた。が!それほどレベルは関係ない、そりゃ基礎パラメーターも重要だが更に重要なのが、
【職業経験値取得】
これだ、剣士はまだ今でこそ強いがそれこそ一週間もたてば弱者、なら早めに騎士、それから暗黒騎士、聖騎士にランクアップ、ここまではいかないと弱者だ。
ちなみに今の平均の剣士経験値取得度は12%程度なのに対し舞花は72%だ、異常なスピードから〈史上最強のルーキー剣士〉と称号を手に入れられた、称号は持っていると威圧、まぁモンスターに恐れを抱かせ普段の力を出せなくするのだが称号ごとに強さは変わり蒼真と舞花は同じようには見えないがどちらもEランク称号、最底辺の称号だ。
何故、舞花はこんなにも速く経験値取得しているのか、それは彼女の異常なまでの向上心、、というか負けず嫌いが原因なのだが、今も剣を振るっている。その消費HP、まぁ体力から見ると連斬を18回使っていて今にも倒れてリスタートしそうだがクエストで金を貯めて買った回復薬を使いまた立ち上がる、、これが舞花の強みである。
(副リーダーとして残念な姿は見せられないものね、、早く騎士にならなきゃ、、)
その一心で振る、振る、振る、木を相手に斬る、斬る、斬る、その姿はまさに〔武士〕
である、最強を目指しスキルを生み出しご飯さえ忘れ時間すら忘れる程の集中力。舞花には努力が出来る。並大抵ではない努力が。
「そういえば、猪、食べておくか。」
そう、この世界でも食べないと、餓死するのだ。勿論リアルで餓死は洒落にならないが。腹が減るごとに目眩などの症状が出始めるが、食っとくことに損はない、味もするけど腹は膨れないからいくらでも美味しいのを堪能できるから絶対ゲーム目的じゃないだろ!という人達もいるし、その人たちを狙った屋台も出ている商業で金を稼いで楽しく暮らすのも勿論ありだからな。
でも、ゲームをしたい人達にとっては臭くても焼けば食える。そんな感覚だから屋台は寄らず、普通に狩って食べる。
(さーてと、そろそろ戻るか。新しい技もマスターできたし。)
帰り際、また猪に出会ったが、《回転斬・改》で倒した。この回転斬・改は猪を倒すように考えた技だ、まず牙がある位置を斬り、その後前足、後足、首の順で斬っていく。まず逃げられない、しっかりと仕留めた
猪を倒して持って帰ろうと思った矢先の出来事だった。
目の前にいた人物を見て泣きたくなった
クラスメートでナルシスト上野卓也だ。
ちなみにユーザー名は自信があるのか卓也でやってる。普通名前使わないんだけど、水無月が異常なだけなんだけど
そんなツッコミはしない。
「あれ?舞花?」
見つかったが、、、
「いえ、違いますわ。わたくしそのような者を存じておりませぬ。」
自分と正反対のお嬢様系を装いそそくさと逃げようとしたのだが、
「まあまあ、俺がイケメンだし、照れるのはしょうがないと思うけどいつもの舞花の方が可愛いよ!」
正直吐き気がする。可愛いよ?うざいんだけど、しかも名前で呼ぶなって。
そう
関わると疲れるから関わりたく無かったのだ。そして次に言われることも大体予想はついてる
(パーティー入らない?)
だろう。
「ねぇ、俺のパーティーに入らない?」
「お断りします。」
予想的中!ていうか後ろの陽キャ女子がこそこそ話してるのにイライラする。
「なんで?パーティー入ってないんでしょ?そこで一人で戦ってたし。あの実力なら俺と対等に渡り合えるよ!」
「残念ながら、水無月蒼真のパーティーの副リーダーな者で。」
「水無月!?あんな奴より俺の方が断然いいって!」
てかこいつハーレム作りたいだけだろ。そう思ってしまうほどに女しかいない、しかも陽キャな
「でも、頼られてるものは仕方ないので、」
「なら水無月に話をつけてあげるよ!」
「なら多良見もお願いするね?」
そう、ナルシストの卓也が唯一苦手とするのが多良見なのだ。何故なら、
●数年前学校
「ねぇ、君僕達と一緒に体育館行こうよ!」
そう誘ったのはもちろん
「なんでなのだ?卓也は他にも沢山遊び相手がいるではないか?」
そうナルシスト、卓也だ
「くるだけ来てみなって、人が多い方が楽しいから!」
そのまま体育館につき、ドッジボールをすることにした。身体能力は自信があり自慢したいそうだ
「皆大丈夫?なかないでね!」
そんな事を軽々言えるのも、女子のみのハーレム状態で調子に乗ってるからだ
「どりゃぁ!」
本気で投げたボールはまっすぐ多良見の元に来た。
が!
「キャッチしたのだ!なら今度はこっちからいくのだ!」
「マジか?まあ来てみなって」
女子の投げるボールはキャッチできる、そう思い挑発したのだが、、、
「いったい、、、グスッグスッ」
「ごめんごめん、本気でやり過ぎたのだ。」
多良見は運動神経がとてもよく投げるのも得意なため、泣かせる威力の球が出た、のだが、、、
「うわぁ泣いてる。」「女子のボール受けて泣くとかだっさ、」とか元々男子からは女としか一緒にいないためキモイなど、嫌われていたのだ。
それを多良見が泣かせた事でいつもなら女子親衛隊が止めに入るのだが、流石に泣いてるのに引いてるのか止めなかった。
それから泣き虫と言われたのだ。
〇
「多良見、か。」
「まあそういうことだからじゃあ。」
(全く厄介な奴だわ)
少し長くなりましたm(_ _)m




